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『東京放浪記12 in 個展観覧一泊二日の旅』
〜実はレ・ミッズ観劇が本命だったような?〜
どうも、はじめまして&ご無沙汰しています、Nagaleです。
東京旅行後の恒例テキストとなっている放浪記シリーズも地味に続くこと12作目。
古くは秋葉旅行のレポートに始まり、ある時期を境に東京放浪記と名を変え、忘れた頃に更新するペースで
まったりと執筆して来ましたが、何だかんだで年一回程度の更新はしっかりと出来ている気もする今日この頃。
で、今回は珍しく堅気の用事がメインの旅行になりました。
と言うのも、自分が所属している書道連盟のトップが東京で古稀個展を開催することになったのですが、個人的に
結構深く関わってしまったことと、同時期に東京都美術館で自分の作品が展示(拙作が第59回毎日書道展に入選致
しまして……)されることもあり、この機会に是非東京へ、と言う計画が持ち上がった次第。
……まあ、同時期にレ・ミゼラブルの公演があったとか無かったとかプラチナチケットをゲットしたとか(略)。
それ故、今回はどちらかと言えば出張雑記な雰囲気の放浪記になっていますが、それでも記録を残すという
面で、矢張り(自分にとって)放浪記の執筆は必要だと思っています。勿論書くからには暴走する訳ですが(苦笑)。
閑話休題。
では、閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の内容&言動に関しては基本的に素&壊れています。
普段の日記や言動もイタイことは今更ですが、更に輪をかけて壊れるのがこの放浪記(旅行中の出来事なので
テンションが高い)と言うことをご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、やりとりの
会話などは一部うろ覚えが入っている為、実際とは若干違っている可能性があります。また基本的に続き物特有のノリ
に加え、プライベートなネタもかなり多く、一見される方々は若干不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。
ただ、この放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記……思い出として楽しむ
ことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで御理解ください。
あと、ここまで読んでダレた方は、これからもっとダレる可能性があるので、引き返したほうが賢明です(w;
さて、それでは今回もきままな東京放浪記の幕を開けるとしましょう。
いろいろな意味で呆れられそうな文章ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
2007/07/13(金) 東京放浪1日目。
札幌の天気:くもり 朝の気温:14度
AM6:10 起床。
いつも通りの軽装な身支度を済ませ、いざ出発。地下鉄とバスを乗り継ぎ、北の玄関口、新千歳空港へ。
例の如く時間には余裕を持って到着したので、手持ちの航空券をチェックイン機にさっさと通した後はゴロゴロ。
最近はチケットレス云々な時代になってしまいましたが、個人的には矢張りチケットはチケットであるべきかな、と。
「実際機械に頼りすぎるとA●Aのようなトラブルとかが起きる訳ですよ。……そう思わないかえ? イリーナ」
「……それもまた時代の変遷です」
「そりゃまあ、最近の若い者は改札口で切符にハサミを入れる光景とかを知らんだろうけど」
「その懐古主義はNagaleさんの悪い癖かと。……ところでいきなり出てきた私の紹介と説明と夏仕様は?」
「端折る(w; だって説明する必要があると思われる新規の方が見てるとは思ってないしHAHAHAHAHA」
「…………………てい(裏拳)」
「おぷすっ」
「それでは改めまして……私は当サイト内で雇われておりますメイドのイリーナと申します。この度の放浪記
ではNagaleさんの会話や行動のサポートを含めたNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として登場させていただきます。
なお、私の詳細に関してはこちらにプロフィールがあります。……今は容姿が夏仕様になっていますけど」
「……見事な使い回しだなおぃ。つか、そもそも今の歳はにじゅうろ(ry」
で、一路東京へ。
道中のフライトも特に問題なく、逆に定刻よりも数分早く東京羽田に到着。んー、良い感じ。
「Nagaleさん? 最初の目的地はいつも通り、浅草と浅草寺でよろしいですか?」
「うん。ただ、浅草寺は状況次第かなー。とりあえず浅草寺を翌日にして浅草で鰻だけ食べると言う強行手段も」
「……珍しいですね。まず何よりも初日に浅草寺参拝&おみくじをお引きになるのがNagaleさんのスタンスでは?」
「今回半端に強行軍でね(w; いや、まあ何だ。時間が取れれば浅草寺優先だけど、1時から観劇な予定を入れて
いるから、一寸難しいんだよな……列車が上手く繋がればギリギリ行けると思うけど……先ずは何より浅草の鰻屋だ」
「それでも鰻屋には行く、と?」
「勿論(苦笑)。まあ、浅草寺は最悪二日目に回す予定だし、その辺は実際の時間を見つつアドリブで」
「……なるほど。いずれにせよ、浅草寺には行かれるのですね(苦笑)」
と、そんな感じであれこれ練った計画を立てていたのですが、事前に移動時間短縮の方法をいろいろ調べた
ところ、羽田から京急線のエアポート快特を捕まえれば、乗り換え無し&40分程で浅草まで直行出来ることが判明。
後は到着時間さえ間に合えばナア……と、思っていたものの、幸い飛行機が定刻より若干早く到着したことで数分
の余裕が出来、その数分でタイミング良く快速に滑り込めたと言う(10:35分、羽田発/京成佐倉行)ラッキィな状態に。
……いやあ、珍しくモノレール使わなかったな俺(w
ただ、それ故に道中の景色等はいつも眺めているものとは違い、なかなかに新鮮な光景でしたが。
そして結局、計算した通り、ほぼベストの時間に浅草着。おー、間に合ったー。
鰻屋の開店時間まで若干の余裕を持った状態で浅草に入ったので、結局いつも通りに浅草寺を参拝。
と言っても、仲見世に見向きもしないでひたすらに歩く様は情緒も礼儀もヘッタクレもありませんでしたが(苦笑)。
……しかし当たり前の如く地味に蒸し暑いですナー。でも、こう言うときの扇子は携帯に便利で何より。
で、いつものように簡単なお参りをしてお神籤を引く。
例の如く、このお神籤で旅行中の運勢と今後暫くの運勢が決まる(と思う)ので結構真剣だったりする訳で。
「さて、恒例のお神籤タイム……まあ、今回はこんなドタバタな状態だから凶でも諦めよう(苦笑)」
「そんなことを仰らず……時間を切りつめてまで浅草寺に参拝していると言う事実はきっと認めてくださいます」
「そんなもんかねー、まあ、とりあえず(シャカシャカ)……んー、吉か。散々引っ掻き回した割に普通だな(w; 」
……中身は微妙でしたけどね(苦笑)。病気も長引くとか書いてあったし <実際その通りなので否定出来ない
そもそも「まあまあ良い」とかアバウトに書かれても困るんですが(苦笑)。
ちなみに、今回は時間の都合上ラムネでまったりは回避致しました。そもそも蒸し暑いだけで気温は高くな(略)。
そして早めの昼食&先ずは景気づけを、と言うことで東京旅行における行きつけの鰻屋「色川」さんで昼食。
しかし益々混雑度が上がっているのは気のせいじゃないハズ……開店5分後に到着して席に着きましたが、それ
から5分もしないうちに外に人が並びだしましたし……あと5分遅かったら時間的に危なかったナア(w;
……勿論、鰻は美味しかったです。あのふっくらとした柔らかさと香りが本当にたまりません。
こう言うものを食べると、外国産の煎餅みたいな鰻とかが本当に食べられなくなりますよ、いろいろな意味で。
閑話休題。
で、次に向かった先は有楽町。結局、それほど時間に追われることもなく、順調に到着出来たのは有り難く。
そして今回の本命であり(←こら)、今年で20thアニバーサリーを迎えることとなったミュージカル「レ・ミゼラブル」を
観劇するため帝国劇場へ向かうことに。……ん〜、久しぶりの帝劇だ。……もう既に頭の中は民衆の歌で(略)。
(注:暫くの間、ミュージカル関連の文章が続きます。解らない方が殆どだと思われますので、読み飛ばし可)
しかし今年で公演20周年かあ……自分が最初に観劇したのは恐らく10年前だから、自分にとっては10年目?
初めて見た時の衝撃と言うかカルチャーショックは凄いものがありましたが、そんなこんなで観劇回数を重ね、今は
すっかりレ・ミッズオタになってしまった訳ですよ(苦笑)。いや、でも本当にそれぐらい価値のある作品です。本当に。
そして今回は7月13日の昼の部を観劇。
特別キャストで、なおかつベストに近い布陣というプラチナ級のチケットを6時間掛けて確保したのですよー。
〜観劇中〜
あー、岡ジャベはやっぱり凄いわ……特に「星よ」はもう最強としか言いようが(w
山口バルも安定した演技と歌だし(彼を帰しては素晴らすい)、島田エポの「オン・マイ・オウン」は言わずもがな。
あと、今回テナルディエ役で出演していた方は恐らく初見の方でしたが、リアクションや一寸したアドリブなどが非常
に小粋で好感が持てました。元々良い味を出す役どころではありますが、更に良い味を醸し出していましたね。
そして前半のヤマ「民衆の歌」をハイテンションで聴きつつ、本田美奈子.さんに改めて追悼の意を。
歴史にIFは厳禁ですが、もしそのIFがあったならば、もう一度、あの歌声をお聞きしたかったです……。
〜休憩中〜
「やー、あっと言う間の一時間半ですな。さて、休憩中に記念グッズでも買っておくかー」
「……グッズ?」
「うん。パンフは親がこの前買ってきたから端折るけど……ピンバッチとー、ドロップとー、あー記念Tシャ(略)」
「ちょ、ちょっと、どうしたのですか?」
「えー、何が?」
「あ、いえ、Nagaleさんがこう言うグッズ類を買う姿があまり想像出来なかったもので……」
「む(w 確かに。自分はこの手のグッズ類をここ7〜8年買わなくなったからね。特にオタ系のグッズは面白いほど
興味を惹かれなくなったし、俺の部屋も本以外は意外に殺風景な部屋だったりするし(苦笑)」
「それは知っています。でも、それでしたら、何故今回に限って……」
「コミケが有るわけでも無し、荷物が多い訳でも無し、秋葉で派手に買い物する訳でも無し……だから、こう言う
ファングッズにお金を使うのも有りかな、と。確かに自分としては珍しいけど、根底はオタの心理と変わらないハズ」
「……男女比が2:8の中だとかなり浮いていらっしゃいますけどね(苦笑)」
「それは言うなTT」
そして後半が始まり、あっと言う間にも感じられる有意義な時間(3時間弱)が経過。今回の観劇が無事に終了。
カーテンコールも盛り上がりましたし、最後は皆スタンディングオーべーションでした。
「いや、素晴らしい!! 大満足(^^) ……あと、観客のマナーの良さと一体感は異常(w; 流石プラチナ組?」
「素晴らしかったです。私もこれで2回目の観劇ですが、人間ドラマとしての完成度もさることながら、どの歌も
名曲揃いで聞き惚れますし、特にラストの告白〜民衆の歌へのタイミングは本当に見事としか言いようがありません」
「最後の告白はなあ……あのシーンは反則だ(苦笑)。ぶっちゃけ何回見ても涙腺が危ない」
そして大満足で帝劇を後に。
勿論帰り道の鼻歌は民衆の歌(w; これが暫く続くんだよなあ……。
「午後四時半……この後は如何なさいますか?」
「んー、夜は人と会う予定だけど、とりあえずこれと言って他には。今のところは完璧スケジュール通りに動けて
いるし、とりあえずホテルにチェックインしてから考えようかな。荷物と言うほどでも無いけど余計な荷物は置きたいし」
「……わかりました。では品川へ向かいましょう」
と言うことで、品川へ。
旅行時に必ずと行って良いほどお世話になる品川プリンスホテル(メインタワー)のフロントへ出向き、チェックイン。
「ふむ、今回は25Fの部屋か。眺めもそれなり?」
「あら? 以前から電気ポットなどが備え付けられていたでしょうか……? 私としては便利でよろしいのですが」
「……そこで家捜ししない(w; んー、あったような無かったような? お湯はフロア毎に給湯だったような?」
そんな疑問を抱きつつ、荷物をまとめて一息。
まあ、一晩だけだけど、今年もお世話になりますさー。
しかし、この部屋で後々起こる大事件のことなど、今の私には知る由もなかったのである……。
部屋で荷物を整理しつつ(と言っても、毎々の肩掛けカバン1個ですが)、その足で池袋へ。
品川から池袋への交通(時間短縮)手段も、山手線以外にあると思うんだけどなあ……ま、それは次の機会に。
そして久しぶりに通勤ラッシュとカチ合う(w;
うむ、流石は日本一の効率を誇る山手線。このすし詰め状態こそ東京名物……ギャース。
で、一寸ボロボロになって池袋着。……ヤマダ電機が今日オープンで激戦区?
そんな喧噪を眺めつつ虎にでも行きますかー、と思っていたらエライ人から電話。合流が少し遅れる、とのこと。
それじゃあ適当に時間調整をしますかねー、と言うことで池虎やスロ屋(偵察のみ)でのんびり。まあなんつーか、
コミケ時期を外すとこんなもんですなー。そもそも、時間がカツカツだったのは最初だけだったし、後は余裕(苦笑)。
そして午後7時。先方から電話があり、上野方面で合流&食事をすることに決め、上野に向けて移動。
「で、イリーナさんや。悪いんだけど席を外して貰えないかな。一寸連盟の人と会食が……」
「……畏まりました。それでは私も東京界隈を散策して参ります」
「うぃ、スイマセンね。何処でも適当に回ってくるとよろし。日付が変わる前にはホテルに戻ると思うから」
そんなこんなで一人まったり上野着。
で、エライ人と合流し、雑談に話を咲かせつつ夕食。いや、久しぶりに会えて本当に良かった……。
〜それから暫く〜
で、ふと気が付くと時計は午後11時。おを、いかんいかん、飲み過ぎた(w;
御礼を言いつつエライ人と別れ(次はもう少し落ち着いたときに改めてお会い致しましょう)、気分も良く一息。
ついでに野暮用がてら友達に電話を入れ(だから何で同じ鯖に居るかな師匠……)、後は山手線で品川へ戻る。
しかし東京ってところは昼夜お構いなしに人が多いよなあ……当たり前かも知れないけど、それが新鮮だったり(w;
で、ホテルに到着。そろそろ雨が降ってきますかねー?
「あー、疲れた。一日中歩き通すのは今の足だと正直キツイな……相変わらず投薬生活中な訳だし」
「お帰りなさいませ。お疲れ様でした」
「うぃ、戻ってきましたよ、と。……さて、先ずはTVを付けて台風情報を……ふむ、明日は言うまでもなく雨か。ただ、
台風自体は思ったよりも動きが遅いみたいだから、明日までは直接の影響は少なさそう……どちみち大変そうだけど」
「帰りの飛行機が心配ですね……。あ、何かお飲み物をご用意致しましょうか?」
「ま、大丈夫だと思いたい。あー、酒はもう良いわ。冷蔵庫にミネラルウォーターが入っているから、それを適当に。
つか、これから放浪記の下書きその他でやや暫く時間がかかるから、イリーナは先に風呂でも入って来ると良いよ」
「わかりました。すぐにご用意いたします。……それでは失礼して、お風呂の方は先に頂きますね」
これはこれで一種の職業病だよなー、と思ったり(苦笑)。
キーボードが無い故、例の如くメモ用紙にサラサラと殴り書き程度でしたが、こうしておけば後々メモを元にいろいろ
書き起こすことが出来て便利なことは間違いなく。情報は新鮮なうちに書き留めておくのが大切なのですよ。
「(3年前のパスネットを使い切って……時代はsuicaっぽいから次はいよいよsuicaを買おう……)」
「(色川の名物マスターは相変わらず。大混雑でゆっくり話すどころじゃないのが残念……)」
ふむ、まあ大体こんな感じで、と。……あれ? 微妙に反映されていないような?(w;
さてさて、鬼の居ぬ間に有料チャンネル? ……えーと、ちなみに今日の上映は……うむ、びみょい(−−;
と言うか姫咲し○りってもう結構前に引退してなかったっけ? ……しかもふ○なり物まで上映一覧に入ってる
「キャーーー!!」
「し……って、どうしたイリーナ!!」 (ガチャ!)
「た、助けて下さい。み、水が溢れて……………って覗くなー!!」 (バキッ!!)
「ノーーーーー!! ⊂(。Д。⊂⌒`つ」
「……はっ!! あ、あああ、大変失礼しました!! し、少々お待ち下さい……(バタン)」
「ちょ……おま、せめて浴室に鍵ぐらいかけろと……不意打ちの蹴りはキツイぞマジ……で、一体何事だ?」
「み、みずが……あふれて……」
「はぁ? 風呂の水が溢れる構造にはなっていないと言うかそんな訳ない……(ベチャ) って、ベチャ?」
や、一体何が起きたかと言うと、下の排水溝(洗面の方)から水が溢れてトイレと洗面所の床が水浸しに。
ぶっちゃけありえねえ。
何事もなかったからってこんなネタを提供してくれなくても……と、旅行の神の方角に向かって悪態を付いたか
どうかはさておき、流石に笑い事で済ませる訳にも行かなかった&放っておくと不味そうだったのでフロントに連絡。
ええ、どういう訳かホテル内で台風が発生したかの如く床下浸水寸前なんです。何とかしてくださいー。
5分後。
ピンポーン。
「失礼します。お客様、ご迷惑をお掛けしまして大変申し訳ございませんでした。今すぐ別のお部屋をご用意……」
「あ、いや、部屋はここで構わないので、とりあえず現状を確認して頂いて、可能なら治して頂ければ、と」
「はい、今ご確認致しますので少々お待ち下さい」
そして深夜の部屋に鳴り響くラバーカップ(すっぽん)の音(w; 放浪記の下書きどころじゃないな……。
正直ホテルマンがラバーカップを抱えて部屋に来る様は、何というか非常にシュール&あり得ない光景で、
かえって申し訳ない気分になっていたとか居なかったとか……元々怒る気もありませんでしたし、ネタが出来(略)。
「大変申し訳ございませんでした。ただいま替えのタオルなどを持って参りますので……それでは失礼致します」
「……あー、もう何つーか、既に風呂どころじゃないな(苦笑)」
「あの……、先ほどは申し訳ございませんでした。お怪我の方は?」
「いや、それは別に良いんだけどさ(何かいいもの見れたし)……旅行に行くと何かしらロクでもないことが発生するのは
ジンクスなのか? そもそも毎回イリーナに必ずこのあたりのポイントで殴られているような気がするぞ俺(苦笑)」
「そ、それは私の口からは何とも……」
閑話休題。
とりあえず最低限の入浴を済ませ、そのままゴロゴロ。浴衣姿になりつつ、夜景を眺めながらまったりと一服
してみたものの、何かいろいろ有りすぎてどうにも落ち着かなかったのはここだけの話。……大人しく寝るか(苦笑)。
「明日のご予定は書道展巡りですか?」
「大先生の個展見学と拙作の見学ってとこですナー」
そんなこんなで凄いオチが付いた一日が終了。さて、明日は何事もなく過ごせる&台風が来ませんように……。
AM1:00 就寝。
2007/07/14(土) 東京放浪2日目。
東京の天気:雨 最高気温:25度
AM8:08 起床。
コミケが関わらないのでたっぷりと睡眠を取り、とりあえず寝惚け眼でカーテンを開ける。うむ、雨だ。
TVを付け、最新の台風情報を確認してげっそりしつつ、入り口に刺さっていた読○新聞を読んで一息。
……チェックインの際、会社員等と書かないと新聞が配達されないような気がするのは気のせいかしら?
で、先ずは朝食。
メインタワー下のパブナで軽めの食事を取り、優雅(?)な一時を過ごす。しかしここは何時来ても混んでますなー。
そして部屋に戻り、そのままチェックアウトの用意を済ませる&何事もなくチェックアウト。
何か一言いわれるかと思ったら何も言われなかった……(苦笑)。しかしまあ、それよりも台風が気になりますな。
「Nagaleさん、本日はまずどちらへ?」
「銀座。……自分にはあまり縁のない場所だけど、連盟の大先生の個展会場が銀座なんだよねー」
「……凄い場所で個展を開催されますね」
「総費用とか考えたく無いなあ。なまじ、内訳をある程度知っている立場としては、何もかもが桁違いだよ」
「お金はあるところにはある、と言うことでしょう……」
と言うわけで銀座へ。山手線の新橋から銀座線に乗り換え銀座に到着。品川からだとこの路線も便利ですな。
相変わらず良い勢いで降り続く雨にウンザリしつつも、久しぶり(18年ぶり?)に銀座の街を早足で歩いてみたり。
そして5分後。目的の場所、銀座2丁目に到着。うむ、当たり前だけど銀座だ(w; ティファニーとかあるし。
「ここがあの銀座二丁目ですか……」
「んー、何か珍しいものってあったっけ? まあ、土地の高さだけは1級品だけど(苦笑)」
「え? あの、ここはそういった方々の集う場所で有名なところですよね?」
「……は? ……なあ、念のため聞くけど、ハッ○ンさんの方は新宿2丁目。ここは銀座2丁目。そもそも全然違うし
そんなところで大先生が個展なんてやるわけ無いだろう(w; ……いや、まあそれはそれでおもしろ(検閲)」
「……し、失礼致しました」
そんな話がありましてー。
いや、考えようによっては似ていないこともない……のか?
そんなこんなで個展会場の前に到着。おを、何か見た目は画廊と言うより普通のオフィスビルの中っぽい?
でも画廊とか言うぐらいだし、広さも相当あるんだろうから、恐らく結構なところなんだろうけどねー。ま、ぶっちゃけ
先生の作品は写真で結構見ているし、関係者と諸先生に挨拶して、後は適当に写真を撮って適当に離脱しますさー。
……その考えは、会場に一歩足を踏み入れた瞬間、安易なことを考えていたと言う後悔と共に崩れ去りましたが。
いや、何というか、圧倒(w;
言葉にならないとは正にこのことでしたが、実際に作品を会場で見ると、全然違うものなんだな、と改めて痛感。
自分がこの個展に少しでも関われたことの光栄、それを実現した大先生の凄さを再認識することになった訳で……。
「おを、岳流くん。やー、遠いところをわざわざ有り難う」
「あ、先生。この度はおめでとうございます。ゆっくりと拝見させて頂きます……」
「を、早いじゃん」
「あ、おはようございます。いや、昨日からこっちに来てたんですよ。今日は朝一で会場に」
「都美(※東京都美術館)は?」
「ええ、この後に行こうと思ってます。残念ながら天気には恵まれませんでしたけどねー(苦笑)」
「あら〜、わざわざ来てくれたんだ〜」
「どうも、この度はおめでとうございます」
「後でお茶煎れてあげるから飲んでいきなさい〜」
等々。
結局、人と話したり写真撮影の手伝いをしたりなんだりで、2時間近く居座っていたり。
まあ天気が悪く、行動予定を大幅に削ったことで時間的余裕があった所為もありますが、持参したデジカメで会場の
写真を取り、ひとつひとつの作品をしっかり眺めて参りました。……後日札幌展も開催されますが、それはそれ(苦笑)。
で、関係各所に挨拶をして会場を去り、昼過ぎには銀座を後に。
天気が良ければ銀ブラ(笑)とも思いましたが、折りたたみ傘では厳しい程の雨だったので、断念することに。
結局そのまま銀座線で上野へ行き、今度は東京都美術館へ第59回毎日書道展、東京後期展を観覧に。
同じく天気が良ければ道中の上野公園散策も心地よかったと思われますが、残念ながら大雨でそれどころじゃ
ないと言うか、それ以前の問題として歩くのが苦痛(意外に駅から距離がある&足が結構辛い)だったのは何とも。
そんなこんなで、足の痛み(&筋肉痛)を堪えつつ、何とか東京都美術館に到着。
早速フリーパス(出品者証)を使い、そのまま会場をフラフラと眺めていたものの、足やら身体やらが限界に近づき
つつあったので、最後の方は端折り気味で消化していたり(苦笑)。何だかんだで蒸し暑い&立ち止まると汗が(−−;
「で、肝心の拙作は……おを、こんなところに。……まあ今の実力的に見ると悪くないんじゃないかな?」
「それにしても、本当にいろいろな作品がありますねー」
「他派、他地域の作品を見る機会はあまりないし、全国の作品が一堂に会するのは希有だからね。普段知る範疇
とは全く違う分野やジャンルの作品を見ることが出来るのはそれだけでも参考になるものさ……でも詩文書多いなー」
「……今回Nagaleさんが出品された作品は漢詩の創作ですよね?」
「そう。まあ、今は古典臨書よりも前衛、詩文書の時代だから、サイト等に載せるには不向きな作品だけど(苦笑)」
そんな調子で、これまた暫くの間、都美術館を散策。
足が動けばゆっくり時間をかけて全部見たかったのですが、昨日の疲れ&雨の中動いたことで意外に体力が消耗
されてしまい、自作を見た後は殆ど休憩に費やしてしまったというオチが。……情けない&勿体ない。
で、多少名残惜しさを残しつつ、都美術館を後に。雨が益々酷くなる中、足下を濡らしつつ駅まで歩き、その合間に
ほんの少しだけアメ横に足を運んでみるものの、とてもゆっくり散策出来る状態ではなかったので、即移動。ぬあー。
ああ、重ね重ね天気が良ければ(せめて曇りなら)もっと楽に移動&散策出来たんだけどなー(TT)
閑話休題。
そして軽めの休憩を挟み、今回の旅行における締め……最後に立ち寄った場所は矢張りメッカ秋葉原。
まあ、いくら雑用がメインだったとは言え、秋葉が最後になるあたり、自分の秋葉依存度も下がったなー、と言う
感じもしますが、それでもやっぱり秋葉は秋葉。改札内が立派になれど、ビル群がどんどん建ち並び、昔の面影が全く
無くなれど、やっぱりこの街には語り尽くせない思い入れが有るわけです。多分(ぉ
「さて、やってきました秋葉原ー。でもぶっちゃけ雨が酷くて何処にも動きたくない……」
「そのような身も蓋もない発言を……」
「そうは言うけど、この雨の中を歩いても折りたたみ傘程度じゃ身体は濡れるし本も濡れるし荷物も濡れ(略)」
「……いいから行ってこい(ゲシ)」
「Σ(´Д` )」
適当なカフェで時間でも潰そうかと思いましたが、折角来たんだからと納得し、諦めて行動開始。
そもそも気が付いたら秋葉デパートも潰れているし、コトブキヤとか初めて見たような気がするし……。
で、相変わらず雨の中(少し風も出てきた……)、K-BOOKSを眺めたり秋葉虎に行ったり(流石にコミケ時期を
外すとのんびり見て回れる……まあ、雨が降っていた所為もあると思いますが)、中古エロゲ屋に顔を出したりと、
最低限の箇所を回ったのですが、逆に言えば最低限の箇所だけでギブ。体力的にもそろそろ限界が……。
「あー、これ友達のサークル(※放浪記11参照)が出している新刊だー。頑張れー(と言いつつ棚に戻す)」
「……あの、お買い求めにならないのですか?」
「いや、本当は買うのが礼儀&筋なんだけど、正直なところ俺、ぶっかけとかのシチュには生理的嫌悪が(w; 」
「成る程、よく解ります」
「いや、そこで冷静に納得されても困るんだけどナア(−−; 」
そんなこんなで秋葉散策終了。はや。
……や、この天気じゃ歩く気も失せますよマジで。そもそも、無理に歩いてまで欲しい物も特に無い訳で <本音
ツイてないナア、と嘆きつつ、結局最後の方は秋葉のパチ屋の椅子で涼んでいたとか居なかったとか。
でも、矢張り秋葉のパチ屋は台のラインナップが完全にオタ仕様でしたな。夜勤病棟20台とか凄すぎ(苦笑)。
で、燻っているうちに良い時間になったので、雑誌を一冊仕入れて秋葉を後に。あいしゃるリターン。
しかし秋葉(&に対する自分のスタンス)も変わってしまいましたな……。
そして秋葉から浜松町へ。やっぱり帰りはモノレールを使うのが一番さ〜 <ようやくテンプレっぽい行動に
って、そう言えば飛行機は一体どうなっているのでせう? 恐らく関西以南は全滅になっていると思うんだけど?
「羽田発札幌行JAL541便は現在機材調達遅れの為、出発時刻に45分の遅れが生じております」
まあ、案の定ガタガタでした(w;
南はほぼ欠航、北の方も機体の調整が付かず何便か欠航していましたし、間の悪いことに自分が乗る予定
だった飛行機も45分遅れという状態。勿論、飛んでくれるだけでも有り難い&他の札幌行きも機体の都合が付かずに
数便ほど欠航になっていたので、それにぶつからなかったのは不幸中の幸いだったと思います、ホント。
最終的には1時間遅れでの到着でしたが、それでも何とか無事に札幌へ降り立ち、今回の旅行も終了。
梅雨時だから天気は期待していなかったとは言え、台風発生&大雨だけは全く予想が付きませんでした……。
「あー、台風から逃れつつ無事帰還ー、つか、涼しいを通り越して寒いぞ札幌ー」
「お疲れさまでした。……天候に恵まれなかったのは残念でしたが、結果的には良いご旅行だったのでは?」
「お疲れさま。まあ、何だかんだで楽しかったよ。見る物はしっかり見て来たし、間違いなく有益な旅行ではあった」
「それは何よりでした。……次のご予定は?」
「夏コミは行かないから来年かなー。余裕があれば行きたいけど、それなら宮城とか大阪とかにも行ってみたいし」
「……かしこまりました。では私はこれで」
「うぃ、お疲れでした。また次の旅行の際はよろしく頼みますよー」
はい、お疲れ様でした……。
〜東京放浪を終えて〜
なんつーか、ひたすら雨&台風にやられた旅行でした。
オタ要素的な行動があまり無かった故に旅行自体はわりと地味だったものの、時期柄、雨と台風を反らすオタク
パワーが全然足りなかったらしく、2日目はほぼ一日中雨に当たる(しかも結構な勢い)と言う実に散々な状況でした。
それでも、あの状況で飛行機が飛んでくれたのは正に不幸中の幸いでしたが……でもねえ(w;
やっぱり「自称」厄年か(苦笑)。
しかし相変わらず変な事件が多いあたり、日頃の行いが知れようと言うもので。
もっとも、関西以南に多大な被害を及ぼした台風が翌日に関東接近。翌々日に新潟で震度6強の地震が起きた
あたり、連休そのものが根本的に最悪だったと言う説もありますし、最低限の被害で済んだだけまだマシかな、と。
何はともあれ、今回はメインが書道展覧会と観劇だったので、その点に関しては大満足でした。
逆にオタク的な行動は雨に祟られたこともありますが、ここ数年の情熱低下もあり、本当に申し訳程度というか
結局秋葉らしいものなど何も買わずに帰宅したと言うか……定期購読誌を秋葉で買うのも微妙にマヌケ?
ただ、今の秋葉に魅力を感じるかと言えば、正直言って答えはノー。
同人誌やグッズは札メロンや札虎で充分賄えますし、その手のグッズ類は先述したようにほとんど見向きません。
故に札幌で物資が充分賄える昨今、秋葉は物資調達と言うより単なる観光の地となりつつあるんですよね……。
もっとも、その観光でさえ、ここ数年の開発で当時の面影が何もかもグダグダになっていますが。
編 集 後 記
と言うわけでサクサクと書かせて頂きました。長引かせてもあまり変わりませんし(w;
足休めやら何やらで家から動かなかったこともありますが、ネタは新鮮なうちに処理しておくのが一番ということで。
中身は相変わらずグダグダですが、結局は書いている自分が楽しければそれで良しという正しくも間違った
スタンスなので、そのあたりはご了解頂けると幸いです。実際、これは読み手もかなり限られている文章ですし(w;
さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただき本当にありがとうございました。
細々ではありますが、管理人の東京放浪におけるゴタゴタや楽しみ等、様々な心情が少しでも皆様に伝わった
ようであれば、エセ物書き屋として幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
や、毎々の長文でスイマセン本当……(w;
それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜
2007/07/16 Nagale【イリーナ】