Ver1.00a




『東京放浪記11 in コミケ70、一泊二日の旅』



〜日頃の行いにはくれぐれも御注意を、編〜






 どうも、はじめまして&ご無沙汰しています、Nagaleです。


 さて、東京旅行後の恒例テキストとなっている放浪記シリーズも地味に続くこと11作目。

 古くは秋葉旅行のレポートに始まり、ある時期を境に東京放浪記と名を変え、忘れた頃に更新するペースでまったりと

執筆して来ましたが、終わりそうで終わらない微妙なシリーズなのはご愛敬。大体コミケ自体そろそろ卒業しろよ、と(w;


 で、今回は前作(去年)に引き続き、夏コミのレポートになりました。まさか2年連続で参加するとは思いもせず……。

 諸般の事情で旅行のスケールはかなり縮小されている上、放浪記そのものもかなり手抜きが入っていますが、記録を

残すという面で、矢張り(自分にとって)これは必要な放浪記だと思っています。故にいろいろ暴走出来る訳ですが(苦笑)。


 ……まあ、今回の参加も実際のところはサークルチケットの融通が利いたが故の衝動旅行だったりしますが。

 最近友達のサークル当選率が良いのは善し悪しですな(苦笑)。



 閑話休題。



 では、閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の中身&言動に関しては基本的に素&壊れています(苦笑)。

 普段の日記や言動もかなりイタイことは今更ですが、更に輪をかけて壊れるのがこの放浪記(旅行中の出来事なので

テンションが高い)と言うことをご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、やりとりの会話

などは一部うろ覚えが入っている為、実際の会話とは若干違っている可能性があります。また基本的に続き物特有のノリ

に加え、プライベートなネタもかなり多く、一見される方々は若干不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。

 ただ、実際にこの放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記帳……思い出として楽しむ

ことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで見逃していただけると幸いです。


 あと、ここまで読んでダレた方は、これからもっとダレる可能性があるので、無理に読まず引き返したほうが賢明です(w;


 さて、それでは今回もきままな東京放浪記の幕を開けるとしましょう。

 いろいろな意味で呆れられそうな文章ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。







2006/08/12(土)  東京放浪1日目(夏コミ2日目)。






 札幌の天気:くもり 朝の気温:22度


 AM6:10 起床。


 欠伸を噛みつつ身支度を済ませ、いざ出発。地下鉄とバスを乗り継ぎ、北の玄関口こと新千歳空港へ。

 つい最近の海外テロ騒動で搭乗時の荷物チェックが五月蠅くなるかな、と思っていたのですが、国内線に関しては

普段と殆ど変わらない感じでしたね(ペットボトル所持が少し五月蠅かったぐらい?)。故にあっさり搭乗手続きが終了。


 「まあ、不謹慎だけど搭乗手続きが楽なのは有り難いやね。さて、それじゃあ後はお土産を買ってー」

 「……あら? Nagaleさんがお土産を買うなんて珍しいですね。お友達にですか?」

 「いやいや、イリーナ。今日はいろいろな意味でエラい人と会うから、ささやかな御土産を持っていこう、と言う次第さ」

 「成る程……。あの、ところで何気なく私が出てきましたけど、閲覧者の皆様に私の紹介が必要なのでは?」

 端折る(w; や、だって説明する必要があると思われる新規の方がこれを見てるとは思ってないし。故に手抜き」

 「…………………てい(裏拳)」

 「おぷすっ」

 「はい。それでは改めまして……私は当サイト内で雇われておりますメイドのイリーナと申します。この度の放浪記

 ではNagaleさんの会話や行動状況のサポートを含めたNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として登場させていただきます。


 なお、私の詳細に関してはこちらにプロフィールがありますので、興味をお持ちになった方は是非ご確認下さいませ

 「……その通りでございます、はい」


 で、一路東京へ(苦笑)。帰省ラッシュと言う割に空港も機内もガラガラで、何と窓側の席すら空いている始末。

 故に、非常に快適な空の旅でしたが、一度気流に巻き込まれて素晴らしい勢いの急降下を味わったのはご愛敬。


 ……そんなこんなで東京着。ふむ、流石に蒸し暑いけど、暑さそのものはそれほどでも無いか、な?

 良くも悪くもここ1週間ほど、札幌でも最高気温が30度をオーバーしていた故に、暑さに多少の耐性が出来た模様(苦笑)。



 「Nagaleさん、最初の目的地はいつも通り、浅草の浅草寺でよろしいですか?」

 「うぃ。パターン化&年寄り趣味と言われようが、やっぱり東京に着いたら先ずは浅草ですな。ただ、その前に……」

 「……その前に?」

 「今回は友達(サークル運営者)が空港まで出迎えてくれるそうだ。本人曰く、暇だから出てくるとか言ってたけど……」

 「あら、わざわざ羽田までお出迎えですか……有り難いですね」

 「今更迷うわけでも無いし、単に気まぐれなだけだと思うがなー。去年なんか待遇が微妙に酷かったし(w; 」


 と、あれこれ語っているうちに友達と合流。


 「いよう ノ」

 「いよう ノ」

 「おー、久しぶり。お互い何とか生きてたナー。……いやいや、今年も東京にやってきましたよー」

 「相変わらずだねNagaleさんは」

 「……とりあえずは好意的な意味と解釈しておきますサー」



 と、そんな感じで互いの近状を語りつつ、先ずはモノレールで浜松町まで移動し、山手線界隈まで辿り着く。

 さて、ここからが東京放浪の本番ですなー。


 で、そのまま上野まで行き、銀座線に乗り換え一路浅草方面へ向かうことに。……パターン化し過ぎとか言うな(w;


 「でもモノレール羽田空港から山手線乗り継ぎで何処までも500円って言う切符は有り難いねえ」

 「それよりもsuica買いなよ。郷には入れば郷に従えって言うじゃない。結構便利だし」

 「年に一度しか使う機会がない自分にそんなハイテク兵器はいらんて。何か見た目凄く格好いいけどね(笑)」

 「道産子らしい意見だねえ……」

 「旦那もナー ……って、そう言えば去年買ったパスネット、まだ財布の中に入ってたような?」

 「銀座線なら使えるよ ……うわ何その最終日付(w; 」

 「んー、去年の8月13日(笑)。今回使ったら裏面の印字履歴が8月12日になるんだよなあ……凄く変だなこれ(苦笑)」



 と、実にシュールな裏面のパスネットが出来上がったところで浅草着。んー、地味に蒸し暑いですナー。扇子扇子、と。


 で、先ずは早めの昼食を、と言うことで東京放浪時における行きつけの鰻屋「色川」さんで昼食。

 何か年々混雑度が上がっている気がするのは気のせいじゃないハズだ……勿論鰻は大変美味しかったです、はい。


 「そう言えば旅行なんだから写メとか撮らんの、Nagaleさん?」

 「いやいや、今回は珍しくデジカメ持参なのだよ……これでいろいろ撮る……って、あれ? んー? てぃ?」

 「何? 人には見せられないものでも入ってるの?」

 「自分の書作はあまり見せたく無いけどな(苦笑)。いや、そうじゃなくて、電源入らん

 「……え?」


 まあ、結論から言えば電池切れ(TT)

 確か朝に充電したハズだったのですが、電源を入れて確認しなかったのが災いした模様。


 結局コンビニで電池を買って事なきを得ましたが、何か微妙に調子が狂ったことは間違いなく……閑話休題。


 そして昼食後、浅草寺へ向かい仲見世をのらりくらりと歩きつつ、お参りをしてお神籤を引く。

 例の如く、このお神籤で旅行中の運勢と今後暫くの運勢が決まる(と思う)ので結構真剣だったり(苦笑)。


 「さて、恒例のお神籤タイムな訳だが……今回は……………半吉キタコレ(w; ……イリーナは?」

 「私は吉でした。……あら、それが噂に聞く半吉ですか ……A HALF FORTUNE?(^^:」

 「凄い英訳だよな(苦笑)(浅草寺のお神籤は裏が英文です。ただ折角来た海外の観光客の為にも、もう少し凶の

比率を下げた方が良いんじゃないかなあ、と思う次第)。少なくとも自分は浅草寺でしか引いたことがないなあ。大きな

ところだと他にも入れている場所はあると思うけど……」



 まあ、実質半吉を引いたのは2回目ですが。……でも中身はそれほど悪くなかったので良し。

 その後、ラムネを求めて雷門の入り口付近へ。夏はラムネ。これに限りますナア<だからパターン以下略


 「と言うわけでラムネ1本……あ、いや、ゴメン2本買ってきて。1本はイリーナのぶんね」

 「はい。ありがとうございます。少々お待ち下さい…………………………お待たせしました。はい、どうぞ」

 「どーも。いや、これぞ日本の夏、って、何か手持ちの感触が違うんだが? ……あれ? プラ瓶だよこれ?」

 「ええ。露店の方に伺ったのですが、どうやらガラス瓶はいろいろと問題が出てきたらしく、廃止になったそうです」

 「はぁ!? まあー何と世知辛い時世だこと……浅草でさえ下町情緒が消えていくのかい」


 ホント、不憫な話ですな。

 時代の流れを嘆きつつ、その足でのんびりと秋葉原へ移動。いや、勿論末広町までは地下鉄での移動ですが(w;



 さて、やってきましたあきはばらー <棒読み



 まあテンション低めというか時間的な都合(地方からの遠征なので、1泊2日にコミケを絡めると結構な強行軍)&絶対

見たい場所も無いのが本音(秋葉情熱、順調に低下中)。一応新しく出来た「とらのあな秋葉原本店」に行きましたが、


 入り口付近で既にギブ(w;


 おま、いくら日本全国からオタク様が集結してるとは言え、もう少し横に広いスペースは無いものかと <無理

 と言うか本当にリュックだらけですね貴方がた……。



 勿論、中に入った途端にギブ。



 もういろいろと面倒になったので、切り上げてきました。こうして私の秋葉虎紀行は5分で終了。まあ、札虎あるしー。

 我ながら寂しくなったもの(情熱低下)だ、と苦笑いしつつ、結局、その後は界隈の店を友達の案内(一応彼ものほほん

と同行中(笑))でフィギャー関連の店を眺めることに。それもどうかと思うけどなー(w;


 「はぁー、最近のフィギャー(※言うまでもなくフィギュアのこと)はクオリティが上がったねえ。思わず委員長(保科嬢)

の私服Verとか欲しくなったし(苦笑)。や、この手の立体が苦手な自分がそう言うぐらいだから恐らく凄いことだよ(w; 」


 「またまた。……ここはドールでしょ? 買わないの?」

 「誰が買うか(w; ……そもそもフィギャーだってほとんど興味がない……………あれ? 今何時だっけ?」


 ……や、次に行こうと一歩店の外に出た途端、どう見ても午後5時半ぐらいの暗さと遭遇したもので。

 俺、フィギャーに夢中になって3時間以上籠もってた? おーい、イリーナー?


 「いえ、Nagaleさん。現在の時刻は午後2時13分です」

 「だよなあ……そもそも今日は夕方から御大と会う予定が入ってるのに、もう5時半とかだったら困るし(w;」

 「それよりも先ず、先方様へお早めに御連絡を付けて、場所などをお決めになった方がよろしいかと思いますが?」

 「や、何か忙しそうだったから、とりあえず3時ぐらいまで待とうかと(自分の定義としては3時過ぎぐらいからが夕方)」

 「あ、あの、確か今日は寒気の影響で大気の状態が不安定らしく、午後から一部で雷雨の予定でしたかと……。

 恐らく雷雲が接近していて空が黒雲で覆われているだけだと思います」

 「そう言えばそうだった……って言うかそれにしてもエライ暗いな。こりゃ派手に降るか……って、何か光ったし(w; 」

 「……まずは安全なところに避難いたしましょう」


 そしてバケツをひっくり返したような大雨&落雷。勘弁してくださいと内心恨みつつ、とりあえず避難。秋葉駅前のビル

下(公園跡に新しく出来たアレ)が雨宿り出来るとのことだったので、即移動。もー、満足に秋葉も見させてくれないのかー。


 「ぐは、濡れた(w; 東京の雨は勢いのケタが違うから嫌だワア。……でも折りたたみ傘持ってきて正解ー」

 「矢張り日頃の行い、でしょうか? もしくは誰かが召還獣ラ○ウを呼び出したとか?」

 「それは自覚済み。あと、この場合はラ○ディンが良いかも。今の秋葉はいろいろな意味で勇者ばかりだし(笑)。

 ったく、それにしてもこの天気は何とかならんものかと。雷も五月蠅いし……あー、も」






 (ピカッ)・バリバリどんどこドーン!!<あり得ない擬音(笑)





 「キャーーーーーー!!」

 「おー、今のは近かったぞー。確実に半径300m以内に落ちたわ ……って、キャー?

 「……それよりNagaleさん、携帯電話に着信履歴とメッセージが入っていらっしゃるみたいですよ?」

 「え? いや、だから今の声は? ……ぬ? ……お、おを、やば、御大から電話入ってたー!? ……返信返信と」

 「……………(あ、危なかったです(−−; )」



 閑話休題。



 「はい、では4時過ぎに上野でお会いしましょう。よろしくお願いしますー ……………(ピッ)。 ……ん、ok」

 「また上野に戻られるのですか? それでしたら時間もありますし、先にホテルへチェックインされた方がよろしいかと。

 いくらお荷物が軽いとは言え、少しでも軽くしてから動いた方が……あと、出来れば私も荷物を置きたいのですが」


 「そのつもり。とりあえずホテルが先かな。……まあアレだ。実は今回、御大と一寸した座談会を予定しているのよ」

 「御大、とは? ……ひょっとしてあの御方ですか?」

 「自分が御大と呼ぶ人間は限られてるからね。……ファクトリーノイズ&AGのプロデューサー、長崎氏ですな」


 そう、実は今回のメインとも言える秘密裏企画(?)がこれでした。

 本来は雲上の方なのですが、いちファンの私に対しても気さくに応対してくれる懐の広い御方だったり。

 で、前々から「一度ゆっくり語りたいですね」と言うお話を頂いていたので(社交辞令を私が良い方向に解釈しているだけ

と言う説もありますが……)、今回は図々しくもそのお言葉に甘えて、この夢の対談が実現したと言う次第。すげー。



 閑話休題。



 そうこうしているうちに雨が落ち着いてきたので、改めて行動開始。あ、少し涼しくなったかもー。

 とりあえず上野に行く前にホテルへのチェックインが優先かなー、と言うことで、先ずは荷物を置きに品川へ……


 「って、何か山手線、動いてないんですけどー」


 はい、東京在住の方及び、ニュースをご覧になった方は解ると思いますが、先程の馬鹿でかい雷、音だけに留まらず、

何と山手線秋葉原駅近くの電力設備に落雷していたんですねー。いやあ、事件の瞬間となる雷に立ち会いましたよ。





 そして山手線、全 面 運 休 !





 バカー!!

 ありえねー、よりによってこんなときにこれかー(TT)


 本当に日頃の行いが悪いなあ、と嘆きつつ、暫く待って見るも、山手線が動く気配は微塵も無し。

 他の交通手段を使って頑張ってみたものの、結果的に間に合わないと言うことでホテルへのチェックインを一度諦め、

そのまま友達のナビで上野へ移動することに。やー、山手線と京浜急行が止まると自分では全くお手上げですわー。



 で、ボロボロになりつつ上野駅に到着。我ながら良く到着したもんだ……。



 「ところで旦那、付いて来るの?」

 「先方が迷惑じゃなければ……」

 「や、まあ、んー、……本当はそう言う訳にもいかないんだがナア……」


 とりあえずこの点に関してはいろいろと失礼しました、と先に謝っておきます(w;



 そして午後4時過ぎ、御大と無事合流。やー、ご無沙汰しておりましたー。

 多忙な方なのでなかなかお会いする時間が取れなかったのですが、今回ようやく夢の対談が実現した訳で。



 で、先ずは場所を移動。小洒落た居酒屋へ行き、乾杯。あー、蒸し暑い東京で呑むビールは美味いー。


 「やー、でもようやくゆっくりお話しする機会と時間が取れまして、ありがとうございます」

 「いえいえ。どうしてもイベント会場だとゆっくり話せる空間が取れないですし。私も一度こういう機会を、と常々」

 「でも最近はいろいろと忙しいみたいですねー。や、今日も朝に日記を拝見したら(以下略)」


 その後、御大の近状を皮切りに行殺新選組からプリンセスワルツまでの音楽談義、新作のお話、今後の傾向などを

約3時間ほど語り合ったのですが、残念ながら内容に関しての詳細を語ることは控えさせて頂きます。まあ全部激ヤ(va

 ……自分も含め、解る人が聞くと間違いなく卒倒する話ばっかりだったよなー、と思ったり思わなかったり(w;


 で、御大との対談(大変有意義でした)も無事終了。御礼を言いつつ御大を見送り、改めてチェックインする為に品川へ。

 流石に山手線は復旧していましたが、後々聞いた話によると、おおよそ3時間ほど止まっていた模様。凄いなあ……。


 そしてようやく品川着。

 旅行時に必ずお世話になる品川プリンスホテル(新館)のフロントへ出向き、チェックイン。


 「……はい。あ、そうですか少々お待ち下さい ……あの、Nagaleさん?」

 「んー?」

 「本日はお部屋が空いているそうなので、ご希望でしたら差額料金無しで、もう1ランク上のエグゼクティブタワーへの

お部屋もご用意できるとフロントの方が仰ってますが、如何なさいます? たまには違うお部屋もよろしいかと思いますが」


 「いや、ここでいいわ。朝の利便性と融通の聴き方は新館が一番良さそうだし」

 「はい、かしこまりました。ではそのように致します」


 ……ぶっちゃけ、普通の人なら喜んでそっち(エグゼクティブ)に行くよな、と思ってみたり(苦笑)。


 このあたりは良くも悪くも自分らしいと言うか何というか。でも、自分は新館がお気に入りなのさー。

 まあ、やんわり断った所為か、一寸低めの階に案内されたのはご愛敬(w; 10階程度じゃ景色も堪能出来んなあ。


 部屋で荷物を整理しつつ(と言っても、毎々の肩掛けカバン1個ですが)、その足で池袋へ。

 や、秋葉虎を満足に見られなかったので、少しでも空いている方の店を眺めてこようかと思いましてね?


 山手線での移動だけで往復1時間近くかかりますがー <現在午後の8時半


 まあ、それでも今日を逃すと池袋に行けないまま終わりそうなので、もうひと頑張りしてみることに。

 で、池袋の虎を眺めつつ(ちなみに友達とは池袋駅で一旦解散。明日は会場で)、ようやくゆとりの時間……と言いたい

のですが、ぶっちゃけ早くホテルに帰らないと雑用も消化できないので、結局15分程度で池虎を離脱。うわ無駄(w;


 そして品川まで戻り、軽食を取った後、ホテルで雑用処理。


 「あの……明日の朝も早いですし、今日はもうお休みになられたほうが」

 「そうしたいんだけどねー。ネタは新鮮なうちに処理しておかないと、頭の悪い自分はあとから懐古出来ないんだよー」

 「そのようなことは無いと思いますが……それでしたら何かお飲みになりますか?」

 「ミネラルウォーターとコーラをお願い。後は自分が適当にやるわ。ベットは窓側を使うと良いよ。自分は入口側で寝る」

 「わかりました。すぐご用意いたします」


 ……具体的には東京放浪記の下書き(w; <職業病に近い

 キーボードが無い故にA4用紙に殴り書き状態でしたが、おおよそ1時間半ほど使い、今日一日の行動を箇条書きに。


 「ところでさ?」

 「はい?」

 「イリーナって雷が苦手だったっけ?」

 「あ……………」

 「いや、初めてあんな声を聞いたからさ」

 「……申し訳ありません」

 「なして謝る(w; ……アレか? 当面の目標は最近流行のツンデレ路線? その辺わざわざ狙わなくても元から似た

 ようなもんだから全然okok. ……まあ元々イリーナの性格ベースは元祖ツンデレこと委員長に近いしーHAHAHA」


 「(ぷち)」

 「……ぷち?」

 「ふふふ、その空気の読めなさとデリカシーの無さは一度雇用関係を超えて矯正したいと思っていたのですよ?(^^)」

 「や、まてそこ。拳は痛い。……良いか、冷静に考えてみろ。NPCなんて概ね妄想具現化だろうに。大抵自分の好みに

あった性格を作るのはGMとして
当然の権利と判断であり、この手のサイトにおける暗黙の了解だわぎゃー





 しばらくお待ち下さい。





 「……楽屋ネタは後々の汚点になりますよ? Nagaleさん(^^)」

 「はい……⊂(。Д。⊂⌒`つ」




 で、意識が戻ると日付が変わる寸前だったので、そのまま風呂に浸かり、足をなだめつつ浴衣を着る。

 浴衣姿でのんびり一服するのが旅行の醍醐味なんだよねー、と訳の解らないことを考えつつ、また下書き(w;


 そんなこんなであっさりと一日終了。さて、明日は本番ですなー。


 AM0:45 就寝。







2006/08/13(日)  東京放浪2日目(夏コミ3日目)。






 東京の天気:くもりのち晴れ 最高気温:32度


 AM6:25 起床。


 冷房を切ったつもり(ちなみに入れていても設定温度は25度以上)が切ってなかったらしく、寒さで目が覚める。

 ……あり得ないとか言わないでね?


 そしておおよその予想に反して天気は良好。雨の心配はとりあえず回避された感じですな。

 御大の言葉ではありませんが、3日目の神通力はまだまだ健在なのかなあ、と妙な納得をした次第。むー。


 で、一応はサークル参加という名目なので、ホテルでのんびりと朝食を取り、身支度をしてチェックアウト。

 朝早くから並ぶ必要がないぶん、ゆとりがあるのは大変有り難く。修羅場なときは朝食も摂らなかった気がするし。


 まずビックサイトへ移動するため、品川駅から新橋まで。他の品川組はほとんど別ルートがあるらしく、新橋方面へ向かう

人はほとんど居ませんでしたが(寂しい)、何故か自分は効率の悪さで定評のあるゆりかもめが好きなんですよね(苦笑)。


 ただ、時間が遅かったので、ゆりかもめの車内はわりと空いていたかなー、と(行きも帰りも座れました)。

 観光系路線なので時間こそかかりますが(回り道が多い)、まあのんびり座ったまま国際展示場前まで行けましたし。


 そして有明着。いざ、聖地の逆三角形へー。

 相変わらずの人の多さと熱気に苦笑いしつつ(まだ8時過ぎなのに……)、自分は列を横目にサークルチケットを使い、

あっさりと会場入り(一応、売り子で手伝いをする、と言う名目はありますし)。


 「ホント、チケットって便利だナア……」

 「あまり好ましい使い方ではありませんが……」

 「それは承知の上。ぶっちゃけ反則。ただ、実際売り子もするし、悪いことに使ってない点だけは伝えておかないと」

 「五十歩百歩だと思います」

 「でも、一般列に並ぶ意欲はもう無いから、その点では事実上の引退宣言を出せるんだけどねー(苦笑)」


 で、友達のサークル位置を確認しつつ、後はダラダラと開場まで待機。

 ぶっちゃけ、会場の中でも普通に並ぶからあまり気にしない(w; <チケット組だけでもエライ人数だったりする


 そんなこんなで待機列横の人と会話をしつつ、ふと気が付けば午前10時。まあ、外よりは早いかー(w;

 そして拍手と共に夏コミ3日目……私の夏が幕を開けた訳で……。


 しかしアレだ。何処ぞのムスカさんじゃないけど「見ろ、人が弾幕のようだ」というのは名言ですな(※違います)。

 と言うか、誇大表現無しで地響きが鳴るところに壮大なパゥワーを感じますな。自分のことは棚に上げますけども(w;



 ……5分後。



 「はい、上海アリスさんの新譜ゲトー。俺の夏コミ、しゅうりょー

 「そんなことを仰っていたら回りの方々に殴られますよ?」

 「や、流石に半分ぐらいは冗談だけど(苦笑)。やー、でもたまたま自分が並んだ中央列の売り手がZunさんでさー。

 本人から新譜を受け取れたのは嬉しかったかなー。今年も姿を拝見するだけだと思っていたから、嬉しい誤算だわ」


 「そうでしたか。……私にはよく解りませんが、Nagaleさんが満足していらっしゃるならそれでよろしいかと」

 「……思ったよりも元気そうだったし(苦笑)」


 で、そのまま西館のサークルさんを見て回り、必要な新刊を回収。行動ミスもあり若干手間取ったものの、おおよそ30分

程度で西館を終わらせ、そのまま東館へ移動。さて、とりあえずは東本命のTearDropさんへ移動して今回の新刊をー


 「売り切れデース」





 「…………………………………はい?





 「新刊完売しましたー」


 って、おおおい、まだ10時35分だろー。それで完売はキツイなあ(w;

 なんつーか、瞬殺? ……ぶっちゃけ西の上海、東のTearDropが今回の第一目標だっただけに、いきなり最大の

ミスをやらかしてしまった訳ですが、まあそんなこともあるさと思い、ひとまず納得。……ショックだったけど(w;

 まあ、これでもし委員長本だったら暫く再起不能だったと思いますが、幸い(←こら)梓本だったので、まだ諦めも付くかなー

と納得してみたり。ホント、その点は不幸中の幸いでしたよ。所詮は不幸ですが(w;


 とは言え、あの中で固まっている余裕やゆとりなどあるはずもないので、頭を切り換えてそのまま次のサークルさんへ

移動。この辺のアドリブは昔取った杵柄がまだ健在な証拠ですな(苦笑)。それにしても今年は何時にも増して人多め?


 閑話休題。


 その後は何だかんだで東を歩き、事前に作った道順に従いチェックリストを片っ端から潰していくことに。ついでに道行く

コスプレも堪能しましたが、西のコスプレスペースまで行く意欲と時間は全く無かったので、その辺は残念(……なのか?)。


 最終的な本の回収率は目標の8割程度。ジャンル違いの本が新刊だったので購入を削ったサークルさんや、新刊落ちし

ていたサークルさんも含めての数値なので、実質上の大きなミスはTearDropさんのところだけでした。多分(w;


 そして例の如く11時半には全部終わったので、後は島中を回れる範囲で回り、普段あまり見ないサークルさんで

珍しい本の発掘に専念。勿論ゆっくり見ることは不可能でしたが、それでも久しぶりに島中を堪能。珍しく衝動買いも。


 そんなこんなで気が付けば12時50分。

 流石に足も腰も体力もキツくなってきたので、サークル巡りはここで終了。友達のサークルに移動し、友達と合流。


 「うぃすー。朝居なかったしょー」

 「ああ、少し遅れたわ。で、これ新刊ねー」

 「はいはい、見せて貰います〜 ………………って、おーい、これ線が全部掠れてるじゃん(w; 」

 「濃度調整に失敗した……後はもう何も言うな」

 「つか薄すぎ。主線でさえも一部消えているし、これは一寸辛いワア……」


 まあ、案の定お客様の反応は鈍く。手には取ってくれるものの、中身を見た途端に以下略。

 客観的な目で見る限り表紙は悪くなかったのですが、線が致命的に薄すぎる所為で全く売れず。かわいそす。


 こりゃ厳しいなあ、と唸りつつ、とりあえず友達には休憩を取ってもらい、自分は売り子に専念。さて、売れるかねー?

 しかしアレだ。サークルの椅子に座って道行く人を眺めると、本当に皆凄い熱気と行動力だわー。まあ言うまでもなく、

傍目から見ると自分もこんな調子なんだろうけ


 「すいません?」

 どね? ……っと……はい?」

 「あのー、ひょっとしてNagaleさんですか?」

 「あ、はい、そうですがー?」

 「どうも。いつもサイトの掲示板に書き込みをしているシグシグと申しますー」



 …………………………………………。

 ………………………………。

 ……………あ。





 き、キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!





「あ、あー!! どうもー! いつもありがとうございますー」

「いえいえー。こちらこそー」



 うわあい、本当に誰か来てくれたよ(嬉)。

 むー、こんなことなら何か用意しておけば良かったかなー。誰も来ないと思っていたから何も用意してなかったし(w;


 場所が場所なので(しかも買い物の途中だった模様)短い時間の会話でしたが、実際にお会いして話が出来たのは

嬉しかったですね。ただ、初めての参加だった故か、いろいろと苦労&翻弄されていた……いきなりコミケの洗礼を受けて

いたのが少々気がかりでしたが……。まあ、本当にあの会場は混沌と殺伐の世界ですし(苦笑)。


 基本的にコミケは人海戦術と情報戦が肝なことは間違いなく。

 逆に言えば、そこまでする情熱があるからこそ、あの状況下で平然と買い物が出来る訳ですが……閑話休題。


 そんなこんなで嬉しい来客を迎えつつ、まったりと売り子専念。

 結局予定より早めの2時15分過ぎに終了しましたが(花火大会順延の為、交通機関の混雑を見越した判断)、今年も

良い時間と空間を体験させて頂きました。しかし本当に今年は(と言うか年々?)人が多かったような。


 と言うか、本当にオタクパワーは凄いですな。地味に晴れたし(w;

 気が付けばすっかり晴天になっていたあたり、熱気で上空の雲が消えると言う都市伝説も意外に正しいのかな、と。


 「うし、じゃあそろそろ行くわ。次があるか、いつ会えるかわからんけど、まあお互い逝かないように生きるべ」

 「はいよ。じゃ、また会おう」

 「おう。世話になった。旦那も元気でな(w 」



 出会いは明るく、別れも明るく。一期一会の精神と共に。



 で、会場を後にして一路秋葉原へ(笑)。

 我ながらアホな気力だと思いつつ、昨日雨で中断された散策を再開することに。勿論虎には行きませんでしたが(そう言え

ば4時過ぎからひぐらしの新作が販売解禁になった関係か、虎やメッセ前がエライ混雑していましたな)、高層ビル群に犯され

ていないかつての秋葉方面を中心にいろいろと巡回。歩行者天国とかは変わらないのねー、と内心思いつつ、ついでに去年

は無かったような気がする吉牛で遅めの昼食。……そう言えば吉野屋って、牛丼停止してから初めて入った気がする(ぉ


 「さて、今年もやってきましたエロタワー」

 「却下します。そもそも去年の件をお忘れですか(^^)」

 「えー。だってここ安いし物は多いし、地味に楽しめるんだけど……」

 「それでは念のためにお聞きしますが、何をお買いに?」

 「……んー、そりゃ東京で簡単に買えるレアものさー。ぶっちゃけ札幌でも結構要は足りるんだけど、やっぱり物量では

負けるからねえ。まあ、例えば一説によると本物より凄いとか言う評判のジョークグッズらしいゲル(おごっ)」


 「それ以上仰られると対面的に問題が生じますので、私も容赦いたしませんが……?」

 「な、何その悪即断な目? 俺は悪? や、実際はフェチなDVDとかをね? え? 失言? ……今年もギャー!!



 閑話休題。



 あ、そうそう。同人誌もエロDVDも買いませんでしたが、久しぶりにエロゲを2本買ってきました(笑)。

 最近RO生活が泥沼中ですが、折角買ってきたので追々必ずプレイしようと思います。はい。レビューも追々(こら


 で、そうしているうちに飛行機の時間も近くなってきたので、今回は少し余裕を持って秋葉原を後に。あいしゃるりたーん。


 ……まあ、今回改めて解りましたが、日曜とコミケ時期の秋葉には行くもんじゃないな、と。

 ただ以前はコミケ後に虎やメッセを眺めても、充分余裕を持った店内散策が出来た気がするんですけどねえ……。

 オタクパワーは年々間違った方向に上昇中? ああ、そう言えば思ったよりも壊れた秋葉には遭遇しなかった気が(w;


 そして秋葉から浜松町へ向かい、モノレールに乗って羽田空港へ。ついでにリポDの2000ml配合クラスを1本開ける。

 空港でお土産を買い、帰省ラッシュ時期にも関わらず何故かガラガラの飛行機に乗り(帰りの機内も実にガラガラでした)、

一路我が街、札幌へ。勿論機内で放浪記の下書きをまとめていたことは言うまでもなく。……お陰様であっという間に到着。


 で、新千歳に降り立つも、思ったよりも涼しくなかったのはご愛敬というか、今年は札幌も地味に暑かったと言うか……。


 「あー、地味に強行軍だったけど、無事帰還ー」

 「お疲れさまでした。今年のご旅行は楽しかったですか?」

 「イリーナもお疲れさま。いやいや、今年も楽しかったよー。良い思い出になりました。イリーナこそどうだった?」

 「あの会場の空気と熱気だけは何回足を運んでも慣れそうにありませんね……(^^; 」

 「それは言うな(苦笑)。気持ちは痛いほど解るから……ま、何はともあれ、次の放浪記もよろしくお願いしますー」

 「……かしこまりました。それではごゆっくりお休みなさいませ」


 はい、お疲れ様でした……。








〜東京放浪を終えて〜






 まあ、相変わらずの有様で(苦笑)。

 地味に強行軍でしたが、今回はサイト繋がりの出会いが多かったことと、イベント(事件)には事欠かなかったので、

終わってみれば放浪記を書きやすい旅行(笑)になったかと思います。何事も無いよりはこの方が良かったのかなー、とも。


 日頃の行いが悪い、とは書きましたが、何だかんだで天気は大きく崩れませんでしたし、翌日に東京で大停電があった

ことを加味すると(ゆりかもめが運転停止とか)、実は結果的に日頃の行いが良かったのかな、とも思ったり思わなかったり。


 何はともあれ、今回も夏コミ参戦ということで、全体的な意欲が低めながらもしっかり暴れて&堪能してきました。

 秋葉情熱と同人関連の物欲が極端に低下している昨今ですが、それでも今回は珍しくエロゲを購入して帰ってきたあたり、

それだけでも秋葉に行った価値はあったと思います。まあ、次はもっと空いているときにゆっくり眺めたいナー、と(w;


 コミケに関しては本命の一つがコケると言う大きなミスがあったものの、あの時間で完売なら妥協するしか。

 一般参加組はもっと悲惨だったことを考慮すると納得しておいた方が無難。何より、Zunさんの手渡しだけで満足でしたし。







編 集 後 記






 と言うわけで、サクサク書き上げました。我ながら早かったかも(苦笑)。


 お盆休み中に、と思っていたら翌日には仕上がったと言うオチでしたが、良くも悪くもネタが多かったことと、購入した

本などが少なく、戦利品を読む時間が短縮されたのが大きかったかな。……後は各種新譜をBGMにしたことで、執筆の

スピードが大幅に上がったことも要因ですね。中身は相変わらずグダグダですが、まあ結局は書いている自分が楽しけ

ればそれで良しという正しくも間違ったスタンスなので、そのあたりはご了解頂けると幸いです。


 さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただき本当にありがとうございました。……思ったより会話が多かった?

 細々ではありますが、管理人の東京放浪におけるゴタゴタぶり、そして楽しみという心情が皆様に伝わるようであれば、

エセ物書き屋として幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。や、毎々の長文でスイマセン本当……(w;


 それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜






2006/08/14 Nagaleイリーナ




Post,Script,
 
あー、会場でメッ○ールを飲もう計画をすっかり忘れてたー。