Ver1.00
『岡山放浪記2 & 長崎放浪記2』
〜二兎追うものは二兎を得る〜 佐賀〜佐世保 晩秋の西海路を巡らないツアー
どうも、はじめまして&ご無沙汰しております。Nagaleです。
実に4年ぶりの公開放浪記ということで、今回は岡山、長崎の旅(合同編)をお届けいたします。
既にタイトルからして大概ですが「どちらかひとつに絞れなかったのかよ……」という突っ込みが各所から入ることは予想済み。
それでも、久しぶりにネタ方面に走る旅も面白いかなー、と思い、昨今の自分としては珍しくノリと勢いで話に乗った……のが9月の上旬頃。
実際、2泊3日で回るには少々(かなり)無理のある移動ルートだとは承知しつつも、元々ネタ気質が強いタイプ&普通に旅をしてネタまみれになるのであれば、いっそ強引な旅をして全てをネタまみれにすれば、一周回って普通の旅になるんじゃないかなー、というズレた思考により、今回の提案に乗らせて頂いた次第。
後は個人的な事情というか、親戚一同の高齢化の影響もあり、あまり長期間家を不在にするのもよろしくないので、リスク回避の意味合いが強いことも間違いないんですけどね。ええ。
その点では現状、今回のような2泊3日が理想的かつ最大限の自由時間なのですが、それはあくまでも一箇所集中の場合。
今回のように場所を転々とするタイプの旅行は、ゆとりを作る目的であれば3泊4日が理想かなあ、とは思いますし、殆ど修学旅行レベルの強行軍だよな、と(w;
……まあ、それはそれで(ぉ
尚、実際に今回の日程を周囲に語ったところ、ほぼ全員から「なんでそんな強行軍を……」と言われたのは言わずもがな(ぉ
閑話休題。
では、お馴染みとなった閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の内容&言動に関しては基本的に素なので、積極的な取り繕いはしていません。
旅行中の出来事なのでテンションが高い……と言うことでご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、会話などは一部うろ覚えが入っている為、実際と若干異なっている可能性があります。また基本的に続きもの&身内ネタ系のノリに加え、プライベートなネタもかなり多く、一見される方々は不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。
誠に恐縮ですが、この放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記……思い出として楽しむことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで御理解ください。
尚、読んでいる途中でダレる可能性がありますので、その場合は即ブラウザを閉じて頂いて結構です(w;
特に、ここまで読んで限界を感じた方は、これから更なる限界を超える必要があるので、素直にブラウザをお閉じ下さい。いやホントに……。
そんな感じで、概ねいつも通り(でも、正式公開は本当に久しぶり)の放浪記を開始したいと思います。
毎度のことながら地味に長くなりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
2018/11/21(水) 放浪1日目。 札幌→岡山
札幌の天気:くもり時々雪 最高気温 4.1度 最低気温 0.3度
岡山の天気 曇りのち雨 最高気温 15.1度 最低気温 5.3度
AM7:30 起床
のっそりと身体を起こし窓を開け、うっすら積もった雪を確認。うーん、やっぱりかー。
季節的に仕方がないよなー、と諦めつつ、いつものように仕度を済ませ、地下鉄、バスを乗り継いで職場に。
……仕事ですが何か?(ぉ
そうなのですよ。予想に反して朝から現地入りではなく、夕方(ほぼ夜)の直行便で岡山に飛び、一日目はそれで終わりというのが今回の(只でさえ少ない時間を更に少なくするトンデモスケジュール)旅。
それを岡山「放浪」と言って良いのかと言えば、間違いなく答えはノーなのですが、一応岡山の大地に降り立つのは事実なので、個人的にはこれもひとつの旅行だぞ、と(w; <強引
で、空港に向かう時間になるまではドタバタと仕事をしていたのですが、午後(予定のアポ時間より30分遅れ)に奈良から飛行機で来た営業さんの
「新千歳(空港)の滑走路が雪の影響で一時使えなくなって、暫く上空を旋回していたんですよねー」
との言葉を聞いて事態は一変。大慌てで自分の乗る便を検索したものの、幸いにも欠航や遅れは(この時点では)なく、ひと安心。
毎度ながらこの手のネタには事欠かないというか、特に飛行機関係は完全に巻き込まれ型な気がするんですよね……それでもギリギリのところで回避できるのが不思議な話ですが。
PM3:00 早退&移動開始
「いってらっしゃーい!」 (お土産はカステラでー!)
そんな空耳(?)を感じつつも、職場を後に(ぉ
尚、今回の旅行ルートを職場の一同に説明したところ、これまた全員から「もう少しなんとかならんのか……」的な反応があったことを今更ながら記述しておきます(ぉ
……ありがたいことに、職場の休みに関しては「わりと」融通が利くんですよね(フレックス制と言えばそんな感じ)。
改めてバスと地下鉄とバスを乗り継ぎ、空港へ。
雪の影響で高速道路が50km制限になっていたものの、特に大きな影響はなく、多少の時間を要しつつも無事に空港着。
強いて言えば、バスターミナルで空港行きバス乗り場に向かって歩いていた際、何か呼ばれたような気がすると思い首を向けたところ、偶然にも書道関係の知り合いとバッタリ。
「Nagaleくーん! こんな時間にこんなところでどうしたのー?」
「どうも、こんにちは。……これからプライベートで岡山に行くので、空港行きのバスに乗るんですよー」
「えー! 岡山!?」
という概ね定番の会話があったことを記述しておきます(ぉ
PM4:30 新千歳空港
まずは最新のフライト情報を確認するも、遅延や欠航が多いのは羽田方面の飛行機で、それ以外の地方に飛ぶ飛行機に大きな遅れはなく、一安心。
空港を散策がてらお土産を選び(大体定番どころになるのがナア……)、軽くお腹を満たしたあたりでフライトの時間も迫ってきたので、搭乗ゲートの前でのんびりと。
オチ、というかネタ要素としては、整髪スプレーのキャップがない(忘れた)と機内に持ち込めないというルール(知らなかった)に引っかかり、急遽係員さんが仮のキャップを作って対応してくれたという……ご迷惑をお掛け致しましたorz
ちなみに今回の旅行は往復共に直行便を選択したこともあり、羽田での乗り継ぎは無し。
乗り継ぎが面倒だからという妥当な理由でしたが、結果的にこの日は滑走路除雪の影響で羽田行きの便がガタガタだった(欠航と遅延が多発)ので、現地への到着時間が遅い以外は理想的なルート選択だったような気がします。流石、変な悪運だけは強いことで定評が以下略
PM6:30 新千歳空港発
機内は程々にガラガラ(ぉ 横はさておき、後ろ(窓側)も居なかったのは一寸意外。
ン年ぶりにリクライニングを使うぐらいにはゆとりのある旅でしたが、気のゆるみが災いしてか、これまたン年ぶりに、降下時に耳をやられる(気圧差)という大失態。うん、痛いorz
PM8:40 岡山桃太郎空港
耳の違和感(翌朝には回復)と闘いつつ、2時間10分の所用時間を経て、飛行機は定刻通りに到着。
そのまま到着口を出たところで、今回の第一同行者、岡山在住のまるまるさんと合流。どもー、1年半ぶりでしたー。
ちなみに岡山の地へ足を踏み入れたのは8年ぶり(?)……ぐらいでしたー。
挨拶もそこそこに、早速移動開始(言わずもがな、今回は大半を移動に費やすハードスケジュール)。
実際のところ、この旅自体は2ヶ月以上前から計画していたのですが、タイミングが良いことに急な寒波が来たり自宅のストーブが壊れたりと、暖を取りに行きたいという一寸した目的が地味に上位の方に差しこまれた次第。
結果的に前振りやらフラグやらを立てやすくなったことで「寒い」→「寒すぎる」→「一寸温まりに行きたい」→「約1200km南下して暖を取りに来ました」という、丁度良いネタが云々。
もっとも、そのネタを遂行することにより、事前告知のタイミングを失った(忘れていたとも言う)のも事実なんですけどね(w;
でも、現地は当然のように暖かかったというか、固まっていた身体が少しほぐれていたことは間違いなく。
閑話休題。
PM10:00 チェックイン
空港から高速道路(山陽道)を交えつつ移動すること小一時間。今日の宿泊先は某ビジネスホテル。
ホテルに関しては突っ込み始めるとキリがないので端折りますが、素泊まりするぶんには特に不具合も無いので割愛。強いて言えば、櫛の類が部屋に無かったのが一寸残念。
ひとまず部屋に荷物を置き(部屋まで一寸迷った)、身軽になったところでまるまるさんと再度合流し、近くの居酒屋へ。
何はさておき、まずは乾杯、ということで、お互いの体調を気遣いつつ乾杯&楽しく歓談。あー、久しぶりにまとまった酒を飲んでいるワア、自分。
もちろん、電話では時折喋っているものの、やっぱり直接会い、対面で積もる話や近況などをするのは話が弾みますね。用意してくれたもつ鍋や、他の料理も大変美味しかったです。とりわさも美味でした。
近況あれこれを2時間ほど雑談をしているうちに、気が付けば日付も変わり、お酒も程良い量に。長旅の後なので、あまり飲み過ぎないようにしていましたが、気がつけば以下略。
明日は早朝に岡山を発ち、新幹線で博多へ移動するので「無理をしない時間に解散しましょう」ということで、酒宴はお開き。
……ホテルの門限も午前1時ですし(w;
お店からホテルまでは徒歩五分との話だったので、酔い覚ましも兼ねてフラフラと。お酒で身体が温まっていたことに加え、深夜とはいえ、地元とは比べ物にならない暖かさなこともあり、ほとんど散歩感覚でしたが……。
多少(北国仕様に)着込んでいるとはいえ、それでも暖かいと感じるのは本当にありがたいですし、実際暖かかったんだろうな、と。
曇り空だったのが一寸残念でしたけどねー。 <晴れていれば間違いなく綺麗な星空であろう立地
「明日は6時45分ごろに迎えに行きますねー」との予定を立てた後、ホテルの前で解散。
ホテルは一応風呂、トイレ付の部屋にして貰ったのですが(←ある意味でレアな選択肢のような気がする)、結局湯船(ほぼ四角)にお湯を張る元気もなく、歯を磨いた後で薬を飲み、即ベッドイン→サクッと就寝。
AM1:00 就寝
2018/11/22(木) 放浪2日目。 岡山→博多→佐賀→長崎
岡山の天気:雨のち晴れ 最高気温 15.2度 最低気温 5.2度
長崎の天気:晴れときどき雨 最高気温 15.2度 最低気温 10.8度
(参考)札幌の天気:晴れのち雪 最高気温 2.8度 最低気温 -0.2度
AM6:00 起床
……うん、真っ暗(ぉ
夜半から弱い雨が降り続いていたこともあり、窓を開けたときに流れ込んでくる風は若干の重さがあったものの、気温は程々……というか、多分暖かい方。
実際、今朝の岡山の最低気温は、昨日の札幌の最高気温を上回っていますからね(w;
ホテルは朝食なしのプランだったので、ザッと身支度を整え、チェックアウト。
久々に、本当に寝るだけの為に宿泊したホテルでしたが、逆に言えば寝るだけなら充分でした。ベッドもそこそこ快適でしたし。 <全体的に失礼な発言が多い
AM6:45 ホテル前
朝のひんやりした空気を味わいつつ、まるまるさんと合流。
この時期に朝の空気を堪能できるのはありがたいですワア、という実に自分らしいアレな感想を抱いていましたが、そこは旅行中のテンションが云々。
余談ですが、今年個人的にヒットした「ゆるキャン」という作品(アニメ)がありますが、あのアニメの凄いところは、こういう朝のヒンヤリした「空気」の演出が秀逸なんですよね。
例えば、3話の後半、朝方になでしこが起きてからの車内〜外の薄暗さから日の出までの演出は、似たような場面を経験したことがある人は凄く共感できるというか、朝の澄んだ空気が本当に伝わってくるような感覚におちいる次第。
閑話休題。
AM7:00 まるまるさんの自宅
駐車場の横に植えてあった柚子と金柑を速攻で写メっていたのは我ながら流石だな、と(ぉ
早速、親御さんの御厚意で朝食を頂くことに。どうも、ご無沙汰しております〜。
そしてパン、サラダ、目玉焼き、コーヒーを頂き、一息。朝早々からご面倒&お手間をお掛け致しました。
食後は一寸した休息を兼ね「突撃、まるまるさん家の自室訪問」(ぉ
パソコンやらギターやら本やらを拝見し、少しの時間でしたがのんびりさせていただきました。
AM7:50 出発
今日はこれから広島方面の駅(福山駅)から新幹線に乗り、博多→佐賀→佐世保へ移動するというルート編成。
2泊3日(実質1.5泊?)で岡山と長崎を回ろうとすると当然こうもなりますが、逆に言えば回れるんだ、というのが道民の感想(w; 新幹線すげー。
岡山観光はまた改めて……ということになりましたが、丁度紅葉が見頃だったこともあり、御厚意で途中の観音像(嫁いらず観音院)に立ち寄って頂き、写真撮影。……これで岡山も観光しましたね。うん(ぉ
そんな会話をしているうちに、車は福山駅へ。おを、横にお城があるんですね……(福山城)。これは良いものを拝見させて頂きました。
ちなみに、新幹線は高校の修学旅行で乗ったきりなので、23年ぶりぐらいの乗車です。わーお。
乗車前に少々トラブルがありましたが、幸いにも大きなトラブルには至らず、予定通り新幹線に乗り込み移動開始。
先端部のデザインもすっかり変わってしまって……という雑な感想を抱きつつ、指定席で缶ビールを開けながら(迎え酒……)くつろぎのひととき。
あっと言う間に加速した新幹線は順調に運行。道中はトンネルが多めなことと、構造的に外の景色はあまり見えないのですが、それでも普段見慣れない景色は新鮮。
尚、折角の対面機会なので、本来はまるまるさんの顔を見ながら会話するのが正しいのですが、ほぼ窓の外(景色)を見ながらの雑な応対になっていたのは大変申し訳なく(w;
さて、今更ですが、ここで今回の旅について(ルートについて)説明いたします。
1日目の夜に(夕方までは仕事)岡山へ向かい、まるまるさんと合流→2人で飲む
2日目の朝、まるまるさんと2人で長崎まで向かい、義実さんと合流→3人で飲む
3日目は朝から博多へ向かい、午後の直行便で福岡空港から新千歳(札幌)へ帰る
以上(ぉ
まあ、ぶっちゃけこの限られた時間での観光は相当無理があるので、今回は本当に会って飲むのがメインだった次第(どちらも一度は観光に来ていますし)。……後は本当に暖を取りに南下した的な。
新幹線は順調に進み、広島→山口→下関→……と、道民にはイマイチ現実味が無い(本当にこんなところに居るんだ自分、的な意味で)地名を淡々と進み、あっさりと小倉(九州)へ突入。そして気が付けば博多駅。早いワア……。
まだ紅葉が始まっていないのが一寸した違和感でしたが、この暖かさなら当然かも知れません……陽射しが暑い(ぉ
当初の予定ではここから特急に乗り換えて佐世保方面まで向かうことになっていたのですが、一週間ほど前の最終打ち合わせの際、一寸したルート変更の打診があり、その結果、ひとつ前の佐賀県……有田駅で途中下車することに。
その話(打診)を聞くまで自分は全く知らなかったのですが、今期(2018年秋)のアニメで、佐賀県を舞台にした「ゾンビランドサガ」という作品があり、その作中(第5話)の中で、佐賀にある実在のお店「ドライブイン鳥」(焼き鳥や、とり飯をメインにした食事処)とのタイアップがあったらしく、その作品を見ていたまるまるさんから「行きたいです」との話が出た次第。
今回、自分は飛行機以外の行動ルートを全て丸投げ(お任せ)していたこともあり、特に断る理由もなく「面白そうかも」と二つ返事で了承。……強いて言えば、長崎で合流する予定だった義実さんがルート変更で一寸慌てたぐらい?(w;
……いわゆる「聖地巡礼」というヤツでございます。
その「ドライブイン鳥」へ向かう最寄駅として、列車の長旅を終えて降り立ったのは佐賀県の「有田」駅。そう、あの「有田焼」の有田でございます。すげー。
駅前は思っていたよりも地味(←失礼な)だったものの、陶器の産地ならではの光景&駅前の商店街は右も左も陶器だらけ。面白そうだなー、とは思ったのですが、残念ながらそんな時間は以下略。
有田駅の改札を出たところで、今回の第2同行者、義実たかさん(以下、義実さん)と合流。
どうもどうも、御無沙汰していましたー(会うのは1年半ぶり)。お変わりなさそうで何よりですー。
で、これまた挨拶もそこそこに(ハード、過密スケジュールの弊害)、義実さんの運転する車に案内されて移動開始。
「まずは、こちらをどうぞ」
「を、これは……?」
「今回のツアーガイド(佐賀〜佐世保……)ですー。よろしければー」
「おを、本格的ですね〜」
……正式名称は今回のタイトルを参照下さい(w;
これまた対面では久々の再会ということもあり、まずは談話。天気(晴れました)やら気温やら商店街やらの感想を車内で語りつつも車は順調に進み、20分ほどで今日の昼食かつ、今回の目的地である「ドライブイン鳥」に到着。おを、ここがあのアニメの云々。<一応予習はした
丁度昼食時だったこともあり、店内はなかなかの繁盛ぶり。勿論、渦中のアニメことゾンビランドサガのポスターもしっかりと貼ってありました。
聞いた話によると、店内は約300席が用意されているとのことでしたが、ほぼ満席で、空席待ちの整理券が配布中。
……微妙に忘れていたけど、今日って平日だよね?(ぉ
アニメ効果というよりも、元々人気のあるお店とのことでしたが、恐らく、これから暫くの間は一定のアニメ効果もあると思うので、タイミング的には良い時期に顔を出すことが出来たのかも知れません。
自分は一寸イレギュラーな部類ですが、それでもこういう縁でこういう機会があったというのは、後々の良い思い出になることは間違いなく。旅行というのはそれが一番楽しいんですよね。
これは味にも期待が出来そう、と待つこと10分ほど。回転率は高めらしく、思ったよりは早目に席へと御案内。
メニューは豊富でどれも目移りするものばかりでしたが、郷に入れば郷に従えということで、一番人気のメニュー(一番定食)を注文。
ここのお店の一番の特徴は、ランチセットであろうがなんだろうが、鶏肉が生の状態で運ばれてきて、それを網で焼いて食べるという一寸贅沢な仕様。
焼く時間があるので多少の時間を要しますが、昼間から焼肉気分に浸れるのは面白いですね。
尚、肝心の味は肉自体の旨味とタレの味が絶妙。鳥スープも優しい味で、大変美味しかったです。ボリューミー。
掘りごたつ席特有のくつろぎモードに入りつつ、長旅の休憩も兼ね、少し腰を据えて積もる話をあれこれと。
片や雪が舞う地域、片や紅葉が始まったばかりの地域を経て集い、語らいをする時間というのは大変貴重かつありがたいこと。
……と、喋りすぎていたら少々時間が押していたのはご愛嬌(ハードスケジュール)。
大満足でドライブイン鳥を後にし、次へ向かう……道中も兼ねて、一寸寄ってみましょうか、ということで案内して頂いたのは「チャイナ・オン・ザ・パーク」という深川製磁(有田焼)のお店。
折角有田に来ているので、何処かで陶磁器を見る機会があれば良かったけど……と内心思っていた自分としては、これはありがたいと感謝しつつ、早速店内を散策。
ここの窯は深青の釉薬が大変美しいとの説明&実際その色に感心しつつも、基本的には観賞&眺めるだけ(割れにくそうな小物があれば購入を検討)……ぐらいのつもりでした。
理由としては、個人的に高温系や色絵系の陶磁器は自分の料理スタンスと少々噛み合わない&そもそも持って帰りづらい(地元近郊の小樽からグラスを持ち帰るのも一苦労)というのが主たるもの。
ただ、重ね重ね、眺める分には大変素晴らしいものなので、目の保養……の最中、店内にあった貝殻をモチーフにしたお皿に一目ぼれ。
こうなってしまうと、オタク気質のサガ(佐賀だけに)もあり、どうしても欲しくなった&そのままの勢いでレジに持ち込み衝動買い(w;
値段もお手頃で、持ち帰りが可能なサイズだったのが幸いでしたが、これは正直嬉しい計算外でした。貝料理用の皿として活躍してくれそうです。
その後、併設されている資料館を眺めつつ、有田焼を堪能。
TVで見るような高級な壺を間近で見る機会なぞ滅多にないので、ここぞとばかりにじっくりと。いや、本当に凄いんですよこれ。
一通り満足した後、次の目的に向けて移動を開始。車は高速に入り、佐世保方面へ。
尚、例によって周りの景色を眺めつつ、竹林と柿の木と柑橘系の何かを見て感動していたのは言わずもがな(w;
おおよそ1時間ほど経ったところで、目的地の佐世保へ到着。
佐世保へ来たのは二回目になりますが、以前は駅前を眺めるだけだったので、こうして正式に観光するのは今回がはじめて。
この町は港町……というよりも軍港としての雰囲気が強く、治外法権っぽい米軍の施設や、造船に代表されるドッグなどの景色が目に入る感じの印象が。特に後者は圧倒的な規模と迫力でした。
まず向かったのは、市民文化ホール。ここは大正時代より「佐世保鎮守府凱旋記念館」として使われていたものを、当時の雰囲気に再改装して今に至るとのこと。
事務員さんの丁寧な説明を頂きつつ、館内を一周。建物自体は歴史を感じさせる見事な作りでしたが、正直、塗り直したというこの塗装はもう少し良い方法が無かったものかと云々。
余談ですが、自分は艦隊これくしょん、こと艦これを遊んだことがないので、つい最近まで鎮守府のことを(ちん「し」ゅふ)と呼んでいた程度には無知の極(ry
歴史のある建造物をゆっくりと眺めた後、次に向かった先は「西海国立公園」。
ここは初見の名前&場所でしたが、道中の急勾配(流石は坂の街)を察するに、展望台のようなところだよなー、と推測。
その山中、何故か所々で姿を見かける猫に和みつつ、車は頂上近くの駐車場に到着。
そこから階段を上り展望台へ向かいましたが、これがまた実に見事な景色。向かって左手側は市内と港を一望することができ、右手側は延々と続いているような錯覚になる九十九島の光景。これは素晴らしい……。
時間的に丁度逆光だったのが残念……と、最初は思っていたのですが、よくよく見ると、その逆光もまた見事。丁度雲の切れ間から海面に向かって降り注ぐ光が実に幻想的で、結果的にはこの景色を見られたのが幸運だったと思えるほどでした。
市内の方は夜景がもっと綺麗だろうな、と思いつつも、あの細い坂道を夜に登るのは一寸リスキーかなあ、とも(w;
立ち寄ったトイレに貼ってあったイノシシ注意のポスターに一寸ビクビクしつつ、公園を後に(実は生の猪は未だに見たことがない/北海道に猪はいない)。
そのまま来た道(山)を下り、次に移動した先は市街地にあるアーケード街。
例によって自分の我侭で、一寸した駅前散策の時間を作っていただき、おみやげを選ぶ(送る)ことに。
そもそも、今回の旅は諸々が変則的な日程だったので、帰宅後も2日ほどは仕事の休みを頂けていた次第(いわゆる土、日)。
なので、普段と違い、翌日の出勤がないので無理にお土産を詰め込んで帰宅する必要性は薄く、サクッと宅配して貰っても月曜日(職場)に間に合うという、WinWinな状況。
そんなこともあり、メインのお土産は重量感たっぷりのカステラと決めていたので、旅行前の段階から、義実さんに
「地元でしか販売していない(出来れば有名な)お店のカステラをお土産に買いたいんですよー」
という感じで、言う方としては気楽、探す方としては難題をお願いした(押しつけてしまった)次第(ぉ
実際、長崎市ではなく佐世保市という条件は結構大変だったと思うんですよね……ただ、有名どころの店は基本的に全国展開しているので、地元でも普通に買えるという不条理が云々。
一応、ある程度一巡してから考えましょうということで、アーケード街をのんびりと。
ところ変われば品物変わる、という雰囲気を堪能しながら商店街を散策し、その辺に実っていそうな、よく解らない名前の青々しい柑橘をひとつ買ったりと、勝手気ままにやりたい放題(ぉ
余談ですが、この青々しい柑橘(一度聞いただけでは思い出せない系の名前)。見た目からして酸っぱそうだったので、酒の割物に使おうかと思っていたのですが、帰宅してから数日後、試しに切ってみたら意外なほど甘く、大層驚いたというオチ(w;
「この奥に、佐世保では一番老舗の御菓子屋さんがありますよ……」
との言葉に従い、向かった先は「御菓子司 松月堂」。
同名の店が地元にもある気がする……と思ったのですが、全く違うお店でした(当然)。名前の重複というのは地味にややこしいですね(文明堂と文明堂本舗が違うと言われても、イマイチ解らない類)。
同行していたまるまるさんの巧みな交渉術で、試食から裁断の可否を(自分はこの手の交渉が超苦手)詳しく伺うことができ、肝心のカステラ自体もふわっとした食感とあっさりした味わいが大変上品。
これなら文句はありません。松月堂、君に決めた!(ぉ ということで、ある程度のまとまった個数を購入し、発送。
実際、帰宅後にお披露目した職場での評価も大変高かったので、機会があればプライベート用に確保したいほどでした。満足。
目的を達し、後は夕食のお店に向かう……には一寸時間が早かった(多分この旅における数少ないまったり空間)ので、のんびりと散策したり、地元の模型店に立ち寄ったり、ゆったりした時間を堪能。
特に今時期は札幌と比べると日の入り時刻が大体1時間10分ほど遅いので、午後5時を過ぎてもまだ明るいのは羨ましいというか違和感がバリバリというか(w;
そうこうしているうちに程良い時間になったので、夕食……の前に、ホテルにチェックイン(微妙に忘れてた)。
今回お世話になったホテルは佐世保駅前にある某ホテル。大体が平均か少し上ぐらいな印象で、部屋も綺麗で大変快適でした。
部屋に荷物を置き、身軽になったところで、夕食のお店まで移動。
向かった先は海鮮系のお店(大好きです)で、地元の新鮮な魚が揃う、これまた大変自分好みの店。
どの料理も美味しかった……。
これまで食べたことがなかったベラ、アラカブ(確か)、ヒオウギ貝の刺身を頼んでみましたが、どれも新鮮で美味しく、長崎産の地酒も大変美味。
美味しい料理と集いがあれば、当然ながら話も弾み、最高の時間を過ごすことができましたが、話の内容に関しては、最高は最高でも、最高機密に近いレベルだったので、割愛(w;
実際のところ、この手の集いでこの手の話(腹を割って話そう)が出てしまうあたりが、楽しくもあり、加齢でもあり(w;
閑話休題。
良い感じに出来上がったあたりでお店を後に。……そして、その勢いでカラオケになだれ込むのは必然(ぉ
それはそうと、今回は諸々御馳走になりっぱなしだったのは、ありがたくも大変申し訳なく。本来は県外の人が観光でお金を落としていくのが一番経済が回る……のですが「自分にそれを言う資格があるか」と問われると、確かに以下略。
一時間ほど全力で歌い、これまた楽しいひと時。
ただ、当然ながら楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、ひとまずお開きの時間……の前に、シメのちゃんぽん(ぉ
……帰宅後の体重計が怖いワア、と思ったものの、思ったほどは増えてなかったので、まあ何とか(w;
これ以上ないぐらいお腹に物を詰め込んだ後、明日の集合時間を決めて解散。
ホテルへ戻り、テンションが高い(眠くない)うちにシャワーを浴び、スッキリ。
後は無理をせず、スマホを少々触って最低限のニュースを集めつつ、身体に任せてゆったりと……おやすみなさい。
AM1:30 就寝
2018/11/23(金) 放浪3日目。 佐世保→博多→札幌
長崎の天気:晴れときどき曇り 最高気温 12.8度 最低気温 5.2度
札幌の天気 雪のち晴れ 最高気温 1度 最低気温 -2.9度
AM7:00 起床
あれだけ飲んだ割には二日酔いもなく、わりとスッキリした目覚めに。
寝る前のウコンサプリとラムネ(ブドウ糖)がそれなりの効果を出したような気もしますが、歌い過ぎと風邪の治りかけという条件が上手いこと重なり、喉はガラガラ(w;
のっそりと身体を起こし、軽く身支度を整え、朝食。
ついでに衣類や別のお土産等を宅急便で送ろうと思い、フロントに持参したのですが、例の「皿」は駄目ですと言われて梱包し直しorz ……大人しく手持ちで帰りますか(w;
気を取り直して朝食会場へ。時間の割には思ったよりも空いていたので、大変快適。
ここのホテルは朝食にセルフで佐世保バーガーを作れるという、面白い試みがあったのですが、実際に作ってみると……普通のハンバーガーだこれ(ぉ
それはさておき、朝食コーナーには名産のカステラや蒲鉾、更には皿うどんまであり、地元の名産品を堪能することが出来たのは好印象。もちろん、味も上々。
AM8:50 ホテル前
義実さんが再び車で迎えに来てくれたので、再度合流。
今日はこのままJRで博多駅に移動し、福岡空港からの直行便で札幌へ……という予定でしたが、列車の時間までは一寸時間があるので、義実さんの自宅へお邪魔させて頂くことに。
例により、外の風景やらジャ○ネットたかたの本社を眺めたりしつつ、まったりとした時間と空間。
ちなみに義実さんのご自宅にお伺いするのは6年ぶりぐらいでしたが、逆に言えば一度は伺ったことがあるんですよね。
その際、どういう訳か自「室」訪問をする機会を失っていたので、今回こそは、という気持ちで云々。
御家族の方に御挨拶をし、そのまま地元の御茶菓子を頂きつつ、一寸一息。
部屋の置物ひとつ取っても歴史を感じるのは凄いよなあ、という自分らしい関心をしつつ……「突撃、義実さん家の自室訪問!」(ぉ
写真などで一部を拝見していましたが、全容を見るのは今回が初めて。
当然ではありますが、要所に巧のこだわりを感じる、大変良いお部屋でございました。
そして本棚の漫画談義を交えること暫し。
列車の時間が近づいてきたので、車で最寄りの駅まで移動し(送迎は親御さん)、改めて御礼のご挨拶。
尚、当初の予定では義実さんともここでお別れの予定でしたが、義実さんも博多まで同行して頂けるとのことで、駅から特急に乗り、3人でまったりと。
いやホント、今回の旅は自分が少々ネタ方面に走った関係もあり、スケジュールに相当無理があったことは言わずもがな……申し訳ない。
閑話休題。
列車内では改めてのんびりと談話。ようやく日常会話をしているワア、という変な感想と実感を抱きつつも、例によって時間はあっと言う間に過ぎ、博多駅に到着。
義実さんとまるまるさんはこの後博多を散策することになっていましたが、自分は飛行機時間の関係上(空港でお土産を探す関係上)、残念ながらここで解散。
本当に、今回はお二人を含め、御家族の皆様にも大変お世話になりました。お土産まで頂きまして感謝の念に堪えません。
またの再会を!
博多駅から福岡空港までは地下鉄で2駅。所要時間は5分ほどという、大変便利なアクセス。
それゆえに滑走路の横が普通に建物という、結構怖い場所ですが、それを差し引いても便利だよなあ、と。
空港内で軽めの昼食を取り、博多関係のお土産を散策&購入。
普段はお取り寄せグルメとして愛用している稚加榮さんも出展しているので、ここぞとばかりにめんたいチューブを買い込んでいたり(w;
一通りお土産を購入し(結局、一口香と琵琶ゼリーは売っていなかった……)、鞄も程良く埋まったところでゲートをくぐり、搭乗口へ。
現地は寒波と雪が程々にという話は聞いていたものの、飛行機は問題なくフライト。あいしゃるりたーん。
所用時間は2時間10分ほどなので、後はここぞとばかりに「これ」の下書きタイム。
窓から見える下の景色がだんだん白くなってきたあたりに若干の戦慄を覚えつつも、飛行機はおおよそ順調にフライトし、定刻通りに新千歳空港へ着陸。
……寒いワア(当然、気温は氷点下)。
冬靴で出かけて本当に良かった、と思えるほどの積雪とアイスバーン状態な道路。
帰りの高速道路も50km制限が掛かっていたので、移動に多少時間を要しましたが、バスや地下鉄の乗り継ぎがスムーズに行ったこともあり、タイムロスはほぼなかったのはありがたく。
鞄の中に入っているお皿を気にしながらの帰宅でしたが、幸い転倒もなく、無事帰宅。
予想以上の冷え込みで、鉢植えのハイビスカスの葉が寒さで半壊していたのが少々痛かったものの、後日に回復したので、まずはひと安心。
何はともあれ、お疲れさまでした。
〜放浪を終えて〜
強行軍の極みではありましたが、本当に良い旅でした。
正直、今の自分にこの移動距離をこなす体力があるのかが少々疑問だったものの、そうやって動く前から考えて委縮するのは自分の駄目な癖(というか、年齢的な落ち着きが出てしまい、無茶をしようという思考が上手く働いてくれない)だ、ということで、20代の気分に戻ってノリノリで動いてみた次第。
結果的に、旅行中のテンションに加え、現地での各種手配や移動手段のほぼ全てを義実さんとまるまるさんが手配してくれたこともあり、余計な体力を消耗することもなく、忙しいながらも心のゆとりがある旅になったことは間違いありません。
予定していた飲み会も楽しく開催できましたし、天候も大きく崩れることはなく過ごせたのは本当に幸いでした。
当然、地元へ帰った後の気候的反動は大きかったものの、ほんのわずかな時間でも、南国の地に降り立ち、この季節ではあり得ない温かな風や空気に当たることができたのは最高でしたね。
編 集 後 記
年末特有の繁忙期を筆頭に、年明け早々のイベント準備、はたまた自分の生活環境の変化もあり、なかなか腰を据えて文章を書く時間が取れない昨今ですが、久々の完全プライベート放浪記(書道要素ゼロ)なので、頑張って書き上げました。
余談ですが、通常はその日の夜にホテルで徒然と下書きをするのですが、今回は2日間ともホテル=即就寝だったり、複数人数での移動がメインだったこともあり、帰りの機内で下書き一発勝負をするしか選択肢が無かったんですよね。
……多分横の人は、この時世にペンと紙を引っ張り出して何やっていんだ、と思っていたことと思います(結局最後まで書き切れなくて(15分ぐらい足りなかった)、残りは自宅で下書き)。
幸い、今回はさほど大きなネタもなく、平穏ではありましたが、例によって悪運に助けられた部分が多々あったかと。
実際、行きの飛行機にせよ、昼間に羽田経由で岡山入りを選んでいたら、多分羽田行の便が欠航や遅延でカオスになっていたハズ。
さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただきまして本当にありがとうございました。
細々ではありますが、岡山〜佐賀〜佐世保(長崎)放浪におけるゴタゴタや楽しみがほんの少しでも皆様に伝わったようであれば幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
また、重ねまして今回の旅行案内を提案頂きましたまるまるさんと、九州を観光するにあたりまして様々な方向に尽力を頂きました義実さん。
いつものことながら、胡散臭い旅人を大変暖かくもてなして頂きましたご家族の皆様に深くお礼申し上げますと共に、心より感謝申し上げます。
それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜
2018/11/30 Nagale