Ver1.00




『長崎放浪記 in 九州漫遊の旅』



〜マイミクコンプ計画・これにて完遂とかなんとか〜






 どうも、はじめまして&ご無沙汰しています、Nagaleです。

 毎度お馴染みになりました放浪シリーズですが、近年は東京旅行(放浪)以外の放浪記を積極的に採用し、

ネタ切れ……もといマンネリ化を防ぎつつ、新しい風を取り入れよう、という方向へシフトするようになりました。


 で、今回は九州・長崎県を舞台にした放浪記と相成りました。

 元々自分は隙を見て各地を放浪(一寸した放浪癖があり)に行く輩ですが、長崎……というか九州地方は距離

的に難色を示していたこともあり(北国僻地在住としては殊更遠い場所でして……)、今まで候補に挙がることは

なかなかありませんでした。ただ、何かしらきっかけがあれば一度行ってみたい地域だと常々考えていたことに

加え、九州には昔から……というか、自分のネット創世記から長年交流を保っていたネット仲間でもある

義実さんという方がいらっしゃいまして
、常々一度お会いして直接のんびりと語り合ってみたい……と言うのが

積年の思いでもありました。


 ……まあ、何が凄いかというと、通信技術の発達していない当時はさておき、携帯だのスカイプだのが

普及した時世において(インターネッツが全然閉鎖的じゃなくなった……)、十数年来の交流があるにもかか

わらず相手の顔と声が解らない(知らない)
という、ある意味で時代錯誤と言うか、自分的に青春時代の最後

の牙城的なところがありまして……ええ(w;

 もっとも、昔のネット交流はそれが当たり前でもあり、逆に面白いところでもありまして……いやホントに。


 とはいえ、そろそろそんな古き良き伝統と牙城を崩しても(一度直接会っても)良いよね? という考え

が出てきたのは案外最近のことであり、ここまで引っ張ったなら、リアルでのファーストコンタクトが電話でも

なく、スカイプでもなくTV電話でもなく、直接会うのが筋というか礼儀
だよね、という至極妥当……というより

は、いかにも自分らしい類の考えに至った次第。


 そのあたりを含め、また、自分の実益(放浪癖)も交えた九州放浪を計画&実行することになり、漠然と行動計

画を立て始めたのは昨年(2011年)の10月頃でしたが、ようやく形になってきたのは今年(2012年)の5月……。


 例によって、旅程が決まってからは紆余曲折台風低気圧と、いろいろな事件簿もありましたが……閑話休題。



 では、閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の内容&言動に関しては基本的に素&壊れています

 普段の日記や言動がイタイことは今更ですが、更に輪をかけて壊れるのがこの放浪記(旅行中の出来事なので

テンションが高い)と言うことをご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、やりとりの

会話などは一部うろ覚えが入っている為、実際と若干異なっている可能性があります。また基本的に続き物特有の

ノリに加え、プライベートなネタも多く、一見される方々は若干不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。

 ただ、この放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記……思い出として楽しむ

ことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで御理解ください。


 あと、基本的に徒然過ぎてダレる可能性があるので、その場合は即ブラウザを閉じて頂いて結構です(w;

 特に、ここまで読んで限界を感じた方は、これから更なる限界を超える必要があるので、素直にブラウザを(ry



 そんな感じで、前書きもそこそこ(十分長いって……)に放浪記を開始したいと思います。

 おおよそいつものノリではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。







2012/06/22(金)  長崎放浪1日目。






 札幌の天気:くもり   朝の気温:12


 AM 7:20 起床。


 体調はそれなりに上々。テンションは程々。

 やれ大雨予報だの台風だのと懸念していた割には現地の天候はまあまあで一安心。 <一応梅雨時


 ただ、問題は当地が寒すぎるというか、何で夏至(旅行前日)が終わった翌日に朝の気温が12度台とか

いう不条理な温度なんだろうか……という愚痴を交えつつ、暖房のスイッチを入れつつ着替え&身支度。もう。


 植木鉢に水を含ませ、一通りの準備が終わったところで出発。地下鉄とバスを乗り継いで空港へ。

 極端に寒い地域から事実上の南国に向かうというのに、服は重ね着だわジャケットは長袖だわ、挙げ句の

果てに空港行きのバス車内で飲んでいる飲み物は自販機のホット飲料だわ……最近僻地が寒すぎるorz


 いや、まあ、未だ(6月末)自販機でホット飲料が売っているあたりでお察し下さいなんですけどね……。


 暖を取りつつ空港到着。チェックインを済ませつつ(珍しく事前の席が決まってなかったので、カウンターで席を

決めて貰いまして……例によって窓側の席で、のほほんコースでございます)のんびりと空港内施設を散策。

 お土産事情というか最近のトレンドを確認し、さて今回は何を差し入れようかと唸ったものの、時期柄ナマモノや

ら融けるものは難しい(実際、融ける)ので、今回は割と無難な北国らしい食品系をチョイスしてみたり。多分(ぉ


 AM 11:00 新千歳発、羽田空港行きのJAL機は定刻より15分ほど遅れつつ、フライト。

 ……誤差の範囲というか、ぶっちゃけ15分程度の遅延では一切動じなくなった自分が一寸嫌。


 PM 0:45 羽田着。

 次の長崎行きは13:40分なので、大体1時間ほどのインターバル。

 早めに搭乗口まで移動しつつ(1番搭乗口(要は一番端)とか言われた&移動距離は約550m……)、近くの

売店で昼食を買い、軽めの昼食(気圧の変化が苦手で、降りてから暫くは軽い頭痛&食欲がイマイチな輩)。


 で、一息付いた(頭痛も取れた)後、そのまま次の便に搭乗。うむ、忙しいですな。

 そして、午後1:40分に羽田発長崎行きのJAL機は定刻通り出発。これまた2時間ほどのんびりと空の旅。


 数日前に購入したオーディオプレイヤーを早速活躍させつつ窓の外を眺めていましたが、大阪を越えたあたり

からは天気も良くなり、外(下)の景色がポチポチと見えるように。ちなみにBGMは「another sky」(ぉ <※


 ※一人ツッコミの意味が解らない方はタイトル+葉加瀬太郎(さん)で検索してみよう!


 そんなこんなで下関&関門海峡を越え(実際に窓から見える)。いよいよ九州入り。

 遂にというか、これで沖縄を除いた主要な土地(島)は制覇することになるんですよねぇ……いやはや、正直

そんなときが来るとは思っても居なかったというか、それだけあちこち旅に出ているというか(w;


 そして午後3:45分、飛行機は定刻通りに長崎空港へ着陸。


 うぃー、疲れました&ようやく着きましたよーorz

 で、荷物を抱えつつ搭乗橋(出口のスロープ)に足を踏み入れた率直な感想としては、


 あちぃorz


 ……や、一応、薄手とは言えバリバリの3枚着&長袖姿ですし(w; <北国仕様

 なにぶん12度(札幌)20度(東京)27度(長崎)という変遷ですからねぇ……ダブルスコア以上とかorz

 ただ、湿度に関しては予想以上に低めというか、まとわりつくような感じはなく、このあたりは少々予想はずれ。


 何はともあれ、記念すべき九州の第一歩を……も大事だけど、市内行きのバスは何処から出ているかぐらい

を確認しておかないと……えーと、ここから外に出て……あぁ、多分このバスかー。


 「長崎市内行き、まもなく発車いたしますー」


 おを、これはいかん。さっさと切符を買って乗ってしまわないと……、という訳でドタバタと切符を買い、慌てて

乗り込んだ直後にバスは市内に向けて発進。うむ、間に合って(少しでも早い便で市内入り出来て)よかた……。


 ……まあ、その代償として、記念すべき九州の地における第一歩を踏み外すどころか、一体何をもって

第一歩だったのかがイマイチ解らない挙げ句に第一歩を実感する暇もなかったという
ウルトラミス

やらかしていた訳ですがorz



 閑話休題。



 バスは順調に道路を走り続け、約50分ほどで市内に。

 微妙な渋滞と原付バイクの多さに驚きつつ(坂の街と言われる地域ですし、自転車代わりに乗っている人が

多いのかも知れませんが……委細不明。まあ、雪も無いですし……)、街中の景色をのんびりと眺めていたり。


 ……ふむー、それなりに活気はありそうだけど……もう一押し何かが足りないような?


 そんな失礼なことを考えつつ、バスは長崎駅前のバスターミナルに到着。

 ふぅ……はるばる来たぜ長崎ー!! <定番の台詞


 とりあえず駅前を写真に納めつつ、駅付近を軽く散策。うむ、このソテツっぽい何か(フェニックスの木とはまた

違うような気がしなくもない)が見るからに南国っぽくてクレイジー。 <テンションがおかしな方向に上昇中



 ……で、さっさとホテルにチェックインしろよ俺、ということに気が付いたのは10分後。

 何か着いていきなりお土産屋とか巡ってるし。やれ一口香だの唐墨だのチャンポンだのカステラだの言ってるし。


 閑話休題。


 初日にお世話になるホテルは駅から徒歩7分程度の場所とのことで、天気が良ければのんびり歩くかー

と思っていたのですが、良くも悪くも曇りだったこともあり(散々騒いだ割に、初日は全く雨に遭遇しなかったと

いうのは有り難くもあり難儀でもあり)、駅前で地図を眺めつつホテルに向かってのんびりと歩いてみたり。


 ちなみに、5分ほど歩いたところで3枚着の限界に気が付いたものの(何だかんだで湿度は高い)、今更脱ぐ

のもアレだったので、諦めてホテルへの道をテクテクと。……うむ、まかり間違っても南国ですな。

 勿論、ホテルに着いたときにはすっかり汗だくになっていたので、若干不振な輩がチェックインというか、フロント

の中の人も微妙に変な目で見ていたことと思います。 <如何にも北国から来ました的な服装ではありましたが


 ちなみに今回(の初日に)お世話になったホテルはチサングランド長崎。

 中途半端な高級感を出そうとして何かを失敗しているような印象もありましたが、この手のホテルとしては珍しく

バストイレが別々の部屋という(洗面台も別)、総合的には意外に悪くないというか、何だかんだで大変よろしい

ホテルだったと思います。……但し、ゲフンゲフン的な意味合いでのセキュリティは高めで不向き、かな?(ぉ


 とりあえず荷物を置き、部屋のエアコンで軽く涼んだ後、小さな鞄にカメラを詰め込んで長崎散策開始。

 とは言え、時間も時間(PM5:30)だから、早めの夕食を取ってから動いた方が良さそう、ということで、早速ホテル

のフロントに顔を出し、この辺で一人で入れそうな居酒屋か料理屋が無いかを伺ってみることに。


 まあ、何かしらあるよね、とは思っていたのですが、オススメを受けたのは近くの居酒屋。

「このチラシを持っていくと小鉢一品サービスになりますー」とかいう、何とも露骨もとい提携もとい商売上手

展開でしたが、他に行く当てが無かったのと、一応は地元の食材を食べたかったこともあり、その店に決定。


 ついでに長崎の夜景を一望できることで定評がある、夜の稲佐山に登りたい旨を告げ、移動手段を聞いてみた

ものの、所謂二人以上の団体行動を前提としたプランが中心(ホテルから山頂までの送迎バスが予約制(往復

時間指定)で出ていたのですが……何か予約する気にはなれず)だったこともあり、時間に縛られないルート(路

面電車でロープウェイ近くの駅まで移動して云々)に決め、単独行動をする方向で調整……。


 フロントに御礼を述べつつ(大変丁寧な方でした)、早速移動開始&まずは腹ごしらえ的な感じで居酒屋へ。

 店内は小上がりとカウンターが並ぶ、如何にもと言った雰囲気……ふむ、悪くはない、かな。

 時間を考えると人の入りはそれなりな感じだったものの、カウンターは空いていたので適当な席に鎮座。


 女将さんと大将にお勧めを聞き、適当な料理を数品(揚げ巻き貝とかいうマテ貝の親戚みたいな貝がオススメ

だと言われて頼んだもののの(注:美味しかった)、後々確認で検索してみたら国産品はほぼ流通していない

とか書いてあって一寸複雑な気分に……)と刺身定食を頼み、のんびりと食事。

 ちなみに、一度食べてみたかった新鮮なキビナゴ(僻地では冷凍品が釣り餌で取り扱っている様しか見かけ

ないので、刺身で見るのは初めて)も食すことが出来、なかなかに満足。ちなみに予算も良識の範囲内でした。


 ……安くもなかったけど(w;


 移動疲れがようやく落ち着いたところで、今「日」の長崎観光における最初で最後の目的地、稲佐山(の山頂に

ある展望台)に向けて移動開始。

 長崎の夜景は日本三大夜景(函館、神戸、長崎)に数えられていることに加え、そもそも時間的に(pm6:30)

他の観光地を回りようがない、という当然の事情もあり、要はここしか行くところが無かったという……ええw;


 何より、思ったよりも天気が良かったんですよねー。 <有り難いことに、初日は梅雨の切れ目


 海沿いを歩きながら(誰も釣りしてねぇ……)長崎駅の周辺を散策し(余談ですが、折角担いで行った3DSこと

newラブプラスのすれ違い通信はピクリとも反応しなかった)、駅近くにある路面電車の停留所から路面電車に

乗り(どこまで乗っても120円は安い……)、2駅ほど進んだところにある宝町という駅に停車。


 ……何か微妙に歩ける距離だったような?(ぉ


 で、そこからタクシーを拾い、ロープウェイの入り口近くまで移動。

 遠いかな? と思った割には案外近かったのですが、タクシー的には初乗り料金と行かず……後々調べてみ

ると、長崎のタクシーは初乗り料金が安い(500円)代わりに、初乗り料金は1kmまでだった罠。


 ロープウェイの入口でチケットを買い、そのまま稲佐山の頂上へ。所要時間は5分程度(余談ですが、長崎で

某名探偵コナンのタイアップイベントがあったらしく、コナンのアナウンスが流れるという微妙にカオスな演出有)。


 ちなみに全面ガラス張りの小洒落た設計云々という売りでしたが、地味に中が狭いのが難点……。


 頂上に到達した時点ではまだうっすらと明るかったものの、日の入り時刻は過ぎていたので、逆に言えば

丁度見頃の時間帯という感じ(ちなみに前日が夏至)。それじゃあ暫く待ちますか、ということであれやこれや

考えながらボーッとしていたのですが、暗くなるにつれて街明かりが徐々に濃くなっていく光景は何だかんだで

見事というか、綺麗なものでした。強いて言えばパンフとか写真とかは若干誇大(加工)気味かなあ、とは思い

ましたが、まがりなりにも日本三大夜景のひとつ。大変見事な絶景を眺めておりました。

 まあ、強いて言えば回りの大半が団体観光客かカップルで、野郎一人が黄昏ながら写真を撮影している様は

相当浮いていたというか、ある種の図太さが必要だったというか……くそうくそうorz


 一通り満喫したところで下山。帰りはのんびり歩きますか、ということで、散歩がてら街中を彷徨い、路面電車の

駅まで移動し、見知らぬ土地を堪能(こういう時間と空間を過ごすのは嫌いじゃない派)。とは言え、微妙に人気の

無い道を歩くのも侘しいというか、街灯にはもう一寸頑張って欲しいというか……。 <微妙に矛盾


 で、さして迷うことも無く宝町の停留所に到着。梅雨時の割には湿度も低め(多分)、何より夜でも暖かいのは

流石南国……という旅行中ならではのテンション&勢いでホテルまで歩こうか、とも思ったものの、多分明日以降

に多大な影響が出る(体力的に×)だろうということで、大人しく路面電車で帰還。で、ホテルに到着。


 何だかんだで堪能した一日目でした、と思いつつバスタブにお湯を張り、一日の疲れをゆっくり解し、後は適当に

つまみを齧りながら放浪記の下書きをメモにまとめてのんびりしていたり。 <良くも悪くも定番

 天気予報的には午後から雨予報だったものの、元々3日間ほぼ雨だと諦めていた立場としては、それぐらいまで

持ってくれればそれで良いかな、と納得(勿論、天気が良ければ良いに越したことはありませんが……)。


 さてさて、明日はいよいよメインの観光日&積年の願いと目標が達成される日になりそうですねぇ……。

 AM 0:00 就寝。







2012/06/23(土)  長崎放浪2日目。






 長崎の天気:曇りのち雨  最高気温: 25度

 AM6:30 起床。


 前日の長距離移動(おおよそ座りっぱなし)が祟ってか、若干の腰痛と共にお目覚め。

 天気はギリギリ持っているという感じだったものの(忘れた頃に小雨が交じる程度)、これぐらいなら許容範囲と

いうか、重ね重ねになりますが、そもそも本来は3日全部雨でも仕方が無いぐらいの予報と心構えで出発していた

ので、そう考えれば有り難い話……ということで再度納得。

 ただ、気温に関しては(長崎という地域としては)低めというか、多分涼しいと思わざるを得ない気温になって

いたのは善し悪しというか……いや、まあ、湿度が高いので結局は半袖の着用が前提なんですけどね(w;


 さて、今日……というか今回の長崎旅行における同行&案内人こと義実さんですが、先に述べたように、

ネットを介した友人(正式には人生の先輩)としてはかなり古い方に入りまして、自分がネットを始めた当時からの

交流(元々は第三者/故・師匠の友人のサイトがきっかけ……のはず)で、それ以降も自分のサイトやご本人の

サイトを通じていろいろお世話になっていた方でもあります。特に文章力という点では大変読みやすい文章を書か

れる形で、自分もこういう読みやすい日記が書けるようになりたい……と目標にしていた方でもありました。


 兼ねてから一度お会いして云々と言うのは自分の念願でもあった訳ですが、それはあくまでも自分の我が儘

であり、無理なら無理で仕方がないとは思っていたのですが、今回、有り難いことに義実さん側も快諾&応対して

下さり「夜にでも少しお時間を頂いて軽く一杯云々」という自分の希望を述べたところ、


 「よろしければ一日同伴(観光のお供を)させてもらえれば〜」


 という大変有り難いお返事を頂き、図々しくもお言葉に甘えさせて頂いた次第です。

 そんなこんなで、マイミク最後の砦(注:元々自分のmixiはマイミクが少ない&義実さん以外のマイミクは全て

直接会ったことがある)を制覇しますか、的な何かが図らずも成立したというのがサブタイトルの真相です(ぉ


 閑話休題。


 そんな歴史を懐かしみ、はたまた今回の交流に感謝しつつ部屋で身支度を整え朝食を取り(味はまあまあ)、

移動(合流)時間までのんびりと新聞を読みながら待機。

 地域性溢れる新聞だと良かったのですが、残念ながら配布されていたのは○売で、しかも日ハムは負け(ry

 何処かの売店で地方系の新聞を買って読んでおけばよかったかな、と後になって後悔していたり……。


 ただ、少々気になったのは新聞の広告が完全に節電前提で動いていたことですね。

 ……九州の方は完全なる節電モードというか、輪番停電になるのかなあ? <新聞に特集が組んであった


 そんなこんなでローカルTVを眺めていた折(余談ですが、民放でローカルCMを堪能しよう計画をすっかり失念

していて(この手の失念が妙に多かった)、結局国営放送しか満足に眺めていなかったという罠)、携帯に着信。

 ありゃりゃ……これはこれは……。


「はぃもしもしー」

「あー、どうも。○○こと義実ですー」

「どうもですー」


 ……そんなこんなで、あれだけ引っ張った挙句、実は初めての音声(直接会話)が電話だった件(ぉ

 自分が密かに決めていたことだったので、勿論義実さんに何の落ち度も無いことは言わずもがなですが(w;


 はさておき、現在位置の確認やら場所やら迎えに来てくれる車の車種やらをお伺いし、ホテルをチェックアウト。


 で、ホテル前でのほほんと待機すること数分。

 それっぽい車とそれっぽい感じの方が目の前に停車したので、軽く会釈をしつつ、改めてご確認諸々。


 「どうも、Nagaleさんですか?」

 「そうです。義実さんですね? ……どうも初めまして、ですね(w; 」


 ……実に、13年越しのリアル対面でございました。


 ただ、自分は時折写真を掲載していたことがあるので、相手方(義実さん)は自分の容姿を全く知らない訳では

ない(と思う)次第。……逆に自分は本当に一切合財面識が無かったというか、声でさえ15分ほど前に聞い(ry


 ……凄い話でございます。

 もっとも、まがりなりにも13年お付き合いがあれば、大体の人物像やら容姿やらは想像が付くもので(相手

が意図的に誤情報を流していない限り、ですが……)、概ね想像に沿った雰囲気と見た目でございました。


 強いて言えば、予想以上のイケメ(ry


 そんな感想を交えつつ、簡単な挨拶を済ませ早速移動&観光開始。改めてのお礼や積る話などに花を咲かせ、

長崎の感想やら文明堂総本店の場所やら(ホテルから目と鼻の先だった件……しまった写真に収めておけばよか

た)、長崎界隈のちょっとした事情などを伺いつつ、最初の目的地であるグラバー園(邸)へ移動開始(AM9:00)。


 さて、今回の長崎旅行ですが、本音を言えば目的そのものは義実さんと一度会う、が軸になっておりまして、

それ以外の観光場所は追々考える、というスタンスで動き始めていました。実際最初にお伺いを立てた折も、

いわゆる定番の観光場所を教えて欲しいということであれこれお伺いしたのですが(某ハ○ステ○ボスはそれでも

却下されましたが……)、そうして候補に挙がったひとつがこのグラバー園という訳です。


 例によって僻地民の率直な感想としては、誰? という至極妥当(?)な感想だったのですが、そのあたり

の掘り下げは長くなるので割愛
し、純粋に観光地として楽しむ方向にシフトというか表記致します。ええ。


 閑話休題。 <気になる方はwiki等でご検索下さい(ぉ


 車は快適なペースを保ちつつ市内を10分ほど移動し、目的地のグラバー園に到着。

 時間が早めだったこともあり、駐車場にも空きがあったのは有り難い……ものの、天気は時折小雨の交じる

いかにもな梅雨空っぽくなりつつあったのが一抹の不安……まあ、重ね重ね以下略。


 ご丁寧に持参してくれたビニール傘を拝借し、早速移動開始。さてさて……まずは……。


 「えーと、ここは……? 大浦天主堂? ……おを、一応国宝なんだー」 <失礼な

 「教会ですね。ここは後回しにしましょうか?」

 「ですね。まずはルートに沿って、グラバー園から動きましょうか」



 そのまま、この場所を綺麗サッパリ忘れてしまったのはわりとよくある話(ぉ

 結局今回の旅では教会系を一切見ることなく終わってしまいました……むうん(w;



 そんなオチはさておき、グラバー園の散策を開始。

 入り口までエスカレーター(雨天対応型)が備え付けられていたあたりに情緒の崩壊を感じつつも、いわゆる

バリアフリーの一環ということで、これは観光地の宿命みたいなものなんだろうなあ、と一人納得。


 で、中に入った後は(庭園なので結構広い)異国情緒溢れる建物やらをのんびりと散策。

 当然のことながら、その風格というか歴史背景は感嘆するばかり。開拓200年未満の僻地(でっかいどう)から

すれば、諸々の光景が全く別世界に見えるというか、坂立ちしても敵わない風格を感じるのは流石の一言。


 と、情緒に浸っている割に、持参したデジカメは景色やら建物やら坂やら花やらソテツやら胡散臭い植物

やら鳥やらを順調に撮影し、毎度お馴染み的な脱線モード
に突入している始末(ぉ


 強いて言えば池の前に鎮座していた猫だけは取り損ねたというか、多分あの猫はマスコットなんだろうな、と。

 いや、後から読み返したガイドブックにもしっかり映ってたので(w;


 園内を一通り散策し、併設されていた「くんち」資料館(長崎の大きなお祭りの名称)を眺めつつ、これまた近隣に

併設されていたお土産コーナーを眺めるも、ピンと来るものはなかなかなく……思い切って「べっ甲細工」とかの小

さいものを買おうかとも思ったのですが、何か運搬中&携帯中に折れそうだったので、今回は断念。むう。


「お土産と言うか、長崎のお菓子といえばこんなのもあるんですよー」


 と言って義実さんが勧めてくれた(わざわざ購入してお裾分けしてくれた)のは麻花兒(マファール)というお菓子。

小麦粉を棒状にしてねじり、油で揚げた素朴なお菓子&味でした。形と見た目的に、荷物に突っ込むのは不向きと

思いこのときは購入しませんでしたが、最終的にはこれと類似品もお土産に加わることになりました。


 その後もグラバー園の近隣でかすてらサイダー等のゲテモノもとい意欲作を横目で見つつ、一応あれこれと

土産候補を探してみたのですが、良くも悪くもピンと来るものがなく、一寸唸る羽目に。あまり脱線しないで原点

かつ定番を、とも思う反面、あまり定番すぎると僻地でも売っていたりする面倒な時代というか、地域限定とか

の商品もめっきり減りまして(w; <あながち冗談じゃないというか、今回も危なくその事態に遭遇するところだた


 そう考えると、有名だけど地元にしか売っていないお土産を探す……と言うのは中々難しいものです。


 「あぁ、そうそう。例によって定番といいますか、友達からカステラを頼まれているんですが、どこかお勧めの店は

 ありますかねぇ……無難なところは文○堂だと思いますが、折角地元の方がいらっしゃるので、率直な意見等々」


 「正直なところ文○堂はオススメしませんね……あそこは(検閲)なので(苦笑)。で、地元的なオススメとしては

a實ョとか○翁軒あたりですね」


 「なるほど。了解&参考になりますです。……ではその辺の店を軸にして調達してみます」


 ちなみに、そのあたりにおける一連の会話中「カステラ一番電話は二番」を軸にした某有名メーカーさんの

会話で双方の話が若干かみ合わない場面
があったのですが「三時のおやつは文○堂〜♪」が実は関東系

(僻地含)の
ローカルCM
だと知ったのは後日のことでございました。ええ。


 閑話休題。



 そんなこんなで時間は進み、午前11時過ぎ。……昼食というには一寸早く、かと言って時間的には中途半端。

 ここでさっきの教会を思い出しておけばよかったのですが、生憎忘却の彼方へと忘れ去られたまま、自分の提案

というかわがままで、長崎駅近辺のショッピングモールでお土産の選定&購入をお願いすることに。

 ……むうん、それにしても、長崎というのはこう、何というか……。


「あのー、何か長崎の女性って美人さんばかりな気がするんですが? 何と言うか、こう、長崎美人?」

「そうですか?」

「僻地がケバい(偏見)ってのもあると思うんですが、なんかこう、清楚というか穏やかな感じが。あと、黒髪率が

妙に高い気がするんですよねぇ……個人的には眼福ですが」
(ぉ

「んー、田舎だからというのもあるような気がしますけど……」

「まがりなりにもススキノが近い地域に住んでいると、いろいろな意味で食傷気味というか茶髪率がデスね」


 今思えば大変酷い会話でしたが、まあ率直な感想でもあり(こら

 ただ、美人さんが多いなー、というのは本当のところというか、素直な感想だったりします。ええ。


 閑話休題。


 結局、というのも何ですが、とりあえず初長崎ということで極端にクレイジーなお土産は封印し、候補に挙がった

カステラや、びわゼリー、地名入りのお菓子(意外にこういうのも必要)、あと、自分へのお土産(唯一とも言える)

として、長崎銘菓の一口香(いっこうこう)を購入し、一通りの買い物が終了。よかた。


 そんなこんなで時間を取られているうちに時計は正午過ぎ。

 それじゃあ昼飯でも、ということで義実さんが計画していた店に向かったのですが、生憎というか当然というか、

お昼どきということもあり、既に店の前には列が。うむ、有名店の宿命ですな。


「いや申し訳ない……ついついお土産選びで時間を余計に使ってしまいまして……」

「いえいえ。幾らなんでも11時過ぎだと昼には一寸早すぎましたし……それはそうとして、どうしましょうか?」

「んー、某うどん県じゃないですけど、自分的な独断と偏見から言えば、多分長崎で食べるちゃんぽんってのは

何処の店で食べても十分美味しいと思うんですよね。なので、いわゆる行き当たりばったりでも良いかな、と?」


「では、その方向で〜」


 これが、今回の旅における唯一(?)のアバウトかつアドリブな決断でした

 ……のハズだったのですが、まあ世の中(別名:ネタ気質)というのはしっかり収まるところに収まるもので。


 繁華街の立駐に車を止め、とりあえず目に付いた店に入ってみますか、ということで適当な店にGo!

 昼時にしては人も少なく、若干の場末感が漂っていたものの、それもまた然り(旅行の楽しみ方)ということで

早速ちゃんぽんを注文。……むう、店はアレだけど、何かいろいろなサイン色紙が飾ってありますねぇ?


「自分も仕事でこのあたりは良く通るので、味が良かったからここの店を昼飯に使っても良いかなー、とw 」

「なるほどーw」



 ……余談ですが、自分としてはちゃんぽんと皿うどんの違いがイマイチ解っていなかったこともあり、その違い

と疑問を義実さんに「怒られること前提で」訪ねてみたのですが、当然「それは怒っても良いところですか?」

のご返答を、にこやかなお顔で頂いていたことを追記しておきます。


 ええ(w;


 そんなこんなで両者の違いを伺いつつ、人生初のちゃんぽんが到着。

 ほう、このピンクの蒲鉾が非常にチープ……もとい、具沢山で美味しそうな感じですなあ……とんこつの

香りも思ったよりは気にならなくて、意外と癖も無くあっさり系かも知れない……。


 そんなことを考えつつ(写メ類は撮り忘れ)早速食事&実食。

 ふむ、とんこつと鶏ベースのスープに太麺がマッチしていて良いですな。掛かっている具も野菜と海鮮系が盛り

だくさんで、ボリューム感抜群……これはなかなか美味しいかも……なるほどなるほど、こういうものなのかー。


「いや、美味しかったですー。人生初ちゃんぽん、堪能致しました」

「そうですかー。とりあえず、ちゃんぽんと皿うどんの違いはこんな感じ、ということでー」 <比較用に頼んでくれた

「了解いたしました」





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○今回のオチ


帰札後、長崎版るるぶとメモ帳片手に旅行記の草稿をまとめていた折、ふと、長崎ちゃんぽん特集の頁を開く。

隅っこの方に当初行く予定だった店が掲載されていたこともあり、本当はここに行くはずだったのよねぇ、と懐古

していた折、ふと最初の頁を見ると、どこかで見たことのあるチープな蒲鉾が乗ったちゃんぽんの写真が掲載。


 あれ? と思い店内の写真を見ると、どこかで見たことのある景色と椅子とおでん鍋。

 まさか……と思い店名を検索しつつ、ぐぐる地図を確認してにらめっこしたところ、行き当たりばったりで入った

場末っぽい店が、まさかのガイドブック掲載店(のトップ)だったというオチ。



 このなんとも言えないオチ(ネタ)が故意だったのか偶然だったのかは……あまり考えない方向で。ええ(w;

 まあアレですよ。何かサイン色紙が多いなー、とは思っていたんですけどね。 <名前までは特に見なかった

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 そんなこと(↑)とは露知らず……お腹も膨れたところで、次の目的地……こと、原爆資料館へ移動。


 募る話は続き、最近の旅行におけるネタまみれ事情やら、長崎事情やらに話が弾みましたが、実際のところ、

この場所(原爆資料館)に関しては義実さんのご指摘が無ければすっかり失念していたというか、本来顔を出して

当然の場所だったにも関わらず、昨今の平和ボケも相まって、記憶からは完全に抜け落ちていた次第。

 実は広島の原爆資料館は高校の修学旅行で顔を出したことがあり(私立なので結構遠くまで南下した/僻地の

場合、公立の修学旅行だと大概京都が南限で、後は東京方面に北上していくだけ……)ました。

 流石にそのときの記憶は大分薄れていましたが、少なくとも、相応の衝撃を受けたことは間違いなく。


 で、偶然にも今回はもうひとつの被爆地である長崎へ行くことになり、このルートを採用させて頂いた所存。


 尚、旅行の流れや言葉の便宜上、全体を軸に「観光」という娯楽的な言葉でひとくくりしていますが、被爆者を

茶化すような意図は一切ございません。現地や当事者の方々に対する表現としては不謹慎&不快感を抱かせて

しまう言葉になっている可能性があることを、この場を借りてお詫び申し上げます。





 朝から下り坂だった天気は徐々に崩れ始め、到着した頃には生憎の雨模様。

 長崎は今日も雨だった……という言葉でまとめるのも大概ではありますが、その歌(のタイトル)が真っ先に

思い浮かんでしまうのは仕方が無いのかも知れません。他にも長崎を舞台にした名曲は沢山あるのですが……。


 修学旅行のシーズンからは若干外れていたこともあり(多分)、館内の人はまばら。

 ただ、一寸驚いたのは、その中に結構な割合で他国の人が見学に来ていたことで、海外からの旅行者はこういう

場所もしっかり見て回るんだなあ、というのが率直な感想でもありました。


 逆に目をそむけたくなったのは日本人こと自分で、いわゆる資料映像や遺品、実際に被害を受けた資料の数々

は矢張り衝撃的。正視に堪えない映像や写真が避け様の無い現実として冷徹なまでに淡々と展示されていた様

は頭では理解出来るのですが、精神的には揺ぎ無い現実を突きつけられたというのが正直な感想。


 この光景は言葉で表現できる範疇を超えている、というのは先人の言葉ですが、実際そのとおりの感想しか抱く

ことが出来なかったのは、ある意味当然というべきか、もしくは自分の語彙の少なさを嘆くというべきか……。

 改めて、昨今の平和ボケというか、自分の生活がこうも薄氷の上にあるのかと身震いした次第です。

 何はともあれ、スケジュールに組み込んで正解だったことは言わずもがな。いろいろな意味で戒めになりました。


 なんかもうね。飛行機が遅れて動じないとかで馬鹿笑いしているうちは幸せなんだな、と。

 でも実際問題、自分の旅行運というか飛行機関連は嫌がらせレベルで余計な事件が以下略。


 閑話休題。


 一様に衝撃とショックを受けつつ、資料館を後にしたあたりで、いよいよ雨が本降りに。

 梅雨時という名の梅雨前線が勢いを増してきたこともあり、これ以上の外歩きは厳しい&ここ(長崎市)から

佐世保までの移動時間を考えると、そろそろ移動して良い時間……ということで、長崎市を後に。


 いやはや、大変良い街でした。

 次の機会があれば、坂めぐりと教会散策を軸に、また違ったコースで異国情緒を堪能したいですね。



 で、車は海岸線と山沿いを走り、長崎市を後に。……そのまま県内を北上し、一路佐世保市へ。

 途中、長崎のプライズ事情を眺めたり(何処も厳しいですねぇ)、竹林でテンションを上げたり、道端で売っている

スイカやメロンの露店に情緒を感じたり、柑橘系の木を見つけてテンションが上がったりしていましたが、そのあた

りの奇行は大体いつものパターン
というか何と言うか(w;

 強いて言えば、天気が悪くて車外に出るタイミングがなく、生の竹林じゃー!! ヒャッハー!! 的な

遊びが出来なかった
のが一寸残念だったかも知れません。


 ……うn、敢えて言おう。

 変態だー(ぉ


 そんなこんなで車を走らせること約2時間。ハ○ステ○ボスの入り口を眺めつつ(一寸寄り道していただき、形

だけは拝見)、車は目的地である佐世保某所に到着。ここ(義実さんの自宅)で車を置き(夜はのんびり飲もうと

いう予定を立てていまして……)、近くの駅から改めて佐世保中心部へ向かうルートを組んでいた次第。


 車は細い路地を抜け、自宅前に停車。

 おを、これがあの御方のハウスなんちゃら……うん、ぶっちゃけ立派な家です。


 勿論そのまま移動する予定だったものの、どういう訳かいきなり自宅に招かれた上(玄関先に香が焚いてあった

あたりに風格と品の違いを感じつつ)、ご家族のご丁寧な挨拶やらお茶菓子やらを出して頂きあれこれ。


 ……出てきたお茶が、わざわざ立ててくれた抹茶だったのは人生初な気がしなくもない。

 なるほど、これが上流階級というか、風格のある家と地域のおもてなしというヤツなのですな……負けたorz(ぉ


 何故か身分不相応の厚待遇を受けつつ(若干デジャブというか、ぶっちゃけ自分のスタンスは昨日まで顔すら

知らなかったいち旅行人であって、身分的には超胡散臭い(職業柄とは言え、本名の名刺を持ち合わせていない

程度には胡散臭い)人間なんですけどね……)、しばしの休息。しかし、家といい景色といい、やっぱり見る景色と

いうのがその土地土地で全然違うんだなあ、という、妥当かつ良く解らない感想を抱いてたり。


 ただ、今思えば、俺は何故「突撃! 義実さん家の自室訪問」をやらなかったのかと……。

 気が付いたのはホテルに戻ってからだったあたりが全く持ってなんともはや……いろいろ見たかったのにorz



 閑話休題。



 その後、良い時間になったので自宅近くの駅まで移動(送迎付き)。

 そこから少々移動し、今日の宿泊地こと、長崎県佐世保市内に到着したのは午後7時一寸前のこと。


 とりあえず駅前のホテルにチェックインして荷物を置いてから……ということで、ホテルまで移動。

 今日の宿泊先は佐世保グランドホテル。特にコメントは無いというか、いわゆる普通のビジネス系ホテルでした。

 差額料金的には今日のホテルの方が高いんですけどねぇ……何だかんだで昨日のホテルは上々?


 で、荷物を置き、そのまま10分ほど徒歩移動。

 途中、日本一の曲線距離と名高いアーケード街(四ヶ町商店街)を歩きつつ、向かった先はとあるレストラン。


「いろいろ悩んだんですが、今日はここにしようと思いまして……」

「ほう。これは一寸意外……というか、自分の服装(くたびれた放浪者モード)だと一寸敷居が高いような……」


 ちなみにこちらのレストランこと「れすとらん門」は。佐世保名物、レモンステーキ発祥の店とのことで、一寸

贅沢なコースと相成りましたが、前菜も良い味で、なおかつメインのレモンステーキは特に美味しかったですね

……これは家でも真似してみたい味でした。

 まあ、当然のごとく似たような味付けはどう頑張っても無理(出せない)だとは思いますが(w;


 コースメニューということもあり、料理の合間合間に改めて昔話等々。大変充実したひとときに。

 人との繋がりというか、縁というのは本当に不思議なものというか、改めてその「縁」に感謝しつつ、こうして直接

対面してお話をする機会を作ることが出来たと言うのは本当に有り難いことだと改めて実感した次第。


 次は是非僻地こと、わが街、札幌で語り合いたいですね。


 で、程好く満足したところで、その後、自分の希望もあり、河岸を変えて飲みなおすことに。

 いや、折角九州に来て焼酎も飲まずに帰ると言うのも嫌(何だかんだでビールしか飲んでない)、ということ

で、適当な居酒屋に駆け込んで焼酎で乾杯と相成った次第。


 ……良し、これでおおよそやりたいことはコンプした(ぉ <その割には後々結構忘れ物が出ていた件


 そんなこんなで楽しい時間は過ぎ、気が付けば時計の針は午後十時。おを、これはいかん。

 自分は徒歩圏内のホテルに戻って倒れるだけですが、義実さんはこれから電車で帰宅……ということで、

居酒屋を切り上げ、駅に向かってのんびりと移動。むう、雨の気配が段々濃くなってきたなあ……。


 でも、お陰様で充実した一日になりました。

 明日は公共機関での移動がメインなので、多少雨が降っても大きな影響は無い、ハズ?


「どうもどうも、今日は大変お世話になりました」

「いえいえ、長崎を楽しんでいただけたようでしたら何よりですー」

「お陰様で何の憂いも無い、気楽な観光をさせて頂きました〜。本当にありがとうございます。次は是非北海道でー」



 いやホント、重ね重ね有り難い話です。

 そして、古き良きインターネッツ創世記の伝統と風潮が一区切り付いた瞬間だった、のかも知れません。


 その後、近くのコンビニに立ち寄り、飲物を補充しつつホテルへ。

 サッとシャワーでも浴びて寝ますか……と思っていたものの、じわじわと押し寄せる加齢(苦笑)が災いしてか、

旅行メモをまとめているうちに意識が飛びそうになってしまい、こりゃ駄目だ、ということである程度メモがまとまっ

たところで諸々を全部切り上げ、そのまま倒れこむようにベッドイン&爆睡。

 ちなみに、そのときのメモは元々汚い字が更に汚いというか、判別可否ギリギリのラインでございました(w;


 PM 11:50 就寝。







2012/06/24(日)  長崎放浪3日目(最終日)。






 天気:長崎は今日も大雨だった……  最高気温: 26度

 AM6:40 起床。


 リフレッシュな旅とはいえ、それなりに長距離の移動が中心になっている影響で、流石に疲労気味。

 まあ、そんな旅も今日が最終日だワア、と思い、テンションを上げようと部屋のカーテンを開けると大雨


 解っちゃいたけどさ……orz <微妙にテンションが下がった瞬間


 流石に少々気になってTVを点けてみたものの、朝早々L字テロップで大雨情報が流れているという微妙な

有様で、九州の各所に大雨警報が出ているという非常によろしくない状態。


 それでも幸いだったのは、佐世保市よりも長崎市の方が大雨の影響を受けていたというか、こちらの方はJRも

道路もギリギリ平常運転だったことですね。……それでも朝方は1時間に40mm↑の雨が降っていたらしく。

 ただ、九州の地理に疎い人間としては、どの地域が大雨なのかがイマイチ把握できなかったという説も(ry


 もっとも、これが最終日で良かったというか、もしも今日がメインの観光日なら悲劇だったことは言わずもがな。


 何はともあれ朝食を……ということで朝食を取り、ついでにフロントで宅配便の手配。

 一部を除いたお土産やら衣類やらを詰め込み、鞄を極力軽くしてからホテルをチェックアウト。


 で、今日は佐世保駅近くのバスターミナルから博多に向かうことになっていたので、早速ターミナルまで移動。

 幸いというか、本降り模様の雨(僻地なら大雨レベル)にも関わらず、ホテルからバスの停留所までが徒歩2分

という素敵な近さだったので、折りたたみ傘でも十分耐えきれる範囲の濡れ方だったのは有り難く。


 で、予約していた乗車券を回収し、バスの到着までしばし待機。

 何だかんだであっという間の三日間だったよなー、と感慨に浸りつつ、一寸高めのリポDを購入したり、バス道中

のつまみを買ったりしているうちにバスが到着。それなりに混んでいるかなー、と思ったものの、結局予約した時点

とさして変わらない空席事情というか、ある程度ゴロゴロ出来る程度には空いておりました。ええ。


 それはそれで気楽よね、と言うことで、おおよそ2時間ほどのバス旅開始。

 高速道路から見える光景は如何にもというか、古き良き風情を感じる光景でしたが、要所要所の用水路

大雨の影響で(ちなみに移動中の2時間は本降りの雨で、バスは全体的に遅れ気味)溢れそうになっている

光景を目の当たりにした率直な感想としては、ああ、これは確かに心配になる気持ちも分からなくはないな、と。

 ……場所柄、フラグがイマイチ解らないというか、実感がないんですよね。


 そんな不謹慎なことを考えているうちに、バスは福岡市内に。そしてそのまま博多バスターミナルに到着。

 流石にこのあたりまで来ると都会的というか、駅前に関しては札幌よりも栄えている感じを受けましたね……。


 到着は少々遅れたものの、それでも2時間近く余裕を持った行動……実際のところ、天気が良ければふらりと

市内を散策したかったのですが(某スケッチブックに良く登場する志免鉱業所跡地立坑櫓に行ってみたかった)、

残念ながらそんな天気にはほど遠い&荷物的にも雨天の中での移動は難しい、ということで外の散策は断念。

 結果的に博多駅近辺の阪急デパートやらお土産やらを散策していましたが、大体は空港で賄えそうなもの

ばかりだったので、特にめぼしいものは購入せずに駅の近辺をのほほんと散策。

 ……強いて言えば、ラブプラスのご当地ストラップ(リアル商品)を購入していたぐらいですかねぇ(w;


 そうこうしているうちに予定の時間になったので、そのまま博多駅から地下鉄で福岡空港へ。

 福岡空港は博多駅から地下鉄で二駅、という僻地からすればあり得ないほど街中かつアクセスの良い

空港
で、実際何ら迷うこともなく、無難に空港到着。……強いて言えば地下鉄の初乗り250円は高いような……。


 しかし、あまりにも回りの景色が街中過ぎて、全然空港という気配がしないのは……微妙に怖いワアw;


 飛行機のフライトに支障がないことを確認し、ついでに席の変更が出来ないかを受付で打診。

 旅行代理店で席を取った折、残席が真ん中のみ……人と人に挟まれていた席しか無かったのですが、代理店

の中の人曰く、空席次第では変更出来ると思うので、当日空港で聞いてみて下さい云々と言われていた次第。

 とは言え、多分無理だろうな……と思い諦め半分で聞いてみたところ、意外にあっさり変更おk&隣が誰も

いない窓側の席を用意してくれたのは大変有り難く。 <帰りの機内で放浪記の下書きを纏められるので……


 助かりましたと感謝しつつ、後は空港定番のお土産調達タイム。

 あれこれ唸りつつ、どうせなら博多(福岡名物)的な何かも、ということで、敢えて裏の裏の裏を掻いて稚○栄の

めんたいチューブ等のナマモノ&色物系を補充したりと、ここぞとばかりにあれこれ動いていたとかなんとか。


 で、極力軽くしたハズの鞄に限界が来たあたりでおみやげ購入終了(w;

 後は博多駅構内を散々歩き回ったときに誰かとすれ違えて居れば良いんだけど……と恐る恐る3DSを眺めて

見ると、念願の緑ランプが点灯。おを、遂に誰かキター!!


 結果的に今回の九州旅行で(newラブプラスの)すれ違いが出来たのは一人だけでしたが、それでも

わざわざ3DSを持っていった甲斐はあったと思います。ええ。多分……(ぉ


 そんな嬉しい話もあり、ホッと一息付いたところで時計を見ると、午後1時を回ったところ。

 むう、軽く昼飯でも食べて(薬を飲んで)、後はさっさと搭乗口で待機していますかねー、ということで簡単な

食事を取り、そのままゲートを潜り、搭乗口でのほほんと待機。外は相変わらずの荒れ模様(九州全体に大雨

警報が出るぐらいの勢い)でしたが、幸い飛行機には影響が無く、定刻通りに案内が始まり、そのまま離陸。


 ……さらば九州、また近からず遠からず足を踏み入れさせて頂きますので、その折はよろしゅう。

 あいしゃるりたーん。


 で、そのまま2時間ほど空の旅。

 梅雨前線の影響も最小限で済み(外の景色は基本的に海)、後は何事もなく新千歳空港に着陸。


 こうしてみると、長崎→福岡の移動時間はそれなりにかかるとは言え(結果的には乗り継ぎとあまり変わらない

のですが、飛行機の乗り継ぎほど面倒なものはないので、一回で済むなら多少の手間は惜しまない方向で……)、

2時間ちょっとで北海道の地に行ける(戻れる)ってのは凄いよなあ……(w;

 まあ、直線距離で1500km(車で縦断すると2000km)ほど北上した代償として、気温が26度から15度まで

下がり、あまりの冷え込み具合にUターンしたくなっていたことぐらい、かな(w;



 後は行きと逆のルートを使い、無事に帰宅&今回の旅は無事終了と相成りました。

 お疲れ様でした……。








〜長崎放浪を終えて〜






 まずは一言。……良い旅でした。


 ……それはそうと、毎度ながら適度なネタが交じる、良くも悪くも何時も通りのオーラを醸し出しておりました。

 ただ、いわゆる「時間に終われる系」の事象が発生することもなく、時間的には相当な余裕を持って動くことが

出来たのは珍しいというか、大変有り難かったです。……当然のことを有り難いと思う、この気持ちが大切で(ry


 予定していた交流も無事達成出来、重ね重ね義実さんには大変お世話になりました。多謝。

 旅行計画をほぼ丸投げしてしまったのは恐縮でしたが、お陰様で的確迅速な観光が出来たと思っております。

 また、兼ねてからの念願だった対面と交流が滞りなく出来たことは今回の旅行において何よりのことでしたし、

それを実現させて頂いた点に関しても改めて感謝感謝、ですね。


 天気に関しても何だかんだで殆ど雨に当たらなかったというか、観光の妨げになる頻度は少なめでした。

 3日間雨まみれかと覚悟していた立場としては、十分救われたというか、楽な思いをさせて頂きました。ええ。







編 集 後 記






 例によりまして仕事やら書道専念に巻き込まれてしまい、公開が少々遅れましたが、何とか完成いたしました。

 それでも、思ったよりは記憶の風化がなく、あれやこれや思い出しながら楽しく書くことが出来ました。読み手側

としては相変わらずダラダラと読みづらい文章だとは思いますが、自分的には概ね満足しております。


 ……後はネタ体質の改善を切に願うというか、普通という言葉を心置きなく使える放浪記を書きたい昨今(ぉ


 相も変わらず、様々なネタが嫌でも転がってくる師匠体質を引継ぎ中らしく……(w;

 いろいろと勘弁して欲しいところですが、それはそれで大事(理想)なことなのかも知れませんね……。


 さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただきまして本当にありがとうございました。

 細々ではありますが、管理人の長崎放浪におけるゴタゴタや楽しみがほんの少しでも皆様に伝わったようで

あれば、エセ物書き屋として何よりの幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。


 また、重ねまして今回の旅行案内を申し出ていただきました義実さんと、そんな胡散臭い旅人を訝しがることも

なく、大変暖かくもてなして頂きましたご家族の皆様に深くお礼申し上げますと共に、心より感謝申し上げます。



 それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜









2012/07/01 Nagale





<参考書籍・参考文献>


るるぶ情報版 九州3 長崎 ハウステンボス・佐世保・雲仙 ’13 (JTBパブリッシング)

九州ガイドマンガ!! 福岡侍 (白泉社)

なつかしのCM 文明堂東京 http://www.bunmeido.co.jp/museum/cm/

(各敬称略、順不同)





Post,Script,
 

さて、それじゃあ追々2周目行ってみますかー!!(ぉ