Ver 1.00
2001年、「私的」Adult-Game Best10
〜何を今更ですが……〜
はい、ご無沙汰しています&はじめまして、Nagaleです。
というわけで毎年恒例の年末テキストをお届け致します(^^) ……案の定、年は思い切り変わってますが(^^;;
というか、実のところ今年(去年)は本テキストを書く気は無かったのですが、ちょっとした一件があったことで、せめて殴り書き程度
には書いておこうという結論に達し、時期ハズレを承知の上で、去年のテキストを流用しながら速攻で作ってみました(なので、一部
テキストが去年と全く同じだったり(爆))。
それではまず、この企画の趣旨及び概要の説明を。
簡単に言うと、2001年を終えた時点で、エロゲ業界全体に感じた私的な感想+私が2001年に購入したソフトの簡易レビュー
+その中から独断と偏見で選んだ、面白かったエロゲーBest10の発表云々……という感じですね。つまり号外。
また、このテキストをもって、去年(2001年)の「私的」評価最終版と致します(^^)
<注:各ゲームの正式なレビューをご覧になりたい方は「パソコンゲームのレビュー」のコーナーをご覧下さい>
では最初に、例の如く注意事項です。これから発表する順位表は、私=「Nagale」の独断と偏見によるものです。
よって「他社(他者)、他誌の同様な企画及びサイトで発表された順位とは違う可能性が大」ということをご了承下さい。
次に、2001年に発売されたソフトであっても、過去に発売されたゲームのリメイク系タイトル(例:銀色完全版、リクルス)及び、おまけ
的要素の強いミニゲーム(ファンディスク含む)などは本コンテンツを初めとする一部のコンテンツでは順位対象外(参考作品扱い)と
しています。 これは、ゲーム自体が過去のレビュー等と重なる恐れがあるうえ、過去にそのゲームの順位が既に決まっている場合が
ある為、 公正な審査にならないことを回避するための配慮です。また、ミニゲーム等は純粋に扱わないのが私の方針です。
また、各種同人ソフトなど、商業外のソフト(主に同人)も事実上参考作品扱いとし、本テキストの順位概念からは除外致します。
最後に、重ね重ね申し訳ありませんが、このテキストで発表された順位その他ついては、Nagaleの完全な趣味の領域です。
よって、このテキストに関しての反論、苦情等は勘弁して下さい。で、どうしても納得のいかない人は笑って受け流して下さい(笑)。
また、本テキストは特性上、普段とはちょっと違うノリになります(^^;;
さて、まずは2001年を終えての印象と簡単な感想から……。
そですね、終わってみれば全体を通して良作に恵まれた年だったと思います。
飽和状態に達してきたエロゲ業界。近々改正される児ポ法の動きも気になるところですが、技術自体は円熟傾向。良くも悪くも
内容的にはほぼ完成系に達したこともあり、今年一年の傾向もここ数年の流れに準じた「シナリオ重視」、「エロエロよ〜」という
2極化を突き進んでいる感を受けました。まあ、ここ最近やたらと増えた鬱ゲには勘弁して欲しいところですが。
で、エロゲ全般に関してですが、今年はちょっと特殊な一件が目に付きました。
今更な話ですが、そのきっかけとなり、業界にちょっとした衝撃を与えたひとつの同人ソフト……「月姫」。
注)
本来は一昨年発売のゲームですが、一般(と言っても同人ショップでの委託)流通が始まったのが昨年の2月ぐらいからと言うことも
あり、私の認識的には昨年発売扱いということにしています。ちなみに、この年末テキストの約款を無視すると月姫は去年NO.1。
この月姫は業界にとって面白い一石となったことは言うまでもなく、以後各地でちょっとした月姫ブームを巻き起こすまでになりました。
しかし、裏を返せばそれは単に商業ゲームで特筆すべきゲームが無かったということに他なりません。実際、商業ゲームは相も変わ
らず停滞期。ただ、下半期は各大手メーカーが主戦力をぶつけてきたことや、中小メーカーから意外な掘り出しものが出てきた
りと、私的にはここ数年で一番楽しめた年だったと思われます。
あと、個人的な思い出としては……オフレコでは無いのでちょっと語りますが、昨年の春先にGut's! さんから発売された
「盛夏の杜」というゲームのモニター(発売前のゲーム内容に関してのデバッグみたいなもの)をやらせて貰ったことが一番ですね。
……暇な人はスタッフロールを眺めてみて下さい(笑)。
自分の提示した意見が役に立ったのかと問われれば首を傾げるところですが、非常に面白い経験をさせて頂いたと思っています。
ちなみに、本作は諸事情(と言うか、自分関わってますし……)によりレビューを書いていません。
それでは今年1年でプレイしたタイトル一覧と簡単な総評を語っていくとしませう。
また、テキストはいろいろと使い回しが多いです(爆)。ご容赦下さい。
……時間がないんですよ(TT)
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〜2001年 Adult Game Best10〜<私的
第10位
◆「みずいろ」 (ねこねこソフト/4月13日発売)
さて、今回の先陣を切るのは強烈な支持者が多いことで定評があるねこねこソフトさんの「みずいろ」。
ん〜内容は決して悪くなかったんだけど……中盤の冗長すぎた展開や、一番のお気に入りキャラだった日和の純粋なシナリオが
無かったということもあり、私的にはこの位置に落ち着いた感じですね。
まあ、キャラ萌え要素はバッチリでしたし、アフターシナリオはどれも良かったので、総合的には満足したのですが。
でも、あの強引な制服デザインはどーかと思う、いろいろな意味で(w;
最終的にはそれを含めて「萌え」にしてしまうのは凄いけど。ただ、プロペラは流石にやりすぎ……。
あ、あとエリコさんという迷キャラを作り出してくれた功績は大きいかと(苦笑)。
お気に入りキャラ:日和
追記など:なんだかんだでえちぃ内容ではあったんだけど、ね。
第9位
◆「未来にキスを」 (otherwise/9月21日発売)
はい、続く9位はこれまた一般受けしない元長シナリオで定評(?)があった「未来にキスを」でした。
元長さんのシナリオが好きか嫌いかでハッキリと評価が分かれるソフトですね。果たしてエロゲに哲学は必要か否か。
つか、俺は好きだけど(笑)。
もっとも、根があーぱーなので、全て終わって中身が理解できたかと聞かれると多分ダメダメ(苦笑)。
まあ、言い訳かも知れませんが、こーいうのは何も考えないで考えるのが一番楽しいですわ。
無知だからこそ楽しく、博識だからこそ楽しく。……ま、それでいいんじゃないかな、と思いますね。はい。
お気に入りキャラ:無し
追記など:でも、実際こういうエロゲは嫌だ(爆)。
第8位
◆「リトルモニカ物語」(RUNE/9月21日発売)
……これも充分ロリゲーしてるよなあ(w;
はい、8位に選ばれたのは絵柄だけでカルト的人気を誇るRUNEの新作「リトルモニカ物語」でした。
まずなにより、まったりゲーは好きだ(断言)。
時間的制限を受けつつある似非社会人としては、こういうテンポ良くまったり出来るゲームって結構重宝。
ただ、裏を返せば「テンポ良くまったり」だったので、気が付いたらあっさり本編終了(TT)
この設定で後日談か続編を希望したいと切に願った今日この頃でした、はい。
お気に入りキャラ:セリア
追記など:野々原氏と藤原々々氏をよく混同する今日この頃(w;
第7位
◆「このはちゃれんじ」 (rouge/12月14日発売)
はい、ちょっと縁起のいい第7位には、吹っ飛んだシナリオとハイテンションコメディを書かせると業界でもトップクラスの腕を
持つ荒川工氏の新作「このはちゃれんじ」がランクインしました。
とりあえず「Lien」で魅せてくれたあのノリは健在。あと、声優さんの壊れっぷりにはプロの意地と実力を感じましたよ。
ただ、嗜好が変わったのか、パワーダウンしたのか、はたまた上位ランクのギャグゲーの後に本作を遊んだのが拙かったのか、
終わってみればこの位置(7位)に落ち着いてしまいました。これ、私も計算外(w;;
つか、ヒロイン主人公はHシーン限定&受け身になるからあんまり好きくないんですよね……そもそも感情移入出来ないし。
お気に入りキャラ:日御子 菜苗
追記など:別に微乳(造語)でもいいんだけどね……。
第6位
◆家族計画 (D.O./11月2日発売)
うぃ。上位5作品発表一歩手前でちょっと惜しかった(回りくどいなあ……)第6位にはあの「山田一」さんの新作「家族計画」でした。
……でも「加奈」はやってません(爆)。いや、そもそも鬱ゲは原則として反吐が出るほど嫌いなもので。つか、社会人は鬱ゲ
などやってはならんのじゃーというのが周りでの定説。
と言いつつ、何故か鬱ゲを良く引き当ててしまう今日この頃。最近の傾向は痛い……あ、脱線したので閑話休題。
シナリオ最高。
重いし痛いけどそれを補って余りある魅力がありました。確かにこのライターさんは凄いな、と納得。
ただ、あの一本道は拙かった。どうせなら全部まとめたシングルEDにしてしまえば良いんだろうけどなあ<無理
まあ、エロゲ的、もしくはゲーム的なご都合主義を切り捨て、ひたすら現実のみを書き続けたことには
敬意を表します。……ある意味、今年プレイした中では最強だったかも。
でも、現実逃避も兼ねて遊んでるエロゲで現実を見るのは嫌い……。
お気に入りキャラ:高屋敷準
追記など:長いって……(w;
第5位
◆「月姫」 (TYPE-MOON/参考作品)
はいはい、ここからは上位5作品です。ちなみに、これ以降は私情と客観が同等程度。
そんなわけで第5位(参考順位)は、本来入れてはいけない「月姫」でした(w
超暫定版を見た人はおや? と思うかも知れませんね。しかし諄いようですが、月姫は本来枠に当てはめることの出来ないソフト。
ただ、取り上げないことが出来ないほどに衝撃を受けた作品であることは事実なので、意図的に中間順位&参考作品という
扱いにしました。元々は一昨年発売&審査外の同人ソフト。それでも……矢張り入れない訳にはいかなかったんですよ(w
お気に入りキャラ:アルクェイド
追記など:まあ、良くも悪くも去年最もエロゲ業界を騒がせたソフトだし……。
第4位
◆「Brightia」 (Cronus/4月13日発売)
はい、第4位に選ばれたのは私的に非常に意外かつダークホースなブライティア。
たまにはエロエロなのもいいかなーと思い、一時期評価の高かった本作に何気なく突撃したのが運の尽き。
いや〜、こういう陵辱系なら大歓迎です(おぃ
これは間違いなく、私が求めて止まなかったコメディ陵辱系というジャンルのひとつの完成系でしょう。
「エロエロなのが好きだけど重いのは嫌。笑いながら遊べるきっついエロ調教ゲーでも落ちてないかなあ〜」というエロゲを
探しつつも、そんなエロゲあるわけないじゃんと思っていたら本当にあったというぐらいのカルチャーショックが(w;;
何より、本来苦手なはずの調教イベントが全く苦にならなかったのは多分「殻小鳥」以来のことですね。
ただ、あの突拍子なエンドはどうにかならなかったものかと。オチが微妙に弱いのは減点。ま、愛奴ハーレムは楽しかったけど。
……つか、どうせなら乱交イベントもっと欲しかった(爆)。
お気に入りキャラ:スカーレット
追記など:で、なんで次回作であそこまでこけるかね(w;
第3位
◆「サフィズムの舷窓」(Liarsoft/5月18日発売)
はい、そんなわけで自称ライアー推進派が選んだ今年のBestライアーゲーは意外(?)にも「サフィズムの舷窓」でした。
何よりあの世界観は凄すぎ。学園の和気藹々な雰囲気や喧噪を見事なまでに表現しているんですわ。
ゲームの世界にここまで簡単に感情移入出来たゲームは希有ですね。
勿論ゲーム自体も申し分なし。やったやられたやってくれたという感じで、非常に満喫させてもらいました。
ただ、相変わらず人を選びすぎるのが致命的欠点。強いて言えばああいうベルベルバラバラ的なタイプのレズゲは受けないで
しょうねえ。つか、私もレズゲー自体は嫌いじゃないんですけど……アレはちょっと……ん〜、この所為で人を選びまくっていますナア。
別に主人公が嫌いな訳じゃないんですけどね。せめてタチとネコが適当に変わってくれれば良かったのに……。
お気に入りキャラ:ニコル=ジラルド
追記など:しかし、追加シナリオも3弾まで出るとはねえ……。
第2位
◆「秋桜の空に」(Marron/7月27日)
まず最初に言っておきます。
……反則! 反則! これ絶対反則!!
はい、惜しくも2位、されど2位。選ばれたのは間違いなく今年のダークホース「秋桜の空に」でした
……まあ、突っ込みどころや不満点は多々ありますし、どっかで見たような展開や結末だったのも確かです。
が、しかし、それらの不満点を全て封じ込めてしまうほどの魅力が本作にはあったわけで。
まあ、コメディ至上主義な私にとっては名作の域かと。多分去年一年で最も爽やか(?)に笑ったゲームですし(w;
ちなみに、コメディ以外の要素はどうよ? と聞かれると小一時間ほど悩んでしまうのはお約束(苦笑)。
お気に入りキャラ:楠若菜
追記など:最初、あきざくらと読んでしまったのはお約束(爆)。
第1位
◆「大悪司」(アリスソフト/11月30日発売)
まあ妥当かつ無難なところかと。はい、2001年のベストは久しぶりの大御所復活、アリスさんの大悪司でした。
本格的にプレイしたのは年明け早々でしたが、案の定正月休みを全て費やしました(爆)。
正直、こんなにハマるとは微塵も思っていなかっただけにその反動は大きく、ただひたすらに遊んでいた記憶が(^^;
なにより、レビューを書く際もインプレ用の下書きが真っ白な状態から埋まらないんですよ、夢中になりすぎていて
筆を取る暇と余裕が無かったと……いやいや、凄かった。
長いことレビュー書いてますが、これははじめての経験でしたね……。ちなみに、勿論私的殿堂入りに選ばれました(w
お気に入りキャラ:加賀元子
追記など:タイトル辞書登録済み(w;
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はいはい、そんなわけで如何でしたでしょうか? とりあえずこれで2001年の発表を終わります(w
なお、昨年同様この中から今年のベストキャラを決めようかと思ったのですが……。
これを発表してしまうと私の一円玉より軽い名誉&今までの理念が根本的に崩れそうなのでヤメにしようカナ? と。
……というわけで発表を終わります。……解る人のみ解って下さい(苦笑)。
〜編集後記〜
あ〜、流石にちょっと殴り書き過ぎたかも……。
しかしまあ、いくら適当とは言え良く書いたなあ、と我ながら苦笑いしています。
正直、今年(去年)は年末にかけて妙に忙しく、大悪司や家族計画などの積みゲが年を越えて残ってしまいました。結果、時間的、
時期的にも無理だと判断して、今年はこのまま未執筆で終わろうかとも考えていたのですが、そんな矢先に「今年は無いんですか?」と
閲覧者の方に聞かれてしまいまして(^^;
理由はどうであれ、一人でも読んでいただける方がいるのであれば物書きとしては嬉しいですし、それなら頑張って書いてみるか……
と言う感じで、即席ですがなんとか仕上げてみました。
レビューとは違い、特に宣伝している企画ではないので、殆ど日の目に触れることの無いテキストではありますが、もしこれを見かけ、
このような最後のあとがきまで読んでいただけたのであれば、書き手としては光栄ですし、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
それでは、慌ただしい中ですが、これにて2001年度の発表を終わりたいと思います。
縁と時間があれば、来年のテキストでお会いしましょう〜(^^)/〜
2002/02/15 Nagale