Ver 1.00
2000年度、Adult-Game上半期総括〜他色々〜
はい、ご無沙汰しています&はじめまして、Nagaleです。
さて、今回は3年ぶり(笑)に復活となりました、上半期総括、エロゲーBest5(私的)の発表です。
とはいえ、3年ぶりの復活&HP公開から約7ヶ月という状況では、ほとんどの人が「この企画自体の意味わからない〜」
状態だと思うので(苦笑)、ここで概要の説明を。
簡単に言えば、2000年の上半期(6月末)を終えた時点で、この業界に感じた私的感想+私が上半期に購入したソフトの
簡易レビュー+その中から独断と偏見で選んだ、面白かったエロゲーBest5の発表云々……という感じです。……要は
昨年末に公開した年末テキストの簡易版というところですね。
勿論、この結果は私的年末テキストにも反映されますのでお楽しみに(^^)
<注:各ゲームの正式なレビューをご覧になりたい方は「パソコンゲームのレビュー」のコーナーをご覧下さい>
では最初に、例の如く注意事項です。これから発表する順位表は、私=「流 雷氷」の独断と偏見によるものです。
よって「他社(他者)、他誌の同様な企画及びサイトで発表された順位とは違う可能性が大」ということをご了承下さい。
次に、今年発売されたソフトであっても、過去に発売されたゲームのリメイク系タイトル及びおまけ的要素のミニゲーム
などは一部コンテンツでは順位対象外(参考作品扱い)としています。
これは、ゲーム自体が過去のレビュー等と重なる恐れがあるうえ、過去にそのゲームの順位が既に決まっている為、
公正な審査にならないための配慮です。また、ミニゲーム等の経歴においてはその都度説明します。
さて、まずは上半期の印象と簡単な感想から……。
結論から言えば安定期継続……ですね。いい加減、この業界も完全な飽和状態に入ったということでしょう。
特に新しい路線を売りにしてくる新規ソフトハウスが少なくなってきたのも、伸び悩みな傾向に拍車を掛けていますね。
中には多少知名度のある原画人を採用して、ある程度の売り上げを出している新規メーカーさんもありましたが、逆に
言えばそっちの方(原画のクオリティ)ばかりが秀でてしまう結果になっています。
また、これは当たり前の話ですが……CGが良いというのも確かに魅力ではあります。ただ、私はそれに見合うだけの
ストーリーや音楽、そして総合的にゲームとしての完成度を求めています。
……まあ、原画に関しては、最近どのメーカーもレヴェルが均衡しているので、この現状ではCGだけでの売り込みは
辛いだろうとは思いますが……。
で、肝心のゲーム自体はいつもながら非常に豊富でした。種類、ジャンル共に幅広くソフトが発売され、内容的、評価的
に佳作、秀作レヴェルのソフトも一定数は発売されました。
ただ、矢張り全体を通してマンネリ化傾向にある感は拭えませんね……。この現状を打破するソフトの登場が望まれる
ところです。
これは余談ですが……たとえ今の時代「To Heart」(以下東鳩)が発売されても現状ほどのHitにはならなかった
でしょう。……勿論、内容自体が非常に良いものなので、一定以上の評価は与えられるでしょうけど……。
……まあ、200円のフィギュアが出るまでのブームには、間違いなく、ならなかったでしょう(苦笑)。
で、私の言いたいことは、当時、東鳩がそれほどまでに新鮮に(+ストーリーのレヴェルの高さも加えて)見えたと
言うことです。実際今ではNOVというジャンルが定着しているように、東鳩をベースにしたようなゲームは数え
切れないほど出ている訳ですから……。
……要はあの当時、東鳩のHitが今後の方向性を決めてしまった訳であり、それ以降はよく言えば追随、悪く言えば
模倣したゲームが乱発されることになったのです。
勿論、昨今の安定期の原因がこれと言い切るにはちょっと苦しいものがありますが……まあ、こういう考え方もあって
いいんじゃないかな、と。
……第2の東鳩出現は、果たしてあり得るのでしょうか? それとも、その前に、この業界自体が大きく動くことに
なるのか……。どちらにせよ、今の現状では、大手メーカーや新鋭メーカーさん以外は、相当苦しい状況でしょう。
まあ、それぞれのジャンルにおいて、既にある程度の完成系(例、NOV:東鳩 SLG:鬼畜王)とも言えるゲームが
出てしまったというのも辛いところです。同じようなものを作っても2番煎じですし、かといってこれを越える存在……
つまり「名作」と呼ばれるものを再び作り出すには既に不可能とも言える状態なので……。
……まあ、ぐだぐだと言ってもしょうがないので、さっさと行ってみましょうか(苦笑)。
まずは今年の上半期までにプレイしたタイトル一覧と簡単な総評を発売日順に語っていくとしませう。
あと、手抜きでなんですが、私的順位、上位5タイトルの作品に関しては順位をタイトルの横に記述して
ありますので参考にどうぞ(^^;;
(あ、但し上半期Verではアクセサリ系は問答無用で選考外としていますので、あしからず……)
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〜上半期購入ソフトとその感想(兼、上位5タイトル発表)〜
さあ、まず最初は記念すべき2000年はじめての購入ソフトから行ってみましょう。
内容は支離滅裂のお笑い系ながらも要所要所の締めは見事。私的にはエロシーンも結構ツボに入った感じ?
あの丹波○朗もびっくりの大霊界ファンタジー(?)長編ここに現る……?
◆「Lien〜終らない君の唄〜」/(1/28発売)/−Purple− (上半期現在−第3位)
はい、というわけで「Lien〜終らない君の唄」です。
シナリオの完成度云々よりも(勿論シナリオも良かったけど)、ゲーム的な……エンターティメントの要素を考慮し、
暫定3位としました。本当はもっと上位でも良かったのですが……。
とにかくこのゲームはシナリオライターさんの絶妙な読ませ方と魅せ方につきます。いや、マジで読んでいて凄く
楽しかったです。最後の展開を疑問視する声もありましたが、俺的にはああいうのも有りかな、と。
あと、独特のギャグセンスは光るものがありましたねえ……。
……まあ、広告見たときは何のゲームか判断に困ったという経歴もありますが……(笑)。
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はい、続いてのソフトです。
気合い入りまくりのアクションRPG。部分完成度はピカイチながらもメインシナリオの弱さは致命的か?
とはいえ、サブシナリオが面白かったのでその辺は帳消しでOK! ←本当か?
◆「D+VINE「LUV」」/(2/25発売)/アボガドパワーズ (上半期現在−第1位)
はい、そんなこんなで「ディヴァインラブ」です。
情緒も何もありませんが、これが上半期現在の暫定トップです(苦笑)。
ゲームとしての出来は最高。久しぶりにじっくりとハマったゲームでした。
当たり前の話ですが、ゲームとして楽しめると言うことは重要です。本作はそういう意味では申し分が無かったですね。
無駄にハマるアイテム集めも手伝い、絶妙な中毒性を醸し出しています。
ただ、いくらハマったとはいえ……アイテムの数をあそこまで多くしなくても……。
流石にコンプリート前に飽きますって(苦笑)。
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さあ、この調子でどんどん行ってみましょう。
誰が言ったかヘッドホンノベル。とはいえ、矢張りそこは安定が売りなDOORSサウンド。結局普通のゲーム音楽と、
なんら変わりがなかった気がするのは私の気のせいか?
◆「ECHO」/(2/25発売)/フェアリーテール(ハードカバー)
はい、「ECHO」ですね。
まあ、音楽は前述の通りです。あの内容(閉鎖空間がメイン)では当たり前なサウンドです。勿論内容に比例した
雰囲気はありましたけど。……でも、効果音で一番印象に残ったのがコマンド選択の音ってのは……(苦笑)。
で、ゲームに関しては……ゴメン、プレイ時間が長くて嫌になりました(笑)。
あと、ドロドロな愛憎劇はマジで辛かったですなあ。個人的にはああいうの、嫌いですね(^^;
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さてさて、続いてはこちら。
最高の設定と最高のシュチエーション、そして最高クラスの原画を用意したまでは完璧だったものの、どこを
どう間違うとあんな理不尽な内容になってしまうのか?
プレイしていて、かなり辛かったゲームですね。まして、その経緯を知っていれば、なお……………。
◆「ぱらパラ」/(3/10発売)/STUDiO B-ROOM
はい、色々とあった「ぱらパラ」です。
とりあえず、あの完成度で発売するのは論外ですね。毎度の事ながら、辛いですなあ(^^;;
最近、あまりの不甲斐なさに、「俺的忠誠を誓うメーカ」ーの称号を外そうかと考えている今日この頃……。
あ、でも時折垣間見る「言葉の重み」はいつもながら健在です。ホント、この辺は流石ですよ……。
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そろそろ中盤、ゲームラッシュな4月に入ってきました。
どう見てもトル○コのパクリにしか見えないダンジョン系RPG。その割には全然ハマりませんでしたが……。
まあ、過度な期待をするほうが間違い……と言えばそれまでですが、昔はその期待に答えてくれた
んじゃあなかったですかねえ……。
◆「プリンセスメモリー」/(4/7発売)/カクテルソフト
はい、略して「プリメモ」です。
まあ、なんというか簡単すぎ……というか内容がお手軽すぎですね。もう少しボリュームを増やすか、じっくりと
楽しめる作品として発売して欲しかったです。素材自体は悪くないと思うので……。
……あと、キャラを大事にするF&C(カクテル)らしからぬキャラ扱いの悪さにはちょっと閉口。
そもそもあの二者択一は詐欺っぽいものがあったんですけど(^^;;
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さて、お次はこれ。残念ながら参考作品ですが……。
あの名作がここに再来。DOS時代の思い出は甦るのか……という大方の下馬評にちょこっと反比例
した作りはユーザーの期待を良くも悪くも裏切ったのか?
◆「真・瑠璃色の雪」/(4/14発売)/AIL <順位対象外(参考)作品>
はいはい……「真・瑠璃色の雪」ですね。
肝心のゲーム自体は凄く良かったんですけど……。何故ゆえにDOS版の名(迷?)
シーンを削るんですか?
しかも展開上削るのならともかく、別に削らなくても良い箇所のシーンまで削られてるのはなんで……(TT)
まあ、瑠璃のトゥルーエンドをなかなかに堪能させて貰ったので、私的にはこれで帳消しでしたけど(苦笑)。
いや、マジであの演出の上手さは流石だなあ……。あと、文章もセンスもね。
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さあ、そろそろ終盤です。ちゃっちゃと行ってみましょう!!
原画は申し分がないクゥオリティ。音楽も微妙にインパクトがあり良い感じ。さあ、これでシナリオも……という
私の願いは脆くも崩れ去りました。というか、読ませ方が稚拙すぎですね。つうか、レヴェルが私並み?
◆「恋ようび」/(4/25発売)/アクトレス
読んでいて腹が立ったテキストははじめてですね。ゲームの内容以前にその部分ばかりが気になってしまい、純粋に
ゲームを楽しむことが出来ませんでした。
しかも、主人公の行動やキャラに腹が立つんじゃなくて、シナリオの書き方(読ませ方)で腹が立ったってのは……何故?
あと、攻略可能なキャラが多いのは嬉しかったのですが、いきなり本線に出てきて、Hしてすぐにエンディングという
展開があったのは流石に引きましたが……(苦笑)。
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はい、次は一説には上半期本命と言われている作品です。
期待と疑念。栄光と反発。様々な不可を背負いながらやってきましたLeafの新作。
多々のユーザーが求めている「〜らしさ」、「〜だから」という願いを少しでも叶えることが出来たのか……?
◆「まじかる☆アンティーク」/(4/28発売)/Leaf (上半期現在−第2位)
充分ですよ。ホント。っていうか、このレヴェルで駄目駄目と言うのは酷ってもんでしょう。いくらLeafとはいえ、ね。
……全てに置いてレヴェルは高いです。とはいえ、それでいて何かもう一押し欲しかったところです。で、暫定2位です。
あ、でもシナリオ完成度の格差はちょっと辛いですね。この部分はもう少し気を遣っても……。
それぞれに味があるというのなら話は違いますが、残念ながら本作では良いシナリオと悪いシナリオという選択を簡単に
分けることが出来ましたから……。
あ、そうそう。話題のバグに関しては、今回もリアンで全て台無しでしたねえ(^^;
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さて………次ですが……むう(苦笑)。
この世に馬鹿ゲー沢山あれど、その概念を覆すかの如くに気合いを入れたOP。まさか歌詞+壊滅的な
Vocalの二段コンボが来るとは全くの計算外? いや、っていうかこれは確信犯でしょう!
◆「行殺(はぁと)新選組」/(4/28発売)/ライアーソフト (上半期現在−第4位)
表面上は馬鹿な感じが漂うものの、実はゲームとしても結構楽しめます。……実際面白かったし(^^)
というわけで、あくまで公平な立場から判断して……暫定4位です。
ただ、デバッグを全くしなかったと思われるほどのバグの多さ+規模は論外。あと、あまりにも不条理すぎて理解不能な
展開が多すぎたのは残念ですね。
そもそも、あれだけ馬鹿なOPを用意して実は中身は真面目でした……っていうのはやめて(笑)。
……あ、いや、勿論本編も基本的には不条理ですが(苦笑)。
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さて、これが上半期のトリ……かな?
なんだかんだで続編登場。とはいえ肝心の原画担当を変えたのはどう出るか?
正直な話、あの絵があってこそのゲームだったと思うんだけどなあ……。
◆「Natural2-DUO-」/(5/26発売)/フェアリーテール (上半期現在−第5位)
個人的に好みが会わないだけで、エロゲーとしてはほぼ完璧でしょう。矢張りエロあってこそのエロゲーですからね。
はい、というわけでこちらが暫定5位です。
くどいですが、絵が最後まで駄目でした。善し悪し以前に印象に残りすぎですよ、前の絵は。ホント。
というか、CGレヴェルが均衡してきたご時世。あの程度で業界トップと名乗るのはそろそろ限界じゃあ……?
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……さて、これで終わり……と思ったら滑り込みでもう一作品(笑)。
ようやく上がり調子になってきたF&C。この堅調さを如何に維持できるか。それは今後発売のソフトが示すもの。
そういう面では、この作品も重要なウェイトを占めているはずなんだけど……。
◆「さくらんぼ海岸」/(6/30発売)/フェアリーテール
はい、土壇場で入ってきた「さくらんぼ海岸」ですね。
ゲーム自体はそつなくまとまっているものの、メーカー最大の売りでもあるCGのレヴェル&塗りがマズイです。
というか、ゲーム中のCGの塗り加減に互換性がないのはマズイでしょう。……また、F&Cらしさがありながら、F&Cの
ゲームらしくない……という矛盾に矛盾を重ねたような印象を受けた気が……。
っていうか、キャラごとの大きなイベントに、イベントCGが無い場面が多いというのはちょっとマズイのでは?
まあ、それでもゲームとしてもそれなりに楽しめるだけ、まだフォローされてますけどね……。
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はい、というわけで上半期に私が購入したソフト一覧と簡易レビュー、順位発表でした(^^)
さあ……これからは下半期。各メーカーさんはどう動いてきますかねえ。……早速、7月の上旬からゲームラッシュが
続きます。今後の展開に期待するとしましょう。
さて、ここからは各部門の発表(上半期版)です。
この部門は「キャラクター部門」、「サウンド(music)部門」、「Vocal部門」の3つで構成されています。
以下、それぞれの部門の簡易発表に行ってみたいと思います。
(勿論、各部門とも「私的概念における考察」です。ご理解の程、宜しくお願いします)
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〜キャラクター部門〜
はい、それでは最初にキャラコンからです。
え〜、相変わらず、いいんちょ萌えな私ですが(苦笑)、それでも普通にゲームをやっていて「あ、この娘
いいなあ」と思うキャラは結構多いです。まあ、委員長と比べると足元にも(以下略)。
……で、こうなると殆ど趣味の暴露みたいになりますが、まあそこは個人企画。否定はしません(爆)。好き勝手に
やらせて貰います(苦笑)。
……はい、それでは早速行ってみましょう!!
さあ、先陣を切るのはこのキャラ。
Lien〜終らない君の唄〜 「近衛 柚」さんです(^^)
なんていうか……口調とエロシーンと鼻歌で玉砕って感じなのだー(笑)。あの雰囲気は、なかなかにツボを
突かれました。特に語尾の延ばしにはやられたのだー( ̄▽ ̄)<(←くどい)
あと、キャラとは微妙に関係ありませんが、この娘のシナリオ、好きですね。特にEDの展開は、ゲーム中一番納得が
いったというのもポイントが高かったですね。
さて、続いてはこのキャラ。
まじかる☆アンティーク 「江藤 結花」さんです(^^)
……しっとりとしていて良いですなあ(苦笑&自爆)。
キャラの知名度が高いので多くは語りませんが、ああいうタイプの娘も嫌いじゃないですね。
そして、上半期のトリを飾るのはこちら(……た、たった3人ですか(^^;; <一人ツッコミ)
行殺☆新選組 「土方歳江」さんです(^^)
ええ、とりあえずクールで年上なおねいさん系のキャラと言うことで撃沈(苦笑)。
キャラクター専用の音楽タイトルからして「おねーさまはクールビューティ」ですし(笑)。
まあ、そのタイトル通り、そういった雰囲気の魅力が良かったです。あと、某イベントでのピンクヴォイスには
思わず爆笑(笑)。まあ、アレはねえ(^^;;
ただ、Exシナリオでの行動は流石にプレイしていて引きましたけど(^^;<購入者限定ネタ
……はい、以上でキャラ部門は終わりとさせて頂きます。
ベストキャラ発表に関しては上半期では見送りますね。この部門は暫定という概念を省き、下半期との総合で決めたいと
考えています。さあ、それでは下半期……年末テキストの発表をお楽しみに〜(^^)
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〜音楽(music)部門〜
さて、音楽部門ですが……。どうしたわけか上半期の時点では不作です。
昨年末は嬉しい悲鳴をあげるぐらいに選考曲が多かったのですが、本年度は残念ながらそういう曲……印象に残る曲が
一気に少なくなってしまいました。
ただ、唯一の救いは現在選ばれている曲のレヴェルが非常に高いことですね。
さて、現状では個別の曲名は伏せますが、ノミネートされているゲームのタイトルをご紹介しましょう!!
まずは定番、音楽の出来は相変わらずの「Leaf」さんから「まじかる☆アンティーク」です。
まあ、これはいうまでもないですね。ゲームの雰囲気や場面を盛り上げるという演出をはじめ、純粋に音楽としても
しっかりと聞ける出来になっているのは流石ですね。
さて、次の作品ですが……。不思議と紹介するのがちょっと躊躇いますね(苦笑)。
「ライアーソフト」さんから「行殺(はぁと)新選組」がノミネートしています。
……いや、でも凄いんですよ、本当に。どれぐらい凄いかというと……、基本的にLeafに属している私が
「「まじ☆アン」のサウンドよりも良かった」と断言したぐらいに(苦笑)。
まず、音楽として純粋に良かったです。これが大きいですね。そして次に、曲のセンスが見事としかいいようがありま
せん。最近マンネリ化傾向にあったこのジャンルに、一気に旋風を巻き込んでくれました。久しぶりに、音楽の意味と
可能性を再認識させられたソフトでしたよ……。
(後に聞いた話によると、作曲家の方は昔「サンダー●ォースV」とか言うゲームの音楽担当だったらしいんだけど……)
個人的に、三味線や尺八などの和風で固められたノリや曲調が非常に好きというのもひとつの要素でしたが。
まあ事実、発売後2ヶ月以上が経過している今もなお、私のPCにサントラとして入っていますし(^^;
さて、現状ではこの2作品がノミネートしています。
ちなみに、上半期現在のサウンド部門Bestは、文句なしに「行殺」です。……いろいろな意味で
怖いものがありますが(^^;
これから下半期を迎え、ますますおもしろくなってきそうな音楽部門。特に下半期本命と予想される「AIR」がこの
2強にどう絡んでくるかも見物です。
今後の見解に期待しつつ、次は下半期……年末テキストの発表をお楽しみに(^^)
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〜Vocal部門〜
さて、BGMの華ともなったVocal部門です。
この部門は本来ならばリメイク除外の作品「真・瑠璃色の雪」を含めて選考対象にしています。
Vocal部門に関しては基本的に新旧問わず入れていこうと考えています。最近リメイクされているゲームは大抵がDOS版。
Vocalは大体Win以降の産物ですからね。
それでは、早速現時点でノミネートされている曲を発表しましょう!!
●「氷結の夜」/真・瑠璃色の雪OP
曲のタイトル通り、寂しげで透き通ったような雰囲気が良い感じでした。こういう曲調も個人的には好きですね。
惜しむべくはVocalの歌唱力にちょっと疑問を抱いてしまったところでしょうか。
●真・瑠璃色の雪〜ふりむけば隣に〜/真・瑠璃色の雪ED
これは詐欺(笑)。いや、DOS版からの名音楽に歌詞をつけられた日には唸るしかないですね。
まず懐かしの曲でジーンときて、さらに新規に書かれた歌詞でもう一度ジーンと(笑)。
この曲、ゲーム中は本当に特定の(一種類?)EDでしか聞けないのですが、その分、思い入れの強い曲になりますね。
まあ、曲のタイトルや歌詞もヒロイン向けの内容ですし。
●「恋のハイライト」/恋ようびED
どこかで聞いたことがあるような色物メロディは微妙にインパクトありましたねえ(^^;
ただ、歌としては非常にノリが良かったと思います。こういうのも個人的には好きかな。
●「Littlestone」/まじかる☆アンティークOP
これはもう流石です。ノリの良さが見事でした。イントロのメロディが覚えやすいのもいい感じでしたし。
願わくばフルコーラス版がほしかったところですねえ。まあ、いずれは出るのでしょうけど。
頑張って着メロを作ったまでは良かったものの、imodeの4和音版を聞いた途端、急に寂しくなったというちょっと
苦い思い出のある曲です(苦笑)。
●「歩み」/まじかる☆アンティークED
AKKOさんは未だ健在……ですね。良い曲でした。もう彼女は歌うことがないと言われていただけに、今回の登場は
本当に以外&嬉しかったですね。
静かなところでゆっくりしみじみと聞きたい……そんな曲でした。
●「みつめて新選組」/行殺☆新選組OP
……マヂです(笑)。いや、冷静に聞くとメロディは良いんですけどね。
しかし、冷静に聞く前に思考回路を吹っ飛ばしてくれる凶悪な歌唱力と歌詞が
全てを台無しにしています(苦笑)。
とはいえ、これは確信犯的に作ってある曲なので、まあこれも味かな、と。
ただ、良くも悪くも上半期現在……いや、たぶんパソゲーの中では今までで一番印象に残ったVocalですね。
ある意味、冗談でも凄い冒険だったと思います。……私は面白かったからいいけど(苦笑)。
で、この中から上半期時点でのBestを決めるわけですが……。結構悩みました。
「Littlestone」はフルコーラスであれば文句なしだったのですが、ショートVerのためちょっと減点。「歩み」は個人的に
凄く好きなんだけど、もう一押し足りない。かといって「みつめて新選組」など選んだ日には後々まで後悔することは
明白……(^^;
まあ、素直に最初の印象で……もとい、ふつうに聞いて一番良かった曲……
「Littlestone」を上半期現在でのBestに挙げておきましょう。
さて、とりあえず上半期はこれで締めになりますが、この部門も下半期早々「AIR」というタイトルが大きく絡んで
くることでしょう。
なんだかんだ言っても、やはりあのメーカーさんは凄いですよ、本当に。各部門に間違いなく絡んでくるんですから
ねえ……。
では、次は年末テキストでお会いしましょう(^^)/〜
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最後に……上半期総括と今後の展開云々。
さて、各部門の発表も無事に(?)終わったところで、そろそろこの企画も終わりが近づいてきました。
20世紀最後の年となった2000年。これまで数々の障害や圧力を受けながらも健闘してきたAdultGame業界もそろそろ
円熟期を迎えつつあります。事実、技術の向上によるメーカー間の格差均衡、更には、メーカー同士の融合という試みまでも
が出てくるようになりました。
で、私の現状での見解としては正直なところ、今後も当分、極端な革新はないでしょう。確かに、技術的にも内容的にも
一昔前と比べると違いは歴然です。
私がこの業界に関わった5年……たった5年の間でも、目を見張るような革新がありました。CGが16色から1677万色に
なり、フロッピー3枚がCD-ROM3枚になり、テキストのみだった文章に声が入り……。正直、この業界がここまで速い
ペースで推移するなんて全く考えてもいませんでした。
しかし、それはここ3年間でのこと……つまりこの2年間は、些細な進歩はあれど、ほぼ平行線で進んできています。
私自身も、最近は面白いゲームこそあれど、当時みたいな驚きや楽しみはかなり失ったと思います。特に、最初にも
述べたように、ある種の完成系とも言えるゲームが発売されたこともあり、それ以降の同ジャンルのゲームに対して
それほどの魅力を感じなくなってしまったことも大きな要因だと思われます。
ただ、マンネリと言う面は、ある意味でしょうがないことだと思っています。そもそも私たちがプレイしているAdult
ゲームは基本的に女の子とHするのが目的という単純なもの。課程はどうであれ、最終的にはHをしないと意味が
ないわけです。まあ、それが醍醐味でもありますが。
その基本に準じて作れば、嫌でも似たようなシュチエーションが続くわけですからね……。
とはいえ、その中でも話題になるゲームはあります。シナリオが良い、音楽がよい、OPが馬鹿だ……(苦笑)。これは、
それなりの努力をした結果であり、そうすることでユーザーに少なからずゲームを訴えかけることが出来たわけです。
事実、これらのゲームはプレイしていて、それぞれの価値を見いだすことが出来ました。
まあ、これはコンシューマ業界でも同じことが言えますが、以後は、こういう部分が秀でているゲームが主体になって
いくと思われます。
とまあ、収集がつかなくなりそうな風呂敷を中途半端に広げつつ、この結論は21世紀まで持ち越しとしましょう。
なんだかんだで、私はまだまだこの業界に居座るつもりですし(苦笑)。
さて、長々と駄文につき合っていただき本当にありがとうございました。
で、先ほどから文章のなかでも述べているように、この続きとなるテキスト「2000年度Bestゲーム云々」を今年末→来年の
頭にかけて制作公開する予定です。よろしければまたつきあってやってください(__)
更に、現状では未定ですが、新たに「Best of 馬鹿ゲー」や「馬鹿曲」、「ベストシナリオ」などの新企画も、余裕が
あれば登場するかもしれません。その辺は乞うご期待ということで(^^;;
それでは、今回はこの辺で筆を置かせて貰います。
機会があれば、次のテキストでお会いしましょう〜(^^)/〜
2000/07/02 流 雷氷