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『東京放浪記10 in コミケ68、一泊二日の旅』



〜初心忘れず、常に初陣編〜






 どうも、はじめまして&ご無沙汰しています、Nagaleです。


 さて、東京旅行後の恒例テキストとなっている放浪記シリーズも遂に2桁となる10作目を迎えることになりました。

 古くは秋葉旅行のレポートに始まり、ある時期を境に東京放浪記と名を変え、忘れた頃に更新するペースでまったりと

書いて来ましたが、気が付けば10作目。以前の秋葉レポを含め15回以上は東京にアホなことをやりに行った訳です(w;


 で、折しも今回は正当派とも言える夏コミのレポートになりました。

 諸般の事情で旅行のスケールはかなり縮小されていますが、ある意味記念すべき10作目に原点とも言える内容……

一見さんの6割が引き3割はあまりにも抑揚のない長文に途中で飽き残り1割は惰性で読む、と言う既に人に見せること

を前提にしていない、非常に矛盾した放浪記を書けるというのは大変有り難いこと……何かの縁であると思います。

 あー、さり気なく凄いこと書いてますが気にしないように(笑)。実際、3行以上を読め(ま)ない世代が増えてきましたし。


 ……や、実は、そもそも今回の東京放浪自体が偶然の産物だったんですよ。


 友達の作家から「夏コミに当選したから、もし来るならチケットを融通してやるぜ」と言う話を持ちかけられたのが6月の頭。

 久しぶりに会いたいけど、無職に等しい自分には東京に行く予算なんて割けないなー、と諦めモードに入ったのが次の日。


 よし、スロットで旅費(60k)を稼げたら行くか、と言う、みょんな1人賭けを行い、勝負したら1発で70k稼いだのが1週間後。


 ……まあ何だ。行けと言う啓示でせう(w;

 まさか本当に稼げるとは思わなかった立場としては、泡銭の浪費と言う名目も兼ね、本当に航空券を確保した訳で。

 勿論予算の関係上、1泊2日でしたけどね(苦笑)。そもそもこの年になると全日参加する体力も意欲もありません。マジ。


 閑話休題。


 では、閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の中身&言動に関しては基本的に素&壊れています(苦笑)。

 普段の日記や言動もかなりイタイことは今更ですが、更に輪をかけて壊れるのがこの放浪記(旅行中の出来事なので

テンションが高い)と言うことでご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、基本的には続き

物特有のノリに加えプライベートなネタも多く、一見される方々は若干不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。

 ただ、実際にこの放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記帳……思い出として楽しむ

ことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで見逃していただけると幸いです。


 あと、ここまで読んでダレた方は、これからもっとダレる可能性があるので、無理に読まず引き返したほうが賢明です(w;


 さて、それでは今回もきままな東京放浪記の幕を開けるとしましょう。

 いろいろな意味で呆れられそうな文章ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。







2005/08/13(土)  東京放浪1日目(夏コミ2日目)。






 札幌の天気:くもり 気温:23度


 AM5:50 起床。……眠い(w;


 久しぶりの早起きに戸惑いつつも身支度を整え出発。や、何だかんだで2年ぶりの東京ですなー。

 地下鉄、バスを乗り継ぎ、先ずは北の玄関口とも言える新千歳空港へ。つか、2年ぶりにバスに乗ったらバス代が190円も

上がってたし(710円→900円)……挙げ句、バスの中で缶コーヒーを煽っていたらもの凄い勢いで気分が悪くなるし(w;


 お陰様で、新千歳に着いた頃にはただでさえ低いテンションが益々低く(w; 開始早々酷いなこりゃ……。

 さて、テンション上げていきますかー、と言いつつ、思わずトイレに駆け込みそうになったのはここだけの話(笑)。


 閑話休題。


 「では出発……と、その前に……今回の旅行におけるツッコミ……もとい、サポートを担当して貰うイリーナさーん?」

 「……何ですかそのニュースキャスターみたいな物言いは?」

 「何となく(苦笑)。や、最近NPC扱ってなかったから一寸不安なのよ。GMはブランクを開けると大変だし、ね?」

 「いきなり楽屋裏の言い訳をするのは好ましくないと思われますが……でも、折角ですから上手に書いてくださいね?」

 「善処します。……っと、そうだ。一応今回もイリーナの自己紹介をお願い。一見さんは全然解らない可能性もあるし」


 「はい。それでは改めまして……私は当サイト内で雇われておりますメイドのイリーナと申します。この度の放浪記

 ではNagaleさんの会話や行動状況のサポートを含めたNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として登場させていただきます。


 なお、私の詳細に関してはこちらにプロフィールがありますので、興味をお持ちになった方は是非ご確認下さいませ


 「あー、そのプロフィールは……ま、いいか。さて、それじゃ、東京羽田に向けて出発するとしませうか」

 「搭乗手続きの方は私が済ませておきました。機内への搭乗案内はフライトの15分前頃に予定とのことです」

 「ん。了解。さて、飛行機も久しぶりだけど使う航空会社も久しぶりだなあ……」


 や、今回はパック旅行(飛行機&ホテルセット)じゃないので、飛行機のチケットだけを先に購入しておいたのですよ。

 とは言え、折しも繁忙期。まともにチケットを購入すると片道30000円もかかるので、北海道民であることを利に取った

航空会社(AIR-DO/北海道国際航空)のチケットを確保した訳で。ちなみに、ここだと片道で22400円ナリ。安い、よね


 そんなこんなで飛行機はあっさり東京羽田へ向けてフライト。足を伸ばせる席を抑えておいたので道中はそこそこ快適。

心配していた天気も概ね良く、曇り空の下、きっかり1時間半後には羽田空港に着陸。……や、前日の夜の天気予報だと

どうなるかと思っていましたが、無事着陸出来て一安心。実際、前日の東京は雷、大雨、停電と酷かったですし……。


 で、東京着。羽田第2ターミナルと言う新しい建物に下ろされたり、モノレールがそのターミナルまで伸びていたことに驚き

つつ、そのモノレールで浜松町までのほほんと。あ、でも「快速」モノレールってはじめて聞いたような気がしましたね……。


 「で、浜松町、っと。……ん〜、思ったよりも暑くないかな。もちろん湿度は高いけど、今年は札幌も暑かったしなあ(苦笑)」

 「ここからは山手線で上野。上野から銀座線で浅草、でよろしかったですか?」

 「うん。でもその前に一人回収しておくヤツが居るんだわ(苦笑)。あ、今日のイリーナはここから自由行動と言うことで。

 出来ることならヤツには会わせたく無いし、混ざると制御出来ないから出番はここまで。東京観光でもしてくると良いさ〜」


 「かしこまりました。明日の朝までには戻ります。では私は念願のディズニー○ンドへ行って参りますね(^^)」

 「……うわ、そう言えばそんな話もあったよなー」

 「何せ2年越しですから(苦笑)。……ではお友達にも宜しくお伝え下さいませ」


 ……ふむ。まあ良いか(w;

 さて、ヤツ(面倒なので説明は省く)と合流して……えーと、確かこのあたりに……おーい?


 「よう?」

 「よう。元気そうだね」

 「あんたは相変わらず見た目が変わらんな(苦笑)」

 「履歴書に使う写真、2年前のヤツでも大丈夫だしな(笑)。……や、久しぶり。また会う機会があるとはおもわなんだ」

 「ああ、最後に会ってからもう3〜4年経つか。マジで久しぶり、だ」


 と、微妙に素っ気ない再会を果たしつつ、積もる話をいろいろと。ちなみにヤツはこれでも元放浪記の常連(w;

 で、先ずは浅草で昼食でも、と言うことで行動開始。浅草に移動し、東京行きつけのお店、鰻屋の色川さんで昼食。

 今回は珍しく人が沢山入っていましたが、大将は相変わらずの江戸っ子堅気でございました(w; 勿論鰻の味は最高。


 美味しい昼食を取った後、浅草寺でお参り&恒例のおみくじ引き。そこ、パターンとか言わない(笑)。

 ただ、そのおみくじに関しては大概の変なモノ(半吉、末小吉)を過去に引いたので、今回は普通のおみくじが引きたい

な、と思っていたら普通に「吉」を引いてしまい拍子抜け。……これはこれで微妙だワア(ぉ


 浅草寺でお参りを済ませた後で仲見世を冷やかしつつ、次いで向かうは我がメッカ、秋葉原。

 ここ2年で大分変わったとは聞いていましたが、まあ秋葉は秋葉だよな、と自分に言い聞かせつつ秋葉に到着。


 ……って、秋葉原駅の電気街口ってこんな広々としてなかったような気がするというか、既に別もの!?

 ……つくばエクスプレスとやらもぼちぼち開通して、だんだんとオタには厳しい街になっていくんでしょうか、ね?


 「さて、やってきました秋葉原……………と、言いたいところだが(−−; おい、旦那?」

 「どうしたよ?」

 「ここ何処? と言うかマジで公園無いし。オフィスビルだし。ありえないし……」

 「だから言ったしょー。でもNagaleが最後に来たのは2年前だろ? その当時から予兆はあったはずだけど?」

 「まーねー。でも高々2年でこうも変わる訳か……そりゃまあ、旦那と最初に来たのが10年近く前……高校の修学旅行

 だったから、その当時とは比較しようも無いけど……何せメッセの同人フロアがまだ2〜3階にあったときぐらいだっけ?」


 「忘れた(苦笑)」

 「それもそうだ……って、何だかんだで俺達ももう26才なんだよなあ……年取ったワア」


 どことなく寂しいものを感じつつ、懐かしの秋葉原を適当に散策。ぶっちゃけ、回るところ(場所)は変わってないし(w;

 そして、いつも通りに虎とかメッセとかKとかその手の店をサクサクと巡回……


 って、人が多すぎじゃー!!


 と、思わずブチ切れそうになるぐらい人多すぎ……。ぬるい札幌に慣れた所為か、秋葉の喧噪は一寸辛いモノが(w;

 こう言っちゃあ何ですが、1分間に平均100人ぐらいが店内になだれ込んでいく虎の穴本店の何と恐ろしいことか(笑)。

 ……久しぶりに秋葉の空気を味わいましたが、相変わらずオタパワーは健在なようで安心致しました、ホント。


 ま、コミケの時期は日本全国からオタクが集結しているので、尚更と言う部分も否定できませんが(苦笑)。


 と、そんなこんなで一通り見て回るも、人の多さに嫌気が差したり、そもそも物流改善で特に秋葉調達のメリットが無くなっ

たりと、収穫はこれと言って何も無し。そもそも一時期ほどの情熱が消え失せている上に、今の生活状況が若干財布の紐を

硬くしてしまった所為もありますが、結論から言ってしまえば





 今回の秋葉原散策、購入物ゼロ。





 ……何しに来たんだ俺? <コミケに来ました

 まあアレだ。ここはエロ本(コミック)の内容を確認出来る本屋が多くて有り難いですねー <暇つぶしをしていたらしい

 何というか、我ながら寂しい人間になってしまい……って、ヤツをあんまり待たせるのもいかんよな。そろそろ戻らんと(w;


 「わー、オタ(以下検閲)」

 「黙れ同類。つか、言行不一致野郎!」

 「それはそれ。大体、週末に秋葉なんて来るもんじゃないよ。来るなら人の少ない平日が一番」

 「ったく……ますますタチが悪くなりやがって……まあアレだ。とりあえず池袋行って飯でも食って旦那んとこ行くか」

 「えー、池袋寄るのー


 ……と言うか、秋虎の混み具合に嫌気が差したので、池虎でまったりしようと思いまして(苦笑)。

 で、結局池袋の虎でまったり本を眺めていた訳ですが、結局何も買う物は無く……ホント、何しに来たんだ俺(w;


 そうこうしつつ適当な店で夕食を取った後、ヤツの家(つか、ケイオスランドだった……ぶっちゃけ、デジカメを持って

いかなかったことを心底後悔しましたよ私は)に転がり込んで適当に飲み交わす。まあ、3年分の出来事を愚痴ったり

笑ったり喧嘩したり(笑)しつつ、それなりに有意義な時間を過ごしていたり。ま、最近こういう機会も無かったから、ね。


 「ちなみに明日はどーすんの?」

 「適当に考えるわー」

 「何だかなー。曲がりなりにもサークル代表なんだから書類ぐらいは作っておけー」

 「……それもそうだ」

 「ったく(苦笑)……って、雨降ってきた?」

 「みたいだね。大丈夫だよ、明日の朝には止むって」

 「どうせなら徹夜連中に直撃しないかなー。つか、お願いだから直撃してください(笑)」


 と、そんなどうでも良い無愛想な会話を交わしつつベッドを借りて就寝。

 まあ、人外魔境な部屋で寝ることの恐ろしさを痛感した一夜でしたけど、ね。


 AM1:00 就寝。







2005/08/14(日)  東京放浪2日目(夏コミ3日目)。






 東京の天気:晴れ 気温:34度


 AM5:00 起床。


 んー、思ったよりも体調は良好、かな <ちなみに、昨日は太○胃散のお世話になりました(苦笑)

 後で栄養剤でも飲んで備えるとしませう(苦笑)。


 案の定、天気も回復し、本日晴天なり、の快晴モード。あー、しまった。こんなことなら帽子を持っていけば良かったな、

と後悔しても既に後の祭り。……ま、今回は外に並ぶ時間が少ないから、それほど日焼けすることはない、と信じたい(w;

 で、とりあえず下準備。ぶっちゃけサークル入場なので時間の余裕はあったのですが、少々感慨に浸りたかった&寄り道

もしたかったので、自分は一足早く家を出てまったりとゆりかもめを使うことに。……別に一緒に行けば良いのに(苦笑)

 や、何かコミケ=ゆりかもめと言う公式が私の中に出来ていまして、つい本能が(w;


 閑話休題。


 AM8:10 会場着。

 見ろ、まるで人がゴミのようだ!! と言うツッコミを一人呟きつつ行く人を眺める。うーん、皆元気だワア。



 「平和だねえ……(´-`)y-~~~」

 「暑いですねえ……今日の予報は34度。風も無いので大変な最終日になりそうですね」

 「ああ、お帰り&お早う、イリーナ。……デゼニーランドは楽しかったかえ?」

 「はい(^^)」

 「そりゃ良かった。……しかし相変わらずの列だなあ。この列に並ぶ気力は残ってないかも。昔は並ぶだけでも楽しかった

 んだけど、流石に今はその気力も無いっぽいわ。ホント、若かりし頃のコミケ熱は素晴らしかった……ま、今はもう齢26だが」


 「私もお仕えして3年近くになりますから。……でも有明に来ることが出来るNagaleさんは恵まれている方だと思いますよ」

 「そっか、もう3年にもなるのか……ってことはイリーナもあれから3年近く経ってるから今は21才じゃなくて24才か」

 「……………え?」

 「NPCだって加齢するしな(苦笑)。まあイリーナもぼちぼちクリスマスケーキの法則が当てはまる年にな(ゴキ 」

 「あら? 何か仰いましたか?(^^)」

 「や、まてまて!! いきなり後ろに回るのはやめれ!! 大体、客観的に真実を述べたまでだ。最近のTOP絵と昔の絵を

 見比べればわかるだろ(グキッ) ……って、俺の首があらぬ方向に……うわなにをするやめr」





 −しばらくお待ち下さい−





 「……さて、そろそろ展示場の中に参りましょうか(^^)」

 「雇用主はもっと大切にしてくださいホント…… ⊂(。Д。⊂⌒`つ」



 そんなこんなで無駄に道行く人を眺めつつ、まったりと入場。

 やー、今日は魔法のチケットを所持しているので非常に楽だったり<そのかわり友達の手伝い有り


 で、悠々とサークル入場をしつつ、戦場の下準備&友達とスペース前で合流。で、一通り買い物の準備した後、今回の

メインとも言える上海アリス幻樂団さんの新作を購入する為、自分はこっそり西館に周り、開場まで待機<※本当は駄目です


 ……正直な話、今回のコミケは特に明確な目的が無く、友達との再会&雑談に興じるのがメインでした。

 ただ、折角チケットを使えるんだから、適当に補充しましょう、と言うことで検討を重ねた結果、本命にしたのが予想通りの

上海アリスさんだった訳で。そりゃ一足早く「東方花映塚」をゲット出来ればそれに越したことはありませんし(w


 で、西に行ってみたら毎度お馴染みの列が既に出来ていたものの、ぶっちゃけどう足掻いても買えるので(みつみさんの

ところだったら解らん(笑))、適当に巡回していたらアリスさん専用の列発見。しかも微妙に少ない(笑)。<200人ちょい?

 と言うか、今回の西館は始終まったりしていたような。東が殺伐としすぎていただけと言う説もありますが(w;


 しかし会場の中でも外でも並ぶのは複雑な心境ですな(苦笑)。


 そして午前10時。拍手と共にコミケ68、最終日開幕。私にとって3年ぶりの夏コミが幕を開けた訳で……。

 そして雪崩れ込んでくる一般入場者。見ろ、まるで人が弾幕のようだ<待機列ならではの発言(笑)


 閑話休題。


 で、10分後。とどのつまり、午前10時10分。

 本命の「東方花映塚」と萃夢想のサントラゲット。私の夏コミはこれで終了致しました。







 早ッ!







 ま、流石にそれは勿体ない&冗談なので、西側でチェックしていた東方サークルさんをぽちぽち巡回&回収。

 予想に反してこれと言った並びもなく、気が付けば30分もしないで全部終了。うーん、重ね重ね予定より早すぎる(w;

 そうそう。当たり前ですがZUNさん居ましたよZUNさん。しっかりと生で見て参りました。


 「うーん、でもこの喧噪は本当に久しぶりだなあ……こういうトランス状態の時は若かりし日を思い出すよ」

 「私はいつ見ても呆れる光景ですが……(溜息)。しかしそのような懐古的な仰り方はあまり好ましくないと思います」

 「や、そうだけど本当に最近ご無沙汰だったし。ぶっちゃけ、この年になってまたコミケに参加する機会があるとは思わな

 かったのさ。大体、買い手としての参加はそろそろ引退しても良い年だからね。体力も情熱も意欲も大分落ちてきたし」


 「そうですか……でもNagaleさん、感慨に浸るのはよろしいのですが、競歩状態で人をかき分けつつしみじみ語られるのは

 全然説得力が無いと思います。と言うか本当にマイペースで行動されてます?」


 「無茶言うな!! この殺伐とした会場でまったり歩けると思ってか!! はい、次は東3のてあどろさんー!!」

 「(……結局、何だかんだと黄昏れつつも楽しんでいらっしゃるみたいですね(苦笑))」



 結局、本当に西は30分もかからずに全部回り終わり(実質6サークル程度)、東館に移動。

 良くも悪くも、人の多さを除けば特にトラブルも無く、東側でも順次お目当ての本を購入。強いて言えば流石に東は人が

多く、動くのも大変だったかな、と。……結果的に2冊ほど買いそびれましたが、午前中のあの時間(11時過ぎ)で売り切れて

しまえばどうしようもない部類と言えるでしょう。発行部数にも限界がありますし。


 幸いにも本命からは若干逸れていたので、充分諦めがつく範囲でしたが。ちなみに東の本命はTearDropさん。


 まあアレですよ。良くも悪くも私は一般オタク様とは若干趣味が違うので、並ぶ先々が中途半端な列なんですよ(苦笑)。

 今回、10分以上並んだサークルさんはありませんでしたし……。や、懐古主義ならではの栄枯盛衰という説もありますが。


 で、そうこうしているうちに、チェックリストの巡回が全て終了。時間は午前11時30分。

 って待て待て待て。幾ら20程度しかチェックしてなかったと言ってもこれは早すぎないかオイ?


 ……情熱の低下って嫌だねえ(−−; <と言うよりも、サークルチケットは偉大です


 とは言え、別にこれから適当な大手に並ぶつもりも無かったので行動終了。余った時間を全て島中のサークルさん

巡りに振り分け、周りが殺伐としている中、一人のほほんと島中を回り、ある意味一番情熱溢れる部分を垣間見ていたり。

 ただ、その中から本を掘り出すことが出来なかったのは我ながら情けない&残念な話でしたが。


 で、島中を存分に堪能した(コスプレねーちんも堪能した)後、友達のサークルに戻り、少し早めの売り子手伝い。

 一応告知しておいたので、万が一でも誰かいらっしゃるかと思っていたらやっぱり誰も来なかったのはお約束(苦笑)。

 ぶっちゃけネット関連の友達少ないし、自分。


 結局2時ぐらいまでサークルで売り子を手伝い、そこで時間切れ。最後に秋葉のショップに寄ってから帰る為、一足早く

ビックサイトを後にすることに。……一足早くとは言え、個人的には結構遅い時間(?)まで居残っていた訳ですが(w;

 ……そして、友達と最後の挨拶。


 「や、世話になった。ぼちぼち札幌に帰りますわ」

 「おう、また何時か、な」

 「ん、来年になるか二度と無いかは解らんが、縁があればまた会おう。それまで元気でな」



 ……一期一会、か。

 ま、ヤツならしぶとく頑張ることでせう。間違いなく、ね。



 で、帰路もまったりと、ゆりかもめ。

 新橋から秋葉に行き、最後の買い出しに。


 「さて、それはさておき秋葉の新名物エロタワー×2

 「……嫌です」

 「無理に一緒に入れとは言わないから。でも、おおよそエロタワーらしからぬ活気と爽やかさは逆に不気味(笑)。

 一人が店に入ると一人が逃げていくようなカオス空気なんて微塵もないし、普通の客層(女性も多い)や普通の人達が

普通の店な感覚で物を探している様は微妙にありえねー、というかカルチャーショックを受けた訳なんだが……」


 「最近の都会は進んでますね……。と、兎に角! もしも中に入られるのでしたら是非お一人でどうぞ!!」

 「はいはい。……おを、折角だからイリーナにも何かプレ……(と言いかけて凄まじい表情に気がつく)」

 「何か、とは何でしょうか?(にっこり)」

 「スイマセンでした直ぐ行ってきます(逃)」


 で、エロタワーで寄り道。

 うーむ、札幌には売っていないあんなものやこんなものまで……しかも安い。良いなあ、東京は(w;


 閑話休題。


 で、改めて最後の秋葉オタ街道巡り。矢張りオタたるもの、エロタワーよりもエロ同人ですよ(ぉ

 もっとも、虎は新刊、Kは新刊の転売さん絡みで大混雑していたので、結局何も買わずに逃げて来ましたが(笑)。

 本当に秋葉原まで遊びに行って同人誌1冊も買ってこなかったし(w; ……これはこれで大問題では無いだろうか。


 そして気が付けば時間がヤバいことになっていたので、サクサクと


 「あいしゃるりたーん、秋葉原!」


 をかましつつ慌てて山手線に乗り、モノレールで羽田空港まで。うわー、時間ギリギリ……。お土産お土産ー!!

 そんなこんなで慌ただしくチェックインを済ませ、一路我が街札幌へ。……うーん、札幌も結構暑いかも知れない(w;


 「ん〜、慌ただしくも帰って参りました、と」

 「お疲れさまでした。今日はこのまま失礼致します」

 「や、イリーナもお疲れさま。明日は暇をあげるから休んで構わないよ。……で、今回はコミケ編だったけどどうよ?」

 「あの会場の熱気には圧倒されました……あと、体感温度が35度を超えていたのがとても印象的でしたね(苦笑)」

 「ま、そんなもんだ(苦笑)。それじゃあ次の放浪記もよろしくお願い、な」

 「……かしこまりました。お休みなさいませ」


 お疲れ様でした……。








〜東京放浪を終えて〜






 秋葉に行った意味ないし(−−;

 や、まさか秋葉で同人誌を一冊も買わないとは思いませんでしたよ、ホント。Kのポイントも使い損ねましたし……。


 そんなこんなで特に大きなトラブルもなく、無事夏コミを終えた今回の旅行でしたが、矢張り同人関連の興味、物欲が

極端に低下してしまっているので、東京(秋葉原)という場所の聖地化が段々薄れてきたような気がしました。とは言え、

物量は相変わらず凄いですし、普段買い物に使えるならば最高の街だとは思いますけど、ね(苦笑)。

 しかし秋葉のオタ様パワーは相変わらず健在ですな……あの情熱はある程度の範囲で見習いたいところです。ホント。

 ただ、秋葉に関しては今後、オタ排除……とまでは行かなくても、少々住みづらい街になっていくのではないか、とも

思いました。まあ、エロポスターを堂々と掲げていた時代は流石に不味いと思いましたが、見た目が大人しくなったらなったで

少々寂しかったのも事実。音楽だけは五月蠅かったけどナー(w;







編 集 後 記






 記念すべき10作目の割に微妙に手抜き気味なのは花映塚専念とか野暮用の所為(苦笑)。


 と、いきなり言い訳をかましましたが、久方ぶりの放浪記をお届け致しました。

 コミケ編を書くのも久しぶりだったのですが、全体のテンションが災いしてか、前ほど意欲的な文章(行動)が減ってしまい、

結果として徒然色が強くなってしまったのは良くも悪くも……と言うか、益々読み手が眠くなる長文無駄文章に(苦笑)。


 さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただき本当にありがとうございました。……これでも短い方なのよ。

 細々ではありますが、管理人が東京旅行をさり気なく楽しんでいたんだ、という心情が皆様に伝わるようであれば、

エセ物書き屋として幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。や、毎々の長文でスイマセン本当……(w;


 それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜





2005/08/19 Nagaleイリーナ




Post,Script,
 
購入した本等のタイトルに関しては一部サークル様を除き、諸事情により記述を見合わせています〜。