Ver 1.01
Nagale’s ゲ−ムレビュ−
★★★『トゥインクルレビュ−』★★★
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このレビュ−中には、ゲ−ム全体のネタバレなどが多数含まれています
(極力抑えるよう努力してはいますが……)。
ゲ−ムをプレイ中及び未プレイの方は、ゲ−ムを最低一度は攻略(エンディングまで到達)
した後で、このレビュ−を読むことをお薦めします。
@@@@@@ ネタばれ注意 @@@@@@
●− Review 序章 −●
『そういえばここ一年ぐらいF&Cのゲ−ム買ってないな……』
だらだらとした生活をしていたある日のこと、Nagaleは最近のF&Cの動向を気にしつつも、その他の面白そうな
ゲ−ムの情報を求め、web検索をしがてら本屋で買ってきたピュア●−ルをぱらぱらと読み始めました。
ところが奇しくも巻頭はF&C特集。……ちらりと読み終わった後「こんなにソフト発表してどうするの」という
ツッコミを心の中で唱えつつ、結局、F&Cの各種ゲ−ム内容を確認していたNagale。そして、目星をつけたひとつの
ソフト……それが「トゥインクルレビュ−」でした。
実のところ、久しぶりに藤井さんのイラストを見たかったことや、会員の立場でソフトを殆ど買わない(「PAL
ETTE」以降放ったらかし(^^; )というのもなんだかなあということもあり、コンスタントなレビュ−を供給する
意味も含めソフトを購入することにしたNagale。さて、どうなることやら……閑話休題。
●− Review 1 全体の印象 −●
お、重い……動作が重すぎる……。いくらなんでもこれは酷い(><)
これ別にNagaleの環境が悪いだけじゃないと思う……。現に推奨環境は満たしてるし。テキスト表示はそこそこの速度
だったものの、画像の切り替わりが極端に重いのは辛かったです。でも、いくら環境が悪かったとはいえ、オ−プニングの
曲とCGが同調しなかったのは痛かったなあ。
肝心のゲ−ム自体は、良くも悪くも「淡々」と進んでいきます。はっきり言ってしまえば単調とも言えます。
もっとも、極端に過剰な演出を嫌うNagaleとしてはこの方が逆にのんびりと楽しめました。単調とはいっても、決して
つまらない内容ではないので……。
あと、余談ですが……早苗さんの着替えを覗くシ−ンで、投げつけられるポチャはアニメ−ション表示なのでしょう
か(苦笑)? 誰か教えてくださいな(^^;
●− Review 2 ゲ−ム性 −●
まず、ゲ−ム全体の印象は南の島の影響かどうかは別としても、ほのぼのしていて良い感じです。残念ながら養成所の
中にいる比率が高い関係上、いまひとつ南の島という実感に欠けるのも事実ですが。
次に、登場する各ヒロインに関しては皆それぞれに魅力があり、必要なツボもしっかりと押さえています。まあ、
キャラを引き立てるのが上手いのはF&Cの十八番なので、このあたりは流石です。
ただ、表面上の雰囲気に反比例して、ゲ−ム攻略はかなりシビア(めんどい?)な展開に進むのは辛いですね。という
のも、主人公に対し極端に警戒心を持つキャラがいない為、会話に持ち込むまでの苦労は少ないとはいえ、肝心の
会話シ−ンでの選択肢がこれでもかというぐらいの数……いくらなんでもここまで多くの選択肢は必要ないでしょう。
純粋なナンパ系ゲ−ムならあの数でもいいかもしれませんが……。
事実、選択肢に加え、後述するシステムの複雑さも手伝い、難易度が非常に高く(特に、トゥル−系に持っていく際)
なってしまい、攻略以前にやる気が失せてしまいました。
たしかに、色々な会話を積み重ねていけばいくほど個々のキャラの魅力は十分に伝わってきます。これは会話部分に
ウェイトを置いたことによる効果と言えます。しかし、複数回攻略をはじめ、ヒロインによっては3種類のエンディング
があるということを考えると、選択肢の数はもうすこし少なくても良かったと思われます。
また、ゲ−ムの流れとして恋愛の他にスカウトという要素が入ります(一部キャラは例外)。このうち、恋愛関係に
ついては違和感無くまとめていると思われますが、スカウト関係については恋愛の行動とそれほど差違がない感じを
受けました。これは主人公の性格も災いしていると思いますが……。
このあたり、攻略する際にもう少しはっきりとした差分化を付けても良かったと思われます。
●− Review 3 スト−リ−性 −●
ゲ−ムの感想と重なる部分もありますが、一定時期までは大きな変化が無く淡々と進んでいく感じです。とりたてて
大きな紆余曲折もありません。まあ純粋な恋愛(スカウト?)系といえます。
スト−リ−に絡んでくる他の男キャラ……通常であればちょっとした情報源やライバルになったりするキャラが存在
しないため、ヒロインとの1対1の関係が持てるのは楽ですね。
どろどろしたスト−リ−があまり好きではないNagaleとしてはこの展開は好印象でした。
さらにシナリオ後半部分、特に終盤の展開は、流石に大手メ−カ−の作品という感じ。『ぐっ』とくるものがありま
した。ヒロインの気持ちが素直に伝わってきて思わず溜息がでてしまいました。
ただ、肝心な部分の台詞……いまひとつ主人公の言葉に説得力がないというか……ヒロインを励ます際など、個人的に
納得いかないセリフが多かった気がするのは……。
また今回の新要素(?)、まどろみシ−ンに関しては、そういえばそんなのがあったよなあ……けど、どのシ−ンだっ
けなあ……というぐらいの印象しか持てませんでした。
実際、そのシ−ンでも「あ、2画面だ〜」ぐらいにしか感じなくて……(後々気がついたし)。Hが終わった後の展開が
あるのは嬉しいのですが、もう少しまどろみ……というか気怠さを漂わせてくれた方が雰囲気が出たと思われます。
●− Review 4 グラフィック −●
グラフィックはいつもながら出来が良いです。一部の原画に関してはちょっと「おや?」というところもありましたが、
このレヴェルの中で比較するのは酷かもしれません。
『彩色』に関しても流石の一言です。これで片づけるのは悪いとわかっていても、これ以上コメントをつける余地が
ありません。
……この状況で、あえて苦言を挙げるとすれば立ちキャラCGにおける変化パタ−ンの少なさでしょう。各キャラとも、
ひとつの服装でひとつのパタ−ンのCGしかないのは味気ないです。顔の変化は多彩で良いのですが、もう少し
ボディランゲ−ジ(笑)が欲しいところでした。
あと、キャラチップのCGが可愛くない(特にパラメ−タ表示で出てくるCG)のは論外。全体的にCGレヴェルが
高いのでどうしても目についてせいもあるとは思うけど、もうちょっと可愛く作って欲しかったです(チップ制作は
外注だったっけかな?)。
●− Review 5 操作性(システム) −●
全体的に流石と言える完成度を誇っています。まさに、かゆいところに手が届く感じですね。特にクイックセ−ブ&
ロ−ドは重宝させて貰いました。
ただ、オリジナルシステム、トゥインクルナビについてはかなりめんどくさいです。使うと話の核心を聞ける聞けない
という以前の問題に、使いどころに相当悩みます。
いくら、ここぞというときに使えといわれても、一日がいつ終わるかわからない状況では……。とりあえず、無駄に
使いづらいシステムをありがとう……かな。
●− Review 6 音楽 −●
普通の音楽です。(C)DOORSの安定した曲そのまんま……かな。出来がいいのはわかっているから、たまにはおも
いっきり曲調を変えて欲しい気もするなあ。
あとVocalが……あんまり上手くないです。まあ、高望みする方が間違いかもしれないけど。
CVに関してはそれほど違和感を抱かなかっただけに、Vocalのクォリティについてはちょっと以外でした。
それと……今の時代ってMIDI音源ってどの程度普及してるのかなあ。昔からMIDIを所有している立場としてはMIDIでの
演奏は全然気にならないとはいえ……やっぱり音楽無しでプレイしている人もいるのかな?
●− Review 7 総合評価 −●
久しぶりのF&Cのゲ−ム……期待通りの出来……いや、個人的にはそれ以上の出来でした。
某一件以降、質の低下が噂されていたとはいえ、なかなかどうして、楽しませていただきました。事実、十分に満足
できる出来でした。
特にトゥル−エンド(恋愛&スカウトEND)への展開はどのシナリオも凄く良かったです。
さて、良くも悪くも、これから新作ラッシュが続くF&C陣営。これからの動向に期待しつつ……
1999/12/10 流 雷氷【委員長】
編 集 後 記
今回はわりと簡潔(か?)にまとめてみました。たまにはすっきり(?)したのも
悪くないかな。では、縁があれば次のレビュ−でお会いしましょう!!
……ところで、聖のモトネタって誰なの? どっかのゲ−ムにいるって話だったけど?
ひょっとしてPia2の葵さん? ……てっきりキツネだと思ってた(笑)。
< ゲ−ム動作環境 >
OS=Windows95/98/NTが動作する環境
CPU=Pentium166MHz(推奨200MHz)以上
メモリ=32MB(推奨64MB)以上
HDD=空き容量200MB以上(推奨1GB以上)
解像度=640×480:ハイカラ−表示が可能であること
CD−ROM=4倍速以上(推奨8倍速以上)
要DirectX3(以降)
(一部パッケ−ジより抜粋)
< 補足 >
「原画=江森美沙樹、藤井純生、あさの」
「シナリオ=素浪人、トノイケダイスケ、雨城弘明」
「音楽=BUN YOSHIDA (C)DOORS」
「音声=有り(女性のみ) アニメ=一部有り」
「価格 8800円」
「初回特典:卓上カレンダ−」
「年齢制限:18禁」
(順不同、敬称略)
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< 評 価 >
『トゥインクルレビュ−』
メ−カ− フェアリ−テ−ル /F&C/
ジャンル ADV
ゲ−ム性 9点
スト−リ−性 9点
グラフィック 10点
操作性 8点
音楽 8点
合計 44点
< 評価概要 >
恋愛系としては充分な出来で、明るく楽しくプレイできる。難易度は高め。
淡々と進行し盛り上がりを欠くが、見せ場もある。告白シ−ンの展開は上手い。
彩色は申し分無し。欲を言えば立ちキャラのパタ−ンがもう少し欲しかった。
システムやマニュアルは流石と言える完成度。しかしナビシステムはかなり面倒。
普通に聞くには充分。ただ、Vocalが6曲あるのには参った。CVの質は高い方。
(上から順に、ゲ−ム、スト−リ−、CG、操作、音楽と各1行づつの評価簡易説明)
<評価用プレイ時間参考表>
1プレイ時間 約04時間45分(CV有り)
総プレイ時間 約10時間30分
1プレイでのHシ−ンの割合(時間) 約00時間00分〜00時間07分