Ver 1.50(改訂版)
 
Nagale's ゲ−ムレビュ−
 
 
 
 
 
『クイ−ンオブダ−クサイド』
 
 
 
 
 
■   README   ■
 
 
過去に書いたレビュ−の復刻版です。内容がほとんどそのまんまなので、今以上にレビュ−と言えるレヴェル
 
じゃないです。なるべく見ないでやって下さい(^^;;
 
 
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 時は8月27日。場所は東京−秋葉原ソ○マップ(笑)。東京旅行最終日、恒例となったゲ−ムソフトの購入時間。
 
しかし、前日、前々日とTo Heartの同人誌ばかり買っていたせいでお金にも余裕が無く(笑)、当初4本を予定
 
していたソフトも2本に減らす羽目になってしまいました。そのうちの1本として前々から欲しかったこのゲ−ムを買った
 
わけなのですが……。
 
 
 
 う〜ん? 何て言えばいいのかな……ジャンルとしてはノベル系ですが、一応はファンタジ−路線といったところです。
 
まあ面白かったとは思います。一気に読めるだけの文章を書くことの大変さは良く分かるので、シナリオのレベルに
 
ついては及第点をあげられるでしょう。元々ハ−ベストはファンタジ−路線では定評のあるメ−カ−、そこに今ジャンルと
 
して定着しつつあるノベルを混ぜるということはひとつの試みとして面白いと思います。違和感がないといえばウソに
 
なりますが、恋愛ゲ−ムがノベルになる時代ですから何をやってもそれほどのことではないでしょう。ただ、元々ノベル
 
には向かないジャンルをノベルにするにはそれなりの技術と代償がいることも事実です。ま、それを乗り越えることが
 
どんなに大変かは私の知ったことじゃないですが(笑)。
 
 取りあえず気になった点を幾つか挙げてみますか……。
 
 
 
 一文が長い。一文だけで画面の半分が埋まることがあるのは結構読みづらいかな。ノベルというのは基本的に文章しか
 
ないので(本作を含むV−NOV系は少し勝手が違ってくるが今回は考慮しない)いかに文章を上手く読ませるかが
 
ひとつの鍵となります。まあパソコン系ノベルの本家本元、はっぱ関連のノベルとの比較になってしまいますがや
 
っぱり読みやすいか読みやすくないかで全体の印象がかなり変わってくるのも事実。もう少し一文を上手くまとめて
 
欲しかったですね。
 
 
 シナリオが不完全燃焼? というよりハ−ベストの作品は全体的に何となくツメが甘いような気がします。かつて私は
 
DOSゲ−の「憂楼=ユ−ロウ」をやったことがありますが、アレの最後、絶対納得いかない(爆)。何か納得いかない
 
んですよね……個人的なものも入っているんですけど。まあ「憂楼」と比べると今回の作品はそこそこ納得のいくED
 
でしたが……でもやっぱりウォ−クくん可哀想でしたね(笑)。
 
 
 フルカラ−CGはキツイです。せめてハイカラ−にして欲しかった……6万色までいけば十分綺麗だとは思うのですが。
 
最近のゲ−ムはフルカラ−を売りにしたものが多く有りますが、こっちのマシン環境も考えて欲しいです。大体ゲ−ム
 
ユ−ザ−はそんなにいいパソコン持ってないんだから(多分)……といっても私のマシン以外でフルカラ−環境をテ
 
ストしたわけではないので処理がどうなるか良く分からないのも事実ですが……【某ゲ−ムのデモCDで顔がのっぺらぼ−
 
になった……大体エロゲ−で3Dテクスチャなんて使わないでくれ〜 byミレニアムユ−ザ−の戯れ言……私のことです(TT)】
 
まあ失礼な話、確かにフルカラ−(一応ハイカラ−も含む)CGは綺麗です。しかし256色でも綺麗なCGは沢山あり
 
ます。256で魅せるCGはやっぱり凄いですよ。色の限界がありますからね。私が未だに一部のDOSゲ−を支持して
 
いる理由としても、16色CGの技術の高さを評価してのことです。今のメ−カ−のほとんどは簡単に(いやもちろん彩色は
 
難しいですよ)出したい色が使えるフルカラ−を好むのも分かりますが……少ない色で何処まで出来るのか、という面では
 
やっぱり256(16色)が一番価値があると私は思います。まあ、こんなこと言ってるうちはDOSを引きずって
 
いるのがモロ分かりますね。いい加減ディレクトリじゃなくフォルダと呼ばないと駄目ってことです(笑)。
 
 あ、本編から相当ずれてますね。元に戻しましょう。
 
 
 
 総評、早すぎた迷作……ですね。世界観やスト−リ−については良くできていたと思います。ただ、やっぱりノベルで
 
出す意味は、といわれると首を傾げてしまいますが。恋愛系ノベルのTo Heartはリ−フだからこそ出来たような
 
気がするのも事実。ただ、いつも「意識改革をもってゲ−ムを作れ!」といいまくっている私かこんな保守的なことを
 
言うのは少し矛盾しているような気もしますが……。贅沢な話、こんなことを言っている私を黙らせるようなソフトは
 
出ないですかね〜【はっぱのノベルシリ−ズは少なくともジャンルという壁を乗り越えて私を黙らせるだけの力がありました】
 
 さて、今回はこの辺で……。
 
9/10  流 雷氷
 
 
改訂版 2000/01/20 流 雷氷委員長
 
 
 
 
Post,Script,
 
友達の通っている学校の先生(専門学校講師)が原画書いてたのね(実話)。……世の中って狭い(苦笑)。
 
 
 
 
『クイ−ンオブダ−クサイド』
 
 
メ−カ−  ハ−ベスト
 
ジャンル  NOV
 
 
ゲ−ム性       8点
 
スト−リ−      8点
 
グラフィック     9点
 
操作性        6点
 
音楽         9点
 
 
                                                  合計40点
 
 
ひとこと
 
何もかもが途中半端では? 出来は悪くないんだけどなあ。