Nagale's 時事批評(簡易版)
『アダルトゲ−ムとバグについて』
……何を今更……という人もいるでしょう。確かに時期的にはこのネタは古いかも
しれません。しかし、この件については今だからこそ書いてみたいのです。
誰かが『バグの無いゲ−ムを作るのは、ほぼ不可能である』と語ったことがあります。
Nagaleもそう思います。昨今のアダルトゲ−ム市場ではバグのないゲ−ムを探す方が
難しいでしょう。
では、そのバグを出来るだけ抑えるにはどうすればいいのか……答えは簡単、発売前に
バグをより多く見つけて修正すればいいのです。
上記のような作業を通称「デバッグ」といいます。
この作業を十分にすることで、限りなくバグのないゲ−ムを作り出すことが出来るのです。
実はNagaleはエロゲ−のデバッグに参加したことがあります。期間は約1ヶ月。クライ
アントの指示に従い、黙々とデバッグをするだけどいう単純作業でした。
……正直、凄いものでした。完成したゲ−ムのデバッグではなく、未完成版のデ−タの
ままのデバッグ。ゲ−ムが完成した(あれは絶対に完成してなかったと今でも思っているけど)と
同時にデバッグは終了。結局Nagaleは完成版を一度もプレイする機会が無かったわけです。
……その後、自腹で製品版を買ったけど(笑)。
とはいえ、誤字脱字を始め、Nagaleは孤軍奮闘で約70件のバグを潰しました。
……まあ、1カ所が直ると2カ所がおかしくなっていた状況でのデバッグでの話ですが。
まあ、くだらないデバッグ経験談はこの辺で終わりにして……。
……何を言いたいかというと、このデバッグ作業中に、良かれ悪かれ技術的(システム系)なバグは
殆ど潰すことが出来たという事実です。
もちろん、これは多数のデバッガ−が努力した賜物……ですが。
つまり『バグの無いゲ−ムを作るのはほぼ無理としても、バグの少ないゲ−ムを
作ることは努力次第では出来る』ということをNagaleは身を持って経験したわけです。
しかし、現状は改善されるどころかより一層酷くなるばかり……。
中には「どう考えてもデバッグしてないじゃないか!」というソフトもあります。
流通体制がどうのこうのとか、人数的にどうしようもないという話も聞くことが
ありますが、そういう「甘え」がある限り(ユ−ザ−が寛大だという意見もふまえて)
現状維持の状態は続くと思っていいでしょう……。
では、状況打破にはどうすればいいか?
前に何処かのメ−カ−さんが、一般ユ−ザ−から有志を募って、デバッグに参加して貰う
という試みを行ったという話がありました。
実際どうだったのかは別としても、こういう試みは十分評価に値すると思います。
というか、このパタ−ンは中小メ−カ−にとっては使える方法だと思うんですよ。
ユ−ザ−も人より早くゲ−ムが出来るという優越感があり、メ−カ−もよけいな人員を使わなくて良い……。
確かに、ユ−ザ−に依存する以上、機密漏洩などの可能性は常に付きまといますが、
それを覚悟の上で行ってみる価値は十分にあると思いますけどね。
と、まあこの程度の「振り」をしつつ、途中半端に話を締めさせて貰います。
何故? それは……大人の理由(←嘘)
1999/12/22
<お手数ですが、ブラウザボタンでお戻り下さい(__)>